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ニュース

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2013-R137

2013年12月5日

ブラウザ間でリアルタイム通信を実現する
WebRTCのプラットフォーム「SkyWay」の提供開始
およびライブラリ・ソースコードの公開について
~国内初の公開トライアルで、WebRTCの普及を促進~

NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、ブラウザ間でリアルタイム通信を実現するWebRTC(Web Real-Time Communications)技術を活用するために開発したプラットフォーム「SkyWay」の無償提供と、ソフトウェア開発支援サービスGitHub*1上における「SkyWay」のライブラリ・ソースコードの公開を開始します。「SkyWay」のプラットフォームやライブラリの利用によって、WebRTC技術を利用したWebアプリケーション(音声や映像を使ってコミュニケーションできるアプリケーションなど)の開発を簡単にすることができます。

1.背景・目的

(1) WebRTCとは

WebRTCはパソコンやスマートフォンのブラウザ間でのリアルタイム通信を実現する画期的な技術で、広義のHTML5の一つとして、W3C*2とIETF*3において標準化が進められています。

従来、映像や音声のやり取りをするためには、使用する端末に専用のアプリケーションやプラグインをインストールする必要がありました。しかし、WebRTCでは、使用する端末のカメラやマイクを利用したビデオチャットや、スクリーンショットを共有する画面共有、ファイル送受信などをブラウザ間で直接通信することによって実現できます。ブラウザの機能だけで通信ができるため、通信する相手の端末やアプリケーションに依存せずにコミュニケーションできるほか、他のサービスとの連携が容易である点などから、今後の応用に注目が集まっています。

(2) 国内初のプラットフォーム「SkyWay」の特長

WebRTCでブラウザ間の直接通信を開始する前には、仲介サーバーを介して通信制御を行う必要があり、その開発にはネットワークに関する知識(セッション制御、NAT通過など)、サーバーの構築技術、サーバーおよびブラウザ双方のプログラミング技術が必要です。

「SkyWay」は、これらの仲介サーバーおよびそのWebAPIなどを提供することで、Web開発者が高度な知識の習得や環境の整備をすることなく、WebRTCを活用したアプリケーションを簡単に開発できるようにします。このようなWebRTCのプラットフォームの公開は国内では初めてです*4

NTT Comは、フィールドトライアルとして「SkyWay」をWeb開発者に無償で公開します。また、このトライアルで得た知見を元に機能を改善し信頼性を高め、正式なサービスとしてのリリースを目指します。

2.フィールドトライアルの内容

(1) SkyWayプラットフォームの提供

ブラウザ間の直接通信を確立するために必要な仲介サーバーのWebAPIを提供します。仲介サーバーは株式会社時雨堂(http://shiguredo.jp/)の協力の下、Erlang/OTP*5 で開発しており、APIの仕様は、オープンソース・ソフトウェアのPeerServer*6と互換性があります。

また、ブラウザ間の直接通信を確立する際に必要な複雑な通信処理と、ブラウザ間の通信処理を簡便に記述できるようにするための、JavaScriptライブラリを提供し、ブラウザにダウンロードして実行できるようにします。オープンソース・ソフトウェアのPeerJS*7 を利用し、一部を改変しています。

(2) SkyWayライブラリ・ソースコードの公開

前述のJavaScriptライブラリのソースコードを、NTT Com公式GitHubアカウントにて公開します。

・NTT Com公式GitHub アカウント https://github.com/nttcom/

(3) SkyWayの紹介サイトを開設

「SkyWay」の紹介サイトをGitHub Pages*8にて公開します。合わせて、PeerJSの開発者向けドキュメントの日本語訳をベースにした、SkyWay開発者向けドキュメントを公開し、「SkyWay」を活用したアプリケーションを簡単に開発できる環境を提供します。

・「SkyWay」の紹介サイト http://nttcom.github.io/skyway/

(4) SkyWayを活用したサンプルアプリケーションの公開

「SkyWay」を活用したサンプルアプリケーションを開発し、ソースコードをGitHubで公開します。第一弾として、ボイスチャット(音声での通話)を行いながら、その音声をリアルタイムでテキストメッセージに変換しコミュニケーションすることができる、「字幕付きボイスチャット」を公開します。「SkyWay」を活用したサンプルアプリケーションは、今後順次追加していく予定です。

図:SkyWayを活用したアプリケーションの例

図:SkyWayを活用したアプリケーションの例

3.提供開始日

2013年12月5日(木)


関連リンク

このフィールドトライアルは、次世代Webブラウザの標準仕様であるHTML5を活用した新たなICTサービスの開発を推進するプロジェクト「NTTコミュニケーションズ HTML5ラボ」の一環として実施します。

*1: GitHubは、ソフトウェア開発を支援するサービス。オープンソース・ソフトウェアの公開場所としても広く使われている。

*2: World Wide Web Consortium。World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進するために設立された標準化団体。

*3: The Internet Engineering Task Force。インターネットで利用される技術の標準化を策定する組織。

*4: 2013年12月5日時点NTT Com調べ。

*5: Erlang(アーラン)は、並行処理指向のプログラミング言語。OTPは大規模、耐障害、分散といった特徴を持つアプリケーションを作るための、ライブラリの集合体。

*6: WebRTCを容易に扱うためのJavaScriptライブラリであるPeerJSと連携して動作する、仲介サーバーのプログラムおよびWebAPI。

*7: WebRTCを容易に扱うためのJavaScriptライブラリ。

*8: GitHub上で簡易なWebページを公開する仕組み。

本件に関するお問い合わせ先

先端IPアーキテクチャセンタ

大津谷、小松

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