「インターネットが遅い!」は
どうすれば解決できるか

「インターネットが遅い!」はどうすれば解決できるか

近年、働き方は大きく変化し、テレワークやSaaSの利用が当たり前になりつつあります。働く環境は便利になりましたが、一方で耳にしがちなのが「インターネットが遅い」という問題です。この「遅い」状況を放置しておけば、業務効率の低下や生産性が損なわれる恐れがあります。なぜ、インターネットが遅くなってしまうのでしょうか。その原因と解決方法を探ります。

目次

そもそも、インターネットは混んでいる

「輻輳(ふくそう)」という言葉をご存知でしょうか。輻輳とは、「ものがひとつの場所に集中して混雑すること」を指す言葉で、ネットワークの分野では、特にインターネット回線にアクセスが集中し、混み合うことを意味します。もし輻輳が起きれば、通信速度が徐々に低下し、ホームページの表示に時間がかかる、クラウドサービスにアクセスできない、Web会議の画質や音声品質が低下するといった悪影響が生じます。

実はこの輻輳は年々発生しやすくなっていると言われています。ビジネスにおけるテレワークの定着やSaaS利用の拡大はもちろん、高解像度の映像配信サービスの普及や、複数の端末でのネットワークのアクセスなど、トラフィック量は急激に増加しています。また、ビジネスシーンで意外と輻輳が発生しやすいのが「Windows Update」のタイミングです。多くの従業員がアップデートのため集中してアクセスすることから、輻輳のリスクが高いと言われています。

総務省が発行する情報通信白書によれば、日本のインターネットトラフィックはコロナ以前である2019年11月から2021年11月までの2年間の間に、約2倍に増加しており、今後も安定したネットワーク品質を保つためには、社内のネットワーク構成の見直しが必要になるかもしれません。

ネットワークとセキュリティは一心同体

もしネットワーク環境を見直すのであれば、切り離せないのがセキュリティ対策です。テレワークやSaaSを安全に利用するためには、アクセス制限やウイルス・スパイウェアの対策が不可欠になります。

このネットワークとセキュリティはこれまで別々に提供されてきましたが、2019年にアメリカの調査会社であるガートナー社が提供したのが「SASE(Secure Access Service Edge)」という概念です。

これはIT環境におけるセキュリティ機能とネットワーク機能を1つのクラウドサービスとして提供するという考え方で、これまでのネットワークとセキュリティの課題を解決する方法の一つとして注目を集めています。

(参考)SASEとはどんな概念か?誕生の背景とアーキテクチャの考え方

このSASEの概念によって作られたサービスが、ドコモビジネスが提供する「SASEソリューション・ライト」です。

ネットワークとセキュリティは一心同体

SASEソリューション・ライトとは

SASEソリューション・ライトは、SaaS利用に快適なインターネットと、品質と信頼性を兼ね備えたVPNをワンパッケージで提供するサービスです。具体的には以下のような特徴があります。

  • 快適なSaaSアクセスの実現
  • クラウド型セキュリティで運用負担を軽減
  • セキュリティの専門家によるサポート
  • セキュアなリモートワーク環境の構築

こうしたさまざまなサービスをビジネス環境に合わせ選択することで、お客様にとって安全なセキュリティ対策が施された、最適なネットワーク環境が実現できます。

もし輻輳が発生すれば、業務効率は著しく悪化します。また、セキュリティ対策を怠れば、自社に大きなダメージを与えかねません。働く環境の変化とともに、ネットワークとセキュリティに対する考え方も大きく変化しています。SASEはまだ比較的新しい考え方ですが、これを機に一度チェックしてみると良いかもしれません。

※本記事は2024年1月の情報をもとに制作されています

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