2014年10月10日
「Bizホスティング Enterprise Cloud」における
企業の基幹システム向けクラウドサービスの拡充について
~IBM i(AS/400)からのクラウド移行を容易に実現、HULFTのデータ転送機能をクラウド提供~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、企業向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」において、IBM i(AS/400)*1にて稼動する基幹システムのクラウド化を容易に実現する「Powerオプション」と、ファイル転送ツールHULFT*2を月額料金で利用できる「HULFTライセンスサービス」を、2014年10月10日より提供開始します。
1.IBM i(AS/400)向けハイブリッドクラウド基盤「Powerオプション」※料金は別紙1参照
IBM i(AS/400)は多くの企業で、ERPなどの基幹システム用のOS・サーバー基盤として利用されており、Windows/LinuxなどのIA系*3関連サーバーと連携して稼働しています。近年、このIBM i(AS/400)を利用したシステムの更改時に、規模に応じて柔軟にシステム構築・運用が可能なクラウドサービスを検討する企業が増えています。しかしながら、IBM i(AS/400)と同一拠点で運用されるIAサーバーは、相互のスムーズな連携が必要であり、両方を同時にクラウド化できるハイブリッドクラウド基盤が必要です。
本需要に応えるため、NTT Comは、日本情報通信株式会社が提供するIBM i向けクラウドサービス「クラウドメンバーシップ」とIA系のシステムを高信頼で運用できる「Bizホスティング Enterprise Cloud」を低遅延なネットワークで接続し、一元的に提供するハイブリッドクラウド基盤「Powerオプション」を提供開始します。
これにより、生産管理システムや販売・在庫管理システムなどの基幹システムを、同じOS基盤を持つ高信頼のクラウド環境へ容易にマイグレーションできるとともに、当該基幹システムの運用コストを変動費化できます。
<Powerオプション提供イメージ>
2.ファイル転送ツール「HULFTライセンスサービス」※料金は別紙2参照
株式会社セゾン情報システムズが提供する、金融業界や製造業界を中心に多くの企業がシステム間のデータ連携(ファイル転送)に利用する日本市場でのシェア1位のソフトウェア、HULFTの各種機能を、「Bizホスティング Enterprise Cloud」のオプション機能として、月額料金で利用できる「HULFTライセンスサービス」を提供開始します。
金融機関のお客さまは、本社と販売代理店DBサーバー間のリアルタイムデータ同期やクレジットカード会社と加盟店間の大量カードデータの送受信、小売業のお客さまは本社と店舗間の全店一斉データ集配信など、自社の基幹システム間や、自社の基幹システムと他社のシステム間で頻繁に発生する大容量データの相互転送などを「Bizホスティング Enterprise Cloud」上で実現できます。
特に「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、現在、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールなど9カ国11拠点に同一サービス仕様で展開していますので、お客さまはグローバル規模のシステム連携をクラウド上に容易に構築・運用できます。
<HULFTライセンス提供イメージ>
3.今後の展開について
「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、企業の基幹システム向けクラウドサービスのさらなる拡充のため、高機能メニューの拡充、海外データセンターの拠点拡大、関連パートナーとのサービスおよび営業連携を強化していきます。
*1:IBMおよびPowerは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。
*2:セゾン情報システムズ社が開発したファイル転送ソフト。企業内・企業間の業務システムにおいて、日常のシステム運用で発生するデータ連携を自動化するツール。
*3:Intel社のマイクロプロセッサの基本設計(アーキテクチャ)の総称。