2018年2月27日
ユーピーアール株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社
ユーピーアールの製品輸送・保管・管理サービス「スマートパレット®」の効率的な運用実現に向け、NTT ComのIoT Platform「Things Cloud®」を導入
〜世界初導入の920MHzアクティブRFIDを活用し、タグ情報を瞬時に把握〜
ユーピーアール株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒田 義矢、以下 ユーピーアール)は、物資の在庫把握/入出庫管理などをクラウド上でリアルタイムに管理できるサービス「スマートパレット®」の効率的な運用を目的に、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:庄司 哲也、以下 NTT Com)が提供するIoT Platformサービス「Things Cloud®」と、モバイル通信サービス「OCN モバイル ONE」を、2018年2月27日より導入します。
1. 背景・概要
物流業界では、製品を輸送・保管するパレットの紛失問題や、ハンディスキャナを用いた入出荷作業、目視による棚卸業務作業など倉庫管理のコストが大きな課題です。ユーピーアールは、これらの課題を解決するため、入出荷時間や正確な在庫データをリアルタイムに把握できる、クラウド型パレット管理サービス「スマートパレット®」を、920MHzアクティブRFID※1を活用したサービスとして実用化し、2014年に世界で初めて※2国内の大手企業のお客さまに提供開始しました。
近年、多くの企業でIoT活用が進む中、ユーピーアールは、これまで自社で運用してきた「スマートパレット®」の各パレットからのデータを収集する基盤に、運用が柔軟なUIや豊富なAPI機能を具備するNTT ComのIoT Platformサービス「Things Cloud®」と、高い信頼性を誇るモバイル通信サービス「OCN モバイル ONE」を導入することで、人的作業を自動化し、さらなる運用の効率化を図ります。(図1)
(図1:「スマートパレット®」への導入イメージ)
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2.今後について
ユーピーアールとNTT Comは、「スマートパレット®」とIoT Platformとのシステム連携をはじめとして「なんでも追跡システム※3」など他サービスにおいても、物流とIoTを融合し、物流分野・業界の労働力不足を解消する方策の一つである「Logistics4.0※4」の実現を目指します。
■ユーピーアール株式会社について
1979年設立。全国140拠点で、輸送・運搬、保管に便利なパレットおよび運搬機器のレンタル、研究開発、販売など、日本の物流をサポートしています。(https://www.upr-net.co.jp/)
■NTTコミュニケーションズ株式会社について
通信事業者ならではの高品質なインフラと、AIやIoTなどの先端技術を用いたビジネス創出を通じて、お客さまのデジタルトラスフォーメーションに貢献します。(http://www.ntt.com/)
※1: 920MHzアクティブRFIDは、アクティブRFID(電池を内蔵して自ら常にID情報を発信するもの)の1種で、無線通信に920MHz帯域を活用したID情報の授受方法。見通しのよい場所であれば300m程度の範囲で、RFタグからの情報を受信するリーダ(受信機)1台あたり最大5万個のRFタグ情報を読み取ることが可能。諸条件を満たすことで電池交換せず10年間使用できる。
なお、RFIDは、radio frequency identifierの略。ID情報を埋め込んだRFタグから、電波などを用いた近距離の無線通信により、非接触で情報のやりとりを行うもの、およびその技術全般を指す。
※2:「スマートパレット®」は、ユーピーアール株式会社、ロケーション株式会社、NTTエレクトロニクス株式会社の3社が、2014年に世界で初めて920MHzアクティブRFIDを用いて実用化したサービス。
https://www.upr-net.co.jp/pdf/news_20140908_02.pdf
ユーピーアール株式会社、NTT未来ねっと研究所が研究開発したIoT/M2M向け高収容プロトコル技術(端末がエリア内に密集しているような高密度エリアで、端末の一斉利用時でも同時接続を可能とする技術)を活用することで多数のパレットからの同時接続を実現している。
http://www.ntt.co.jp/journal/1505/files/jn201505048.pdf
※3:「なんでも追跡システム」は、位置、温度・湿度センサを内蔵した端末をトラックやカーゴ台車に搭載し、リアルタイムにWeb上から確認できるシステムです。
https://www.upr-net.co.jp/nantsui/
※4:「Logistics4.0」は、IoTの進化により省人化・標準化が進み、物流が装置産業化すること。https://www.upr-net.co.jp/logistics40.html
本件に関するお問い合わせ先
ユーピーアール株式会社
マーケティンググループ
原
E-mail: mail@upr-net.co.jp
2018-R011