AI翻訳比較でおさえておきたい4つの選定ポイント

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近年、多くの企業では事業のグローバル化に伴い、ビジネス文書の翻訳作業の時間やコストが増加傾向にあります。そこで高精度のAI翻訳サービスを利用すれば、時間とコストを削減することが可能です。AI翻訳サービスの概要と導入メリット、AI翻訳の課題、サービス選びのポイントなどについて紹介します。

AI翻訳サービスとは

AI翻訳サービスは文字通り、人間の知能をコンピューターで再現する人工知能(AI)を使った翻訳サービスのことです。1980年代から普及し始めた自動翻訳は、以前はテキストデータの統計的な情報をもとに翻訳する方法を採用していました。しかし当時は正確性に欠ける翻訳も多く実用性が乏しい状態でした。

2010年以降、ニューラル機械翻訳(Neural Machine Translation)という技術が登場。最新の機械学習方式であるディープラーニングを活用したこの翻訳技術により、翻訳精度は以前に比べ格段に向上しました。近年、こうした機能を備えたクラウド型のAI翻訳サービスが増えてきています。
従来は、企業において会議資料などのビジネス文書を翻訳する場合、外国語を理解できる社員が本来業務の傍らで翻訳したり、外部の翻訳会社やフリーランス翻訳者に業務委託したりすることが一般的でした。しかし、この方法は時間と労力、コストがかかります。
Google、Microsoft、Exciteなど無料の翻訳アプリを活用する企業もありますが、翻訳の精度が不十分なことや、情報管理やセキュリティ面で、法人向けとして活用するには不安があるでしょう。法人向けのAI翻訳サービスは、こうした課題を解決します。
グローバル化を進める多くの企業にとって、AI翻訳サービスは注目のサービスとなっています。

AI翻訳サービス導入のメリット

AI翻訳サービスの導入には、以下のメリットがあります。

誰でも高精度かつスピーディな翻訳ができる

海外企業との取引では、製品・サービスの紹介資料や会議資料などを外国語で作成する機会が数多くあります。翻訳作業を翻訳会社に委託することも可能ですが、納品までに時間を要する場合が多いため商機を失いかねません。
AI翻訳サービスを利用すれば、翻訳会社に委託することなく、高精度の自動翻訳を瞬時に実現できます。また、外国語が得意な社員に本来業務の傍らで翻訳作業をしてもらう必要もなくなり、誰でも高精度かつスピーディな翻訳が可能となります。

翻訳コストを削減できる

ビジネスシーンで翻訳が必要な場合、従来は、社内に翻訳専門スタッフを配置することや、外部の翻訳会社やフリーランス翻訳者に発注することが一般的でした。翻訳のプロによる対応となるため、翻訳品質は高いレベルが期待できる一方、専門スタッフの人件費や翻訳の外注費は高額になりがちで、納期も長くなります。
AI翻訳サービスを使うことによって、専門スタッフの人件費や翻訳の外注費を削減することが可能です。

AI翻訳サービスの課題・デメリット

これまでAI翻訳サービスのメリットについて紹介してきましたが、課題もあります。

厳密な正確性を求めるなら人によるチェックが必須

AI翻訳サービスの翻訳精度は年々高まっていますが、AI翻訳は、まだ言葉の意味を真に理解して翻訳しているとは言えません。ニューラル機械翻訳(Neural Machine Translation)は、一見すると違和感が少なく、自然な文章に仕上がっているように見えますが、不自然な文章の箇所が残ることもあります。

厳密な正確性を求める場合は、AI翻訳サービスによる翻訳後、最終的に社員や外部の翻訳会社に確認・修正を依頼する必要があります。

クリエイティブな表現が必要な翻訳

AI翻訳サービスは文脈や細かいニュアンスを読み取ることが難しいため、映画や小説、エッセイ、シナリオ、ゲームなどの創造的な文章の翻訳には向いていません。作家や脚本家、クリエイターによって、時には独特な表現や造語などが入るような、芸術的翻訳が求められるケースにはAI翻訳サービスは適切ではありません。

AI翻訳サービス比較でおさえておきたい4つのポイント

法人向けAI翻訳サービス選びでは、翻訳精度だけでなく、セキュリティ、使いやすさ、料金がポイントです。

翻訳精度の高さ

まず重要度が高いのが「翻訳精度」です。特に翻訳対象となる文書の専門性が高くなるほど、精度の高さは重要になります。AI翻訳サービスの精度でポイントになるのが「AI翻訳エンジンの性能」と「カスタマイズ性能」の2つです。

AI翻訳エンジンは年々進化を遂げており、サービスによって使われているエンジンは異なります。そのため、同様の価格帯のシステムでも、翻訳精度に大きく差が出る場合があります。
カスタマイズ性能とは辞書登録や文体などのチューニング機能です。この機能を使うと社内独自の用語や業界の専門用語を登録したり、文体や表現を調整したりできます。自社に合わせたカスタマイズがどれくらいできるかによって、翻訳精度に差が出ます。

セキュリティ

法人向けAI翻訳サービス選びでは「セキュリティ」も非常に重要なポイントです。普段自分が扱っている文書はそこまで機密情報ではないと考える方も多いかもしれませんが、業務で作成・利用する文書は、ほとんどすべてが機密文書に該当します。無料の翻訳サイトや、廉価版のAI翻訳サービス・ツールの場合、翻訳対象の文書が暗号化されないままインターネットでやり取りされたり、辞書機能で登録した社内用語が他社に共有されてしまったりすることがあります。自分では気付かないまま自社の機密情報が漏れてしまうリスクがあるので注意してください。
AI翻訳サービス事業者の中には、セキュリティへの配慮をせず、自社サービスの料金を安価にすることや対応言語を拡張することを目的に、Google翻訳などの外部の翻訳エンジンにデータを送信し、その翻訳結果を表示させている事業者もあります。セキュリティ面は事前にしっかり確認するようにしましょう。

使いやすさ

業務で利用する翻訳ツールとして「使いやすさ」も考慮すべきポイントです。
例えば「ファイル翻訳」の機能があるAI翻訳サービスなら、ファイルのレイアウトを保持したまま翻訳が可能です。業務でよく利用するWordやPowerPoint、PDF、Excelなどのファイルをそのままのレイアウトで翻訳できるので、海外の取引先向けの資料作成や、外国人が出席する会議の資料作成において劇的な効率化が図れます。その他、フォントの色や太字、アンダーラインなどの文字装飾も翻訳文書に引き継げるかどうか、またファイル形式は何に対応しているかなど、AI翻訳サービスによって使い勝手が異なるので、サービス選びの際には、何をどこまでできるのかチェックが必要です。

また、NTTコミュニケーションズが提供するAI翻訳サービス「COTOHA Translator」には「逆翻訳」という機能が搭載されています。例えば日本語を英語に翻訳した後、その英語を日本語に再翻訳して表示する機能です。原文の日本語と再翻訳された日本語を照らし合わせることで、翻訳された英文に大きな誤りがないかを確認することができます。

使いやすさの指標となるのは機能の多さだけではありません。ユーザーインターフェースが直感的でわかりやすいかどうかもチェックしましょう。ユーザーインターフェースがわかりづらいと積極的に利用されなくなる懸念があります。見た目がわかりやすく操作が簡単なことは使いやすさの重要なポイントです。

料金

最後に、やはり気になるのは「料金」です。
AI翻訳サービスの料金は月額定額制と、翻訳文字数に応じた従量課金制に分けられます。
毎月の翻訳作業が少ない場合は従量課金制、一定の翻訳作業が発生するなら月額定額制を選ぶとよいでしょう。実際の翻訳作業では、原文の資料修正に伴って、翻訳ツールを複数回利用することとなるため、従量課金制では想定以上に高額となりかねません。また、料金が月によって変動してしまうため、予算計画が立てにくいといったデメリットがあります。法人でのAI翻訳サービス利用なら、翻訳ボリュームに関わらず固定料金で無制限に利用できる月額定額制がおすすめです。

高精度なAI翻訳ならCOTOHA Translator

COTOHA TranslatorはNTTコミュニケーションズが提供する、高精度なAI翻訳サービスです。
AI翻訳サービス選びの4つのポイントを踏まえて、サービスをご紹介します。

TOEIC960点超レベルの翻訳精度

日本語、英語、中国語3言語の相互翻訳が可能で(その他の言語もオプションにて対応)、その精度はTOEIC960点超レベルの日本人ビジネスマン、日本語能力試験1級の中国人ビジネスパーソンに匹敵します。例えば「ご無沙汰しております」「いつもお世話になっております」など、日本人独特の言い回しや表現も自然な翻訳ができます。

法人向けサービスならではの高いセキュリティ

翻訳元ファイルやその翻訳結果ファイル、登録辞書などの情報はすべて暗号化して管理されます。また、翻訳処理で抽出したテキストログは一切保持せず、翻訳結果ファイルもお客さまが指定した期間経過後にサーバーから自動削除されます。ログイン時の「二段階認証」にも対応しており、IPS/IDS、ウイルスチェックも導入済みです。さらに、セキュリティを重視するお客さま向けに、固定IPアドレスで接続端末を制限できる「IPアドレス認証あり」タイプや、VPN接続オプションもご用意しています。

ファイルまるごとスピード翻訳

Word、PowerPoint、Excel、PDFのファイルを管理画面上でドラッグ&ドロップするだけで、操作も簡単。レイアウトを変えずに「ファイルまるごと翻訳」ができ、業務効率も格段にアップします。また、人が7時間かかる25ページの文書の翻訳を約2分で完了するなど、圧倒的な翻訳スピードを実現しています。

どれだけ使っても定額料金だから安心

COTOHA Translatorは翻訳量や翻訳回数によらず月額定額の料金体系なので、どれだけ使っても料金は変動しません。事前に必要となる費用が把握できるので安心です。

※ 日本語⇔英語、日本語⇔中国語、英語⇔中国語の翻訳を10名以下でご利用の場合、月額料金80,000円(税込88,000円)となります。

まずは無料トライアルで翻訳精度や利便性をご確認ください。

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翻訳精度や操作方法をご確認いただけますので、ぜひご活用ください。

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