2017年4月13日
企業向けモバイルネットワークサービスにおいてIoT対応機能を拡充
〜Software Defined技術による効率的な管理、多彩なAPIによる高い拡張性を実現〜
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、2017年6月より、企業向けモバイルネットワークサービスにおいて、IoTで利用する通信を一元的・効率的に管理運用するための機能を拡充します。
NTT Comが有するSoftware Defined技術(以下、SD技術)によって、多数の機器による通信の一括管理や、柔軟な設定変更ができるポータルサイトを提供するほか、多彩なAPIの提供により様々な機能やアプリケーションとの連携を実現します。これにより、IoTを利用する企業のみならず、自らIoTサービスを提供する事業者も、IoTに必須の要素であるモバイル通信をより効率的に、そして効果的に活用することが可能となります。
なおこれらの機能は、VPNによるセキュアな接続を行う「Arcstar Universal Oneモバイル」およびインターネットによる接続を行う「OCN モバイル ONE for Business」にてご利用いただけます。
1. 背景
IoTにおけるモバイルネットワークの利用には、人による利用とは異なる特有のニーズが存在します。例えば、数多くの機器やセンサーの管理を行う必要があったり、通信状態の確認やコントロールを管理者が遠隔で行う必要があったりするため、一元的かつ効率的な管理を行うための稼働が課題になります。
また料金体系やセキュリティレベルについても、IoTならではのニーズが存在することを踏まえ、IoTに最適な通信プラットフォームとしてご利用いただけるよう、今回の機能拡充を行います。
2. 特長
(1) 複数の機器があっても、一元的な管理や柔軟な設定変更が可能
使い勝手の良いインターフェイスのポータルサイトから、お客さま自身でSIMカードや端末※1の発注、料金コースの変更、通信量の確認、通信セッションの切断などを行うことができます。その他にも、通信量が閾値を超えた場合のメール通知などの機能を備えており、通信の管理稼働を削減します。
また、これらの管理機能はAPIでも提供するため※2、導入する企業のシステムと連携させることによる管理の自動化も可能です。
(2) IoTに適した無駄のない料金体系
IoTにおいては、人が利用する場合と異なり、回線が開通してもすぐには通信を利用しない場合が多くあります。通信機能を取り付けた機器を設置しても、その瞬間から機器を稼働させるとは限りません。
今回の機能拡充により、お客さまは自らのタイミングで課金開始をコントロールできるようになるため、回線の利用開始までの期間は基本料のみが課金され、コストを抑えて利用することができます。
(3) 高度なセキュリティ対策とその管理が可能
機密性の高いデータのやり取りを行う場合には、セキュアな閉域網であるVPN「Arcstar Universal Oneモバイル」を利用することもできます。さらに今回の機能拡充により、機器ごとにアクセスできる範囲を制限したり、機器間の通信の許可・拒否を設定したりといった、詳細なセキュリティポリシーを導入することが可能※3となります。
3. 提供開始日
2017年6月予定
4. モバイルネットワークサービスと他サービスとの連携
NTT Comが提供する「Enterprise Cloud」やMicrosoft「Azure」、Amazon Web Services「AWS」などの多様なクラウドサービスに接続できるため、お客さまのニーズに応じたサービスを組み合わせた柔軟なIoT環境の構築が可能です。
<モバイルプラットフォームを活用したIoT構築イメージ>
※1: IoTゲートウェイ(SIMカードスロット付きのIoT向けルーター)等の通信機器
※2: 一部機能についてはAPI提供対象外です。
※3: 「Arcstar Universal Oneモバイル」のみで提供する機能です。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ先
2017-R033