2014年7月29日
アプリにおけるIP電話サービスの利用を可能にする
「050 VoIP SDK」(仮称)を提供開始
~アプリ開発・提供パートナーによる新サービス開発を支援~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、IP電話サービスと連携したスマートフォンアプリ(以下、アプリ)を簡単に開発できる「050 VoIP SDK*1」(仮称)を2014年10月上旬より提供開始予定です。
なお、提供に先立ち「050 VoIP SDK」を活用したアプリ開発・提供パートナーの募集を2014年7月29日より開始します。
1.背景
NTT Comはこれまで、スマートフォン向けIP電話アプリ「050 plus」および企業向けの「050 plus for Biz」を提供し、音声品質や電池消費量などの改善に取り組み続けてきました。
昨今、アプリにおける機能の一つとして、これらNTT ComのIP電話サービスを利用したいというご要望を多くいただいていることから、「050 VoIP SDK」の提供を開始します。
2.概要
「050 VoIP SDK」は、IP電話の発着信プログラムのライブラリ*2と併せて、アプリ開発者用ドキュメントやソースコード付きのサンプルアプリなどを提供するもので、任意のアプリ(iOS/Android対応)へ発着信機能を実装 [別紙1参照] することが可能となります。これにより、アプリ開発パートナーの新たなビジネス機会の創出や、既存サービス強化 [別紙2参照] を支援します。
3.特長
(1) IP電話に関する専門的な知識、ノウハウがなくても発着信機能の実装が可能
SIPやRTP*3を用いたIP電話サービスを構築するための複雑なプログラムを最初から開発する必要がないため、高度な専門知識が不要です。
(2) NTT ComのIP電話ネットワークを利用するため、無料通話先が豊富
本SDKを活用したアプリ同士の通話はもちろん、「050 plus」など NTT Comが提供するIP電話サービス [別紙3参照]との通話が無料*4で利用可能です。
(3) 専用の050番号で広がる利用シーン
本SDKを活用したアプリでは、050で始まる電話番号を利用することが可能です。携帯電話用の070/080/090番号と使い分けるなど、050番号を活かした利用方法も想定できます。
(4) NTT Comの豊富なノウハウと運用実績が詰まったIP電話を利用可能
スマートフォンの機種毎に最適化された品質コントロール技術など、これまでNTT Comが「050 plus」や「050 plus for Biz」を提供する中で培ったノウハウが詰まったIP電話サービスを利用できます。NTTの研究所による成果である品質評価技術や、端末および周囲環境に応じた最適な通話品質を実現するエコー・ノイズ低減技術も採り入れています。
4.提供開始時期
2014年10月上旬(予定)
5.アプリ開発・提供パートナー募集開始と「050 VoIP SDK」Webサイトの公開について
7月29日より、「050 VoIP SDK」を活用したアプリ開発・提供パートナーの募集を開始します。「050 VoIP SDK」により、アプリ開発・提供パートナーとなるお客さまの、「電話」を利用した新たなビジネス機会の創出や、既存サービスの利便性向上を実現します。
本サービスにご興味をお持ちの方は、「050 VoIP SDK Webサイト」のフォームよりお問い合わせください。
050 VoIP SDK Webサイト http://www.ntt.com/050voip_sdk/
今後、同Webサイトにおいて、提供機能やAPIに関する情報発信を行っていくほか、アプリ開発・提供パートナーとして本SDKの活用を検討いただけるお客さま向けに、説明会のご案内などを順次公開していきます。
関連リンク
*1: Software Development Kitの略。開発者がより効率よく簡単にプログラミングを行えるよう、必要なツールをまとめたパッケージのこと。
*2:ある特定の機能を持ったプログラムを、他のプログラムから利用できるように部品化し、複数のプログラム部品を再利用可能な形でひとまとまりにしたもの。
*3: SIP(Session Initiation Protocol)は、IP電話などで用いられる通信制御プロトコルの一つ。RTP(Real-time Transport Protocol)は、音声や映像をストリーミング再生するための伝送プロトコル。
*4: 別途月額基本料などが必要。