2016年7月27日
トラディショナル、クラウドネイティブ双方のICT環境を統合管理できる「Enterprise Cloud」の拠点展開および機能追加について
〜国内外3拠点への基盤展開や、エンタープライズ向けに機能を追加〜
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、2016年7月27日より、専有型(Hosted Private)Cloudと、OpenStackを採用した共有型Cloudを組み合わせた企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」を、東日本(JP1)などに加えて、西日本(JP2)・香港(HK1)・ドイツ(DE1)の拠点からも提供します。
また、東日本(JP1)より順次、「vSphere ESXi」や高いIO*1性能の「ブロックストレージ」などの機能を追加します。
1. 西日本(JP2)・香港(HK1)・ドイツ(DE1)への拠点展開
西日本(JP2)・香港(HK1)・ドイツ(DE1)の3拠点にて、「Enterprise Cloud」のベアメタルサーバーによる専有型(Hosted Private)Cloudと、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアOpenStackを採用した共有型Cloudのコンピュート機能に加えて、ブロックストレージによるストレージ機能、ロジカルネットワークに対応したネットワーク機能、モニタリングなどの機能を提供します。
2. 東日本(JP1)における機能追加
(1)専用ハイパーバイザー「vSphere ESXi」
「vSphere ESXi」がインストールされたサーバーを、柔軟かつ迅速に提供します。これにより、オンプレミスの既存システムで、VMware仮想環境を運用中のお客さまは、既存環境向けの運用プロセスや、独自開発した管理ソフトウェアなどを、「Enterprise Cloud」へのクラウド移行後も継続して活用することが可能です。
(2)高いIO性能(4IOPS/GB)の「ブロックストレージ」
iSCSI*2プロトコルで接続可能な高いIO性能(4IOPS/GB)の「ブロックストレージ」が利用可能です。お客さまは、100GBから最大12,000GBまでの容量を、高速データベースやビックデータ分析用の外部ストレージとして、他データによる負荷状況による影響を受けず、安定した環境で利用できます。
3. 提供開始日
2016年7月27日
4. 提供価格
別紙のとおり
5. 今後の展開について
NTTコミュニケーションズでは、引き続き、トラディショナルICT・クラウドネイティブICT・マネージドサービスの機能強化や海外拠点の拡大など、グローバルレベルで最適化したシームレスICTソリューションの提供を通じて、お客さまの経営改革に貢献していきます。
トラディショナルICTでは、VMwareによるソリューション機能拡充、クラウドネイティブICTでは、オープンソースを活用した機能強化を行い、OpenStackコンポーネントの拡充や、Cloud Foundryをベースとしたバーチャルプライベートクラウドの提供を予定しています。
また、「Cloud Management Platform」を中心にマネージドサービスの強化を行います。クラウドサービスに加えて、SD-Exchange・SD-WAN・SD-LANなど、新しいSDxサービスやソリューションも一元的にマネジメントできる機能を強化し、ICT環境の運用をトータルアウトソースしたいというお客さまのニーズに対応していきます。
*1:ハードディスクなどの記憶装置の性能指標の一つで、ある条件の元で1秒間に読み込み・書き込みできる回数のこと。4IOPS/GBで最大4.8万IOPSに対応可能。
*2:Internet SCSI (Small Computer System Interface) の略語で、TCP/IPプロトコルを利用しデータを通信する方式。
2016-R075