2023年03月01日

フェムテック領域のビジネス共創、データ利活用をめざし
「Value Add Femtech Community」創設

2023年1月23日、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)はフェムテック(Femtech)領域のビジネス共創および各事業者が保有するヘルスケアデータを活用して、女性のQuality of Life(以下、QOL)に貢献する新たな付加価値を生み出すためのビジネス共創コミュニティー「Value Add Femtech Community」(以下、コミュニティー)を創設しました。

コミュニティーの参加事業者(2023年1月23日時点で12社)と共に、各社が保有するデータやサービス・ソリューションを安全に利活用し、女性のQOLの向上につながる新たな製品・サービスの開発などを検討していきます。

この記事では、コミュニティー創設の背景および取り組みについて、3つのポイントに分けてご紹介します。

*フェムテック(Femtech)とはfemaleとtechnologyを掛けあわせた造語で、女性のライフステージにおけるさまざまな課題を解決できる製品やサービスを指します。具体的には月経や出産、不妊、更年期など女性特有の健康課題をテクノロジーによって、より効率的で根本的な解決策を提示します。

プロジェクトメンバー

■ニュースリリース

ニュース 2023年1月23日:フェムテック領域のビジネス共創、データ利活用のコミュニティー「Value Add Femtech Community」を創設|ドコモビジネス|NTTコミュニケーションズ 企業情報(2023年1月23日)

3つのポイント

  • ポイント1:女性のさらなる活躍が進む中、注目されているフェムテックに着目
  • ポイント2:女性の健康に関わるプライバシーの配慮が必要なデータを扱うため、データを安心・安全に利活用できるSDPF for Healthcareを活用
  • ポイント3:「データの利活用により女性のQOL向上をめざす」という目的に賛同した、12社が今後のビジネス共創に向けて活動

1. 女性のさらなる活躍が進む中、注目されているフェムテックに着目

女性の活躍が進む近年、さらに女性が輝く社会の実現に向けて、各ライフステージにおける心身の健康をサポートするテクノロジーとしてフェムテックが注目を集めており、技術革新とともに国内外でさまざまな製品・サービスもリリースされています。また、経済産業省も今後の成長産業として、2021年・2022年に実証事業への補助金を立ち上げ、新たなサービス開発への支援を行っています。

2.女性の健康に関わるプライバシーの配慮が必要なデータを扱うため 、データを安心・安全に利活用できるSDPF for Healthcareを活用

フェムテック事業者の多くは、技術的要因などにより、データ取り扱いの際の安全性や信頼性に関する課題について自社だけで解決することが困難な場合があります。また、各事業者が保有するデータは、各社のサービスに必要な情報に限定されているため、利活用の範囲が限られているのが現状です。そのため、データの安全な保管や本人同意の取得管理、機微な個人情報を安心・安全に利活用できる技術と、事業者間の保有するデータを連携する仕組みが求められています。

NTT Comは、ヘルスケア業界向けプラットフォーム「Smart Data Platform for Healthcare」(以下、SDPF for Healthcare)を提供します。SDPF for Healthcareの機能である秘密計算、同意管理、認証連携、匿名加工などの機能を活用していただくことで、安心・安全なデータ利活用が可能となります。

Value Add Femtech Communityの概要図

3.「データの利活用により女性のQOL向上をめざす」という目的に賛同した12社が、今後のビジネス共創に向けて活動

フェムテック市場はまだ成長過程にあると感じています。関連事業を行う企業からは「新規事業領域なので既存の顧客基盤ではターゲットにアプローチできない」「自社だけではアセットやノウハウが不足しており、サービスの拡大が思うように進まない」などの声が多く聞かれます。

コミュニティーでは、参加事業者各社が保有する複数のデータを掛けあわせて付加価値を向上させたデータを活用し、新たなヘルスケアサービスの開発をめざします。そのために、参加事業者同士で女性の健康やライフステージに関するディスカッションの機会を提供し、健康のサポートにつながる製品・サービスの共同開発や、お互いの有するアセットを活用したビジネス共創を進めていきます。

創設に先立つ昨年11月には、NTT Comと参加事業者4社の女性社員を中心に約20人でワークショップを行い、女性の心身の健康サポートに役立てるためのデータ利活用の可能性や、事業アイデアについての議論を行っています。

ワークショップの様子

1月23日時点で、コミュニティー参加企業は12社となり、今後も増える見込みです。今後はコミュニティーの活動を通じて各社のデータ利活用や事業共創を活性化させ、女性が本当に求めるサービスの実現に寄与していきたいと考えています。

Value Add Femtech Community参加企業・サービス

社員メッセンジャー

NTTコミュニケーションズビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部

鵜飼 耕一郎

スマートヘルスケア推進室で医療・ヘルスケアデータの利活用により、人々がより健康に、豊かに生活できる社会をめざして取り組んでいます。Value Add Femtech™ Communityの参加企業の皆さまとの共創により、女性にとってWell-beingな社会の実現をめざします。

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