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平成19年1月25日

40Gbps対応の高密度波長多重(DWDM)通信システムを国内で初めて導入

 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)では、増大しつづけるインターネットトラヒックや企業内通信のIP系トラヒックを安価に伝送するため、平成12年に2.4Gbps対応のDWDM通信システム*1を、平成15年に10Gbps対応のDWDM通信システムを順次導入してきましたが、平成19年1月には日本電信電話株式会社(略称:NTT)ネットワークサービスシステム研究所が開発した40Gbps対応のDWDM通信システムを東京、名古屋、大阪の商用設備に導入しました(図1)。
 本システム導入により、1本の光ファイバで周波数の異なる40Gbpsの光信号を多重伝送することが可能となり、40Gレベルの高速広帯域通信サービスが提供できるようになるとともに、バックボーンネットワークを経済的かつ効率的に構築できるようになります。


1.導入背景
 NTT Comのバックボーントラヒックは既にテラビット*2を超えるトラヒックを運んでおり、今後のアクセスネットワークの光化、流通するコンテンツの大容量化により、トラヒックは益々増大すると予想されます。NTTComでは、これらに対応するため、DWDM通信システムの更なる高速広帯域化を検討し、昨年から40Gbps対応のDWDM通信システムの構築に取り組み、平成19年1月に本システムの構築を完了しました。

2.システムの概要
 本システムは、既導入の分散シフト光ファイバ*3を使用した40Gbps対応が可能な世界初のDWDM通信システムです。このシステムを利用することで、1波長あたり電話回線換算で50万回線以上、HDTV非圧縮映像信号換算で20回線以上が伝送可能です。

3.今後の予定
 今後は、引き続き需要に対応するため、全国へシステムの導入拡大を推進して行きます。また、平成19年度での提供開始に向け、専用サービス等の新しいラインナップとして40Gbpsメニューの追加を検討していきます。


用語集
*1 DWDM通信システム
1本の光ファイバに周波数の異なる多数の光信号を多重、分離することで通信容量を増大させることが可能なシステム(図2
*2 テラビット
1テラビットは、1秒間に1兆ビットのデータを送れる通信速度。
*3 分散シフト光ファイバ
光ファイバの損失が最も少ない1.55μm帯で波長分散が零となり、波長分散の影響を受けにくいのが特徴。


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