2016年10月5日
日産自動車、オフィシャルサイト「羅針盤」のシステム基盤をクラウドベースに刷新し、攻めのITを加速
〜NTT Comのクラウドに集約し、柔軟性、拡張性、ガバナンス強化を実現〜
NTTコミュニケーションズ(以下:NTT Com)は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長兼最高経営責任者(CEO):カルロス ゴーン、以下日産自動車)のグローバルICT戦略パートナーとして、購入検討サポートなど多くのお客さま向けコンテンツを提供する日産自動車のオフィシャルサイト「羅針盤」を、NTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上で、2016年10月より順次提供を開始します。
NTT Comのクラウド基盤や、開発用途で活用する他社のクラウドサービスなどを一元管理できるポータル機能の利用により、セキュリティ管理を含めたガバナンスの大幅強化を実現しています。
1.背景
世界160カ国以上に展開し自動車事業拡大を進める日産自動車は、2011年度より、2016年度までの中期経営計画として「営業利益率8%、グローバルにおける市場占有率8%の達成」を掲げています。そして、中期経営計画を支援する全社IT戦略として、各ITシステムの拡張性や生産性の向上、IT関連コストの最適化を推進しています。
一方、ビジネスをさらに拡大していくにあたり、お客さまと日産自動車との重要な接点である同社のオフィシャルサイト「羅針盤」は、開設から年月が経過し、システム基盤の老朽化とともに、拡張性や柔軟性を欠いたオンプレミス環境などで運用されていました。また、システム基盤と接続する各ネットワークや、オフィシャルサイトから派生する関連サイトなどは個別に管理運用されていたことにより、セキュリティレベルのばらつき、故障発生時の切り分け時間の長期化、新規システム導入にかかる時間やコストの増加などにつながっていました。
日産自動車における、上記課題を解決するため、NTT Comは、ネットワークとクラウド基盤の一元管理が可能で、新規システム導入にかかる時間やコストを削減できる企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」などを活用したトータルソリューションを提供しています。
2.概要
<クラウド移行完了後のシステム構成イメージ>
(1)セキュアかつ高い拡張性を持つクラウド基盤
俊敏性やスケーラビリティに優れたOpenStack技術を採用した、NTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」にて、オフィシャルサイト「羅針盤」を構築しています。これにより、日産自動車では、新しいWebコンテンツの設計や発想を制限されることなく、お客さまにとって価値あるWebコンテンツを迅速に開発・提供することを実現しています。
(2)一元運用管理によるセキュリティポリシーの標準化
日産自動車オフィシャルサイト「羅針盤」に加えて、同社のオフィシャルサイトから派生する関連サイトや、それらのシステム基盤と接続している各ネットワークを一元的に運用管理することにより、運用の効率化やセキュリティポリシー標準化を実現しました。
3.今後の展開
NTT Comは、日産自動車のグローバルICT戦略パートナーとして、同社の自動車事業を支えるICT基盤や自動車業界のグローバルスタンダードサービスとなりうるクラウド基盤を提供していきます。
(参考)
日産自動車株式会社: http://www.nissan.co.jp
本社所在地:〒220-8686 神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
社長兼最高経営責任者(CEO):Carlos Ghosn(カルロス ゴーン)
資本金:6,058億13百万円(2016年3月現在)
設立:1933(昭和8)年12月26日
関連リンク
本件に関するお問い合わせ先
2016-R098