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ニュース

2009-R077
平成21年1月14日

IPv6を活用したセキュアな遠隔サポートサービスの実証実験について
~IPv6によるユビキタス環境構築に向けたセキュリティ確保に関するフィールド実証実験~

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才博美)は、総務省が平成18年度から平成20年度の間に実施する「IPv6によるユビキタス環境構築に向けたセキュリティ確保に関する実証」に基づき、IPv6を用いた遠隔サポートサービスの技術面、運用面の検証・評価を目的としたフィールド実証実験を実施します。

本フィールド実験では、株式会社ヤマダ電機(以下、ヤマダ電機、本社:群馬県高崎市、代表取締役社長:一宮 忠男)の協力のもと、一般家庭を対象としたモニターの募集(1,000人を予定)を行い、実証実験を実施します。

1.背景

IPv6によるユビキタス社会の進展に伴い、PCを含めた多様な端末がインターネットに接続され、広く利用されることが想定されます。その一方で、サービス・機器の多様化による設定の煩雑化から生じるデジタル・ディバイドの更なる拡大や、ウィルスや盗聴による情報漏えい等のセキュリティ面での脅威など、一般のインターネットユーザーでは対処しきれない問題が増えていきます。

これらの問題に対して、インターネット関連のサービスを提供する事業者は一般のインターネットユーザーに負担をかけることなく、迅速かつ安心・安全にサポートを行うことが必要になっていきます。

2.実験概要(別紙1参照)

本フィールド実験では、ヤマダ電機の協力のもと、NTT Comが開発したセキュアリモートサポートシステムにより、IPv6を活用した遠隔サポートモデルの有用性を検証・評価します。

・協力企業: ヤマダ電機
・実験内容: 一般家庭を対象としたモニターのPCに専用ソフトウェアをインストールし、ヤマダ電機サポートセンターからセキュリティを確保した遠隔サポートサービス(※)を実施することで、その有用性を検証・評価します。
※PCの設定やアプリケーションの操作方法のサポートを受けられます。
・実験期間: 平成21年1月17日~3月7日(予定)
・実験場所: ヤマダ電機サポートセンター
・対象モニター: ヤマダ電機(一部店舗)にてパソコンを購入し、同時に設定サポートサービスに加入する方を対象にモニターを募集します。モニター数は1,000人を予定しています。

3.システム概要(別紙2参照)

IPv6の活用と、m2m-x技術*1と診断コード機能*2をはじめとする効果的なサポート機能を組み合わせた専用のアプリケーションにより、迅速かつ安心・安全な遠隔サポートを可能にするシステムです。

本システムではユーザーが「信頼した人」だけが外部からアクセス可能とする認証および通信路の暗号化を、m2m-x技術により実現しています。また、OCN IPv6*3を利用することによりIPv4インターネットにも対応可能なシステムです。

4. 今後の予定

フィールド実証実験で得られた有用性についての評価結果を、ユビキタス環境下におけるセキュリティ確保の実証の成果として、総務省に報告書を提出します。また、本システムを用いた遠隔サポートサービスの実用展開についても検討していきます。

*1 m2m-x :

NTT ComがIPsec とIP電話の制御プロトコルであるSIPをベースに開発した新しいEnd-Endの通信マネジメント方式です。ネットワークに接続されるPCはもちろんのこと、家電や制御機器などのNon-PCの機器同士(="m"achine to "m"achine)でも「安全」「簡単」「低コスト」な双方向リアルタイム通信を実現するプラットフォーム技術です。

m2m-x仕様についてはメーカーやISPで構成される標準化団体にて標準化および一般公開されています。

*2 診断コード機能 :

診断コード機能は株式会社オプティム(本社:東京都港区、代表取締役社長:菅谷 俊二)の独自技術である「Optimal Code」(特許出願中(特願2007-332153))を取り入れた機能であり、ユーザーの利用環境を診断し、診断結果を数ケタのひらがなにコード化することで、サポートセンターへの問い合わせを容易にすることができる技術です。

*3 OCN IPv6 :

IPv6パケットをIPv4パケットによってカプセル化するトンネリング技術を用いることで、既存のインターネット(IPv4)環境はそのままで簡単にIPv6環境を導入できる商用IPv6インターネット接続サービスです。

<報道機関からのお問い合わせ先>





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