基本モデルを踏襲しつつ、企業ごとの色を出していく
司会者:SaaS業界におけるセールス・マーケティングモデルとして『THE MODEL』が浸透しています。皆さんは『THE MODEL』をどのように捉えていますか?
島袋孝一(以下、島袋):マーケティング→インサイドセールス→フィールドセールス→CSまでの流れは一緒ですが、ヤプリではさらにPRの要素も入ってきます。
弊社はオフラインでの大規模イベントが得意でした。
1,000名規模のイベントを自社単独で実施したり、モバイルマーケティングを語る会を開催したりして、ヤプリを知っていただく機会を作りました。
また、コロナ禍以降では、オンラインでコミュニティマーケティングも行っています。
教科書どおりの取り組みを行いつつ、ヤプリならではの活動をしているということです。
お二人は『THE MODEL』以外の味付けをしていますか?
茂野明彦(以下、茂野):ビズリーチのSaaSプロダクトである「HRMOS(ハーモス)」では、コミュニティマーケティングを強化しています。
コミュニティマーケティングは私たちではなく、ユーザーであるお客さまが発信し、PRにつなげていただける。これこそが一番信頼度が高い発信です。
堀大貴(以下、堀):今の時代では、ユーザーが自分で情報を調べて購買に至る動きが強いので、ベルフェイスではコンテンツをなるべくたくさん用意して、お客さまに合ったコンテンツを、いつでも手に取っていただける状況にしようとしています。
島袋:なるほど。皆さん『THE MODEL』を読んで理解して、組織と人を充てた結果、会社なりのカラーが自然と出てくるのかなと思います。