2014年3月31日
企業内のPBXやビジネスホンが不要となるクラウド型PBXサービス
「Arcstar Smart PBX」を提供開始
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、従来型のPBX*1やビジネスホン主装置*2を使用せずに、NTT Comのクラウド基盤上にあるIP電話サーバによりPBX機能と内線機能を実現するクラウド型PBXサービス「Arcstar Smart PBX」を、2014年4月1日より提供開始します。
1.背景
現在、多くの企業においてサーバ設備をクラウドへと移行する動きが加速していますが、PBXやビジネスホンなどの音声設備についても同様に、クラウド化のニーズが高まっています。
また、固定電話とモバイル端末間の内線連携サービスを導入する企業も増えており、FMC*3のニーズも拡大しています。
NTT Comでは、このような市場ニーズに応えるサービスとして、企業の音声設備をクラウド化し、デバイスフリー・アクセスフリーの内線環境を実現する「Arcstar Smart PBX」を提供します。なお、本サービスはNTT Comの外線IP電話サービスである「Arcstar IP Voice」や企業向けIP電話アプリ「050 plus for Biz」と組み合わせた利用が可能です。
2.サービスの特長(別紙参照)
(1) 管理コストの削減と、柔軟な運用の実現
PBXやビジネスホン主装置をクラウド化することで、設備の購入・更改費用や、保守・メンテナンス費用が不要となるほか、機器設置スペースの確保や管理も不要となります。
また、PBXやビジネスホン主装置の各種設定をWebサイト上で簡単に変更することが可能となり、番号数や通信チャネル数(同時接続数)を必要なときに必要な分だけ利用するといった、クラウドならではの柔軟な運用が可能です。
(2) 外出先のモバイル端末でも、無料の内線通話が可能
「Arcstar Smart PBX」を複数の拠点に導入することで、拠点間の内線通話が可能です。またスマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで、スマートフォンを内線化することができるため*4、外出先のスマートフォンからオフィスの電話に内線で通話ができます。通話料は無料です。
<スマートフォン用アプリケーションの画面イメージ(画像はAndroid OS用のもの)>
(3) デバイスフリー、アクセスフリーでBYOD*5の実現にも貢献
「Arcstar Smart PBX」は、固定電話*6だけでなく、スマートフォンやパソコンでも利用できるデバイスフリーのサービスです。利用人数分の電話機を購入する必要がないため、コストを抑えた導入が可能になります。また、サービスを利用するための回線は、3G、LTE、無線LAN、各種インターネット接続サービスなどに対応し、アクセスフリーを実現しています。
これにより、BYODの取り組みで社員私有のスマートフォンを内線として活用する際にも、あらためて端末や回線を統一する必要がないため、スムースな導入が実現できます。
3.主な料金(税抜)
月額基本料(内線グループ単位) | 5,000円/内線グループ |
月額内線番号利用料(内線番号単位) ※上限:500番号 |
500円/内線番号 |
新設工事費 | 10,000円/内線グループ |
内線通話料 | 無料 |
料金の詳細は、「Arcstar Smart PBX」 Webサイトを参照。
4.提供開始日
2014年4月1日(火)
5.今後の予定
「Arcstar Smart PBX」オプションサービスとして、連絡先データをクラウド上で管理できる「Web電話帳オプション」を提供予定(2014年度上期)です。
これにより、管理者が「Web電話帳」の連絡先データをメンテナンスするだけで、複数の利用者や端末間で常に最新の情報を共有することができます。スマートフォンでも快適に利用でき、外出先から「Web電話帳」を参照してスムースに連絡することが可能です。
また、連絡先情報や通話履歴をクラウド上に保管するため、スマートフォンの端末内にデータが残りません。このため、端末を紛失した際の情報漏洩リスクを最小化することができます。
さらに、NTT ComのVPNサービス「Arcstar Universal One」経由の接続にも対応する予定(2014年中)です。これにより、よりセキュアな通信環境での利用が可能になります。
※表示金額はすべて税抜表記です。2014年4月1日以降は、8%の消費税が適用となります。1円未満の端数は切り捨てて表示していますので、実際のご請求額は、個々の税込額の合計とは異なる場合があります。
(参考)クラウド型PBXでオフィスが変わる
関連リンク
*1: Private Branch eXchangeの略。企業での電話サービスの利用に使う電話交換機。
*2: 企業での電話サービス(ビジネスホン)の利用に使う小型の電話交換機。一般にPBXより接続可能台数が少ない。
*3: Fixed Mobile Convergenceの略。固定電話のような有線の通信環境と、モバイルの通信環境をシームレスに利用する技術やサービスのこと。
*4: 1台のスマートフォンで「オフィス内電話機」・「業務用携帯」・「プライベート携帯」の3役を兼ねることが可能。
*5: Bring on Your Own Deviceの略。社員が私有するスマートフォンやパソコンを業務に活用することで、業務効率の向上や「働き方改革」を行うほか、端末の支給や維持管理コストの削減などを実現する取り組みのこと。
*6: IP電話対応の機器が使用できます。
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