2013年4月18日
マレーシアにおいて4番目となるデータセンターの建設開始について
NTTコミュニケーションズ(略称: NTT Com)は、2013年4月18日に、マレーシアにおいて4番目となる「マレーシア サイバージャヤ4 データセンター」の建設を開始します。本データセンターは、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にある総合開発地域マルチメディア・スーパーコリドーの中核都市サイバージャヤにて、総延床面積約5,600㎡(1000ラック相当)を確保しており、2014年5月よりサービスの提供を開始する予定です。
1.背景
マレーシアは地震、津波などの自然災害の影響が極めて少なく、電力料金が安価であり、ディザスターリカバリーやオフショア拠点、そしてアジアのシステムの集約先としてのデータセンター需要が増大しています。
NTT Comでは、マレーシアにおいて、2002年よりデータセンターサービスの提供を開始し、2012年4月に完成した「マレーシア サイバージャヤ3 データセンター」を含め現在3つのデータセンターが稼働しておりますが、さらなるお客さまからの要望にお応えするため、新たなデータセンターの建設を開始することとしました。
2.特長
(1) 安価で拡張性のあるデータセンター
NTT Comグループで定めたグローバル統一品質基準*1を満たすサービスを安価に提供します。データセンター国際基準「Tier III」*2に拡張可能な本データセンターは、お客さまの要望に応じ、柔軟に設備増設が可能なモジュラーコンセプトを採用し、建物を低層構造にすることで投資効率を高めています。
(2) 同敷地内オフィス棟併設と安心の保守体制
同敷地内にお客さまが利用可能なオフィスビルを併設しており、お客さまのリモートオフィスやバックアップサイトとしてご利用いただけます。また、複数言語に対応可能な保守サポート要員も同敷地内に常駐しているため、24時間365日迅速な保守運用体制でネットワークからサーバーまでお客さまICTインフラを、厳しいセキュリティポリシーなどに基づき、トータルでマネジメントします。
(3) 高信頼のネットワークコネクティビティが経済的に利用可能
アジア地域を結ぶ新海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」が2012年に運用開始しており、マレーシアでもNTT Comの国際IPバックボーンを利用した高速・大容量なインターネット接続や、企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One」が、低遅延で信頼性の高い国際ネットワークとして提供可能です。さらに、これら全世界をカバーする豊富なネットワークサービスの通信設備(POP)が同敷地内に設置されているため、お客さま機器からアクセス回線不要でバックボーンへ接続でき、経済的な利用が可能です。
<マレーシア サイバージャヤ4 データセンター オフィス棟側外観予定図>
関連リンク
*1:TIA(米国電気通信工業会)、TUI(The Uptime Institute, Inc.)およびASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)などの世界基準を考慮し、NTT Comグループが国内外で積み上げてきたノウハウや技術、お客さまの声を基に、設備面とサービス面で定義した基準書。基準書の内容は適宜改定し、現在約360の基準項目にて、さらなる品質の向上に取り組んでいます。
*2:TIAおよびTUIが定めるデータセンター品質基準。商用電源、空調、UPS、発電機、配電ルートなどデータセンターに必要なファシリティの冗長構成や、運用体制・レベルを詳細に評価することにより、データセンター全体としての品質、信頼性を客観的かつ包括的に評価する仕組み。「Tier I」から「Tier IV(最高水準)」があり、「Tier III」以上であると運用中の設備などのメンテナンスも可能な可用性の高い構成となります。