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上海における新たなデータセンターの開設および通信サービスの開始について
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、上海に開設する新たなデータセンター「上海・園区データセンター」に関する協業について、平成21年1月14日に中国電信股有限公司上海分公司(略称:中国電信上海公司*1)と合意しましたので、同年2月2日よりサービス提供を開始します。
また、これにあわせて上海にて国際広域イーサネットサービス「グローバルe-VLAN」の通信設備(POP)を同敷地内に設置し、同年2月2日よりサービス提供を開始します。
1.提供背景
グローバル展開を進める企業による中国内での本格的な事業展開に伴い、グローバルに広がる広帯域ネットワークへ円滑に接続可能であり、高品質かつ信頼性の高い設備と運用レベルを持つデータセンターの需要が増加しています。NTT Comとして、これまで北京・上海・香港・蘇州・広州の5都市でデータセンターを提供してきましたが、プレミアムデータセンターである「上海・園区データセンター」は、特に需要の高い上海にて、そういったお客さまのご要望を満たす環境を整えました。
2.上海・園区データセンターの概要、特長
(1)ハイレベルな品質
本データセンターは、通信キャリアである中国電信上海公司が次世代のデータセンターとして企画しました。
構築については、NTT Comが外資系を含めたお客さまの厳しいご要望に対応できるコンセプト策定から設計、構築にいたるまでのコンサルティングを実施。グローバルで均一な品質提供を実現するための基準*2をクリアした高品質なデータセンターです。
(2) ファシリティ構成を完全冗長化
商用電源、空調、UPS(無停電電源装置)、発電機、配電ルートなどが完全冗長化されており、「Single Point of Failure*3」がないファシリティ構成(米国TUI (The Uptime Institute)などの基準における「Tier3相当*4」)を提供しています。
(3) 経済的な接続構成を実現
「ArcstarグローバルIP-VPN」、「グローバルe-VLAN」のPOPが同敷地内に設置されているため、お客さま機器からバックボーンへのアクセス回線が構内で接続でき、経済的に利用が可能。
(4) バックアップルートとしてマルチキャリアに対応
(5) インターネットコネクティビティの利用が可能
3.サービスメニュー
- コロケーションサービス
- 各種マネージドサービス(サーバの監視・保守、セキュリティー関連サービス等)
- ネットワークサービス (ArcstarグローバルIP-VPN、グローバルe-VLAN)
中国の大手総合情報サービス事業者である中国電信股有限公司の上海子会社。中国内および海外のお客さま向けに固定通信・移動通信サービスを提供。
設立年月日:平成14年11月18日(平成20年1月28日に現社名に変更)
所在地:中国上海市
*2:NTT Com データセンター基準書NTT Comの10数年のDC運用に基づいたノウハウをベースにTIA(米国電気通信工業会)、The Uptime Institute, ASHRAEなどの世界基準(デファクト含む)を考慮し作成された約130項目からなる基準書。
*3:Single Point of Failure一部設備の故障・停止により、システム全体の停止を引き起こしてしまう部分。
*4:Tier3商用電源、空調、UPS、発電機、配電ルートなどデータセンターに必要なファシリティの冗長構成や、運用体制・レベルを詳細に評価することにより、データセンター全体としての品質、信頼性を客観的かつ包括的に評価する仕組み。「Tier1」から「Tier4(最高水準)」があり、「Tier3」以上であると運用中の設備などのメンテナンスも可能な可用性の高い構成となる。