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ニュース

NTTコミュニケーションズ株式会社 インフィネラジャパン株式会社 イクシアコミュニケーションズ株式会社
2010-R041
2010年6月8日
(報道発表資料)
NTTコミュニケーションズ株式会社
インフィネラジャパン株式会社
イクシアコミュニケーションズ株式会社

世界初、100Gbpsイーサネット回線の実運用ネットワークへの提供に成功

NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才博美、以下「NTT Com」)、インフィネラジャパン株式会社(住所:東京都新宿区、代表取締役社長:藤田聰、以下「インフィネラ」) と、イクシアコミュニケーションズ(住所:東京都新宿区、代表取締役:村上憲司、以下「イクシア」)は、世界で初めて100Gbpsイーサネット回線の実運用ネットワークへの提供に成功しました。

「Interop Tokyo 2010(場所:幕張メッセ、期間:2010年6月9日~11日)」の開催前に2週間かけて実施される相互接続検証および構築準備期間であるHotStageにおいて100Gbps イーサネットを使用した回線の提供に成功し、「INTEROP Tokyo 2010」では「ShowNet*1」において会場とインターネットをつなぐキャリアバックボーンネットワークとして運用されます。

1.概要

インターネットやデータ通信において広く実利用されているイーサネットの最高伝送速度は現在10Gbpsであり、通信利用シーンの多様化やインターネットの社会基盤化等により、通信事業者のバックボーンネットワークや国際間通信においては、すでにトラフィック量が数百Gbpsを超える状況となっています。

現状では、10Gbpsを複数束ねる技術を利用してトラフィックを伝送していますが、伝送効率や運用上の問題が存在しており更なる高速化が求められています。

このような状況の中、現在の最高伝送速度の10倍となる100Gbpsの伝送速度*2を持つインターフェイスが登場することにより、今後、爆発的な広帯域化が予測されます。

既に、40Gbpsや100Gbpsの伝送速度の標準化がIEEEにて進んでおり、これまでも100Gbpsイーサネットに対応するネットワーク機器の開発および伝送サービスの検証が行われてきました。

今回は、次世代の超高速通信回線としてIEEE標準化直前の100Gbpsイーサネットの一つである100GBASE-LR4*3 の技術を用いて提供し、「INTEROP TOKYO 2010」への出展企業のデモンストレーション通信やインターネットアクセスなどを提供するためのバックボーンネットワークとして運用するとともに、異なるメーカーの100GBASE-LR4と相互接続検証を実施することで、今後、実際にお客さまがサービスとして利用される時の提供イメージを例示しています。

また、本回線構築に当たり、ShowNetのルーターへの接続の前に、その回線の物理層からネットワーク層において十分に試験を実施し、スループット、遅延や揺らぎなどの回線品質が、商用提供と同等のパフォーマンスであることを計測し、確認しました。

これは、次世代の超高速通信技術の可用性と可能性を証明するものであり、ネットワーク技術の新時代の到来を実感させるものです。

なお、本環境はNTT Com、インフィネラとイクシアがShowNetへ貢献のもと、協力して実施されています。

【ネットワークイメージ】

【ネットワークイメージ】

2.各社の役割

各社の役割は以下のとおりです。

  • NTT Comは、通信事業者として次世代の超高速通信の提供に向け、高品質・高信頼の通信設備の提供と回線構築・運用を行っています。
  • インフィネラは、大容量かつ柔軟性の高いネットワーク装置であるDTNを製造開発しています。
  • イクシアは、IPネットワークテスターのリーディングカンパニーとして、ネットワークシステムやデバイス向けに高性能で拡張性のあるネットワークテスターを製造開発しています。

3.今後の予定

NTT Comではこの度の成果を踏まえ、将来的なイーサネット通信基盤の拡充を計画し、専用線サービス「GIGASTREAM(ギガストリーム)」へのラインナップを含めたサービス化を検討していきます。インフィネラではディジタル・オプティカル・ネットワーク独自のディジタル・インテリジェンス技術により、大容量で柔軟性の高いネットワークを低い運用コストで実現できることで、キャリアの様々なニーズに応えていきます。イクシアでは標準化が進んでいるイーサネットの次世代規格「IEEE802.3ba」に準拠した世界初の40Gbps/100Gbps機器の性能を検証できる「K2」により、ネットワーク機器ベンダーやその他の開発者のニーズに応えていきます。

*1:ShowNet

INTEROPにおいて、様々な機器・サービスの相互接続性検証を実施するとともに、 近未来のサービスアーキテクチャを実際に動かしている形で見ることができる世界最大規模のネットワークデモンストレーション。INTEROPにおけるインターネット接続環境(展示会に出展社がインターネットを利用して広帯域のデモンストレー ションを行うほか、来場者のインターネットへのアクセスとしても利用されるネットワーク。http://www.interop.jp/shownet/

*2:100Gbpsの伝送速度

ブルーレイディスク(25GB)1本分のデータを2秒で伝送可能な速度。(規格上最大理論値)

*3:100GBASE-LR4

2010年6月中にIEEEでIEEE802.3baとして標準化が予定されている規格で、 1波長当り25Gbpsの光信号を4波長多重して1本の光ファイバで伝送する(送受で 計2本)方式。この方式は従来のシングルモードファイバがそのまま利用できるという特徴がある為、通信局内やデータセンター内での機器同士の接続に広く利用されると考えられる。

主に広帯域を必要とする、キャリアバックボーン(IPBB)、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、コンテンツ提供事業者(CSP)、インターネットエクスチェンジ事業者(IX)、データセンター事業者等への適用が見込まれる。

【参考】
●インフィネラジャパン株式会社について

インフィネラ・ジャパン株式会社は米国インフィネラ(NASDAQ:INFN)の日本法人です インフィネラは、世界の通信事業者にディジタル・オプティカル・ネットワーキング・システムを提供しています。同社のシステムは、光集積回路(PIC)と呼ばれる革新的な半導体技術を用いた、他に例を見ないものです。インフィネラのシステムとPICテクノロジーを利用した光ネットワークは、シンプルかつ柔軟な設計と運用、およびサービス提供開始までの時間短縮を実現するとともに、他の追随を許さない高度なサービスを光インフラの再設計を行うことなく迅速に提供できます。詳細はhttp://www.infinera.com/をご覧ください。

● イクシアコミュニケーションズ株式会社について

イクシアは、有線/無線ネットワークおよび通信サービス向けにIPに特化した統合型のテストシステムと サービス検証プラットフォームを提供しています。イクシアのテストソリューションは物理層から アプリケーション層まで実際のネットワーク環境に合わせたテストが可能で、通信事業者、サービスプロバイダ、 通信機器メーカー各社に採用されています。有線および無線、音声、ビデオ、データからなるトリプルプレイ サービスの品質検証まで、イクシアのテストシステムは幅広く採用されています。1997年米国カリフォルニア州 カラバサスに設立。NASDAQ(XXIA)に上場し、日本を含む世界30カ国でビジネスを展開しています。 詳細は、http://www.ixiacom.comをご覧ください。

<本件に関するお問い合わせ先>
NTTコミュニケーションズ株式会社 


インフィネラジャパン株式会社 
市川 尚志(シニアディレクター)
TEL:03-5304-4781
E-mail:hichikawa@infinera.com

イクシアコミュニケーションズ株式会社 
第一営業部 
掛川 直樹
TEL:03-5326-1948
E-mail:nkakegawa@ixiacom.com




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