CASE 事例紹介
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従業員の自律的な行動変容を促す
グループ一丸で推進する健康経営心身の不調は集中力やモチベーションの低下を招き、結果として業績悪化につながりかねません。
健康経営はいまや企業にとっての重要課題です。私たちは社員の健康増進を通じて、グループ全体の活力につなげています。
ヒューマンリソース部 主査
久保 晶子
個々の健康アクションを促す仕組みづくりへ
私たちは、生活習慣病発症リスクのある特定保健指導対象者率(40歳以上)がNTTグループ主要8社中最多(2018年度)という実態を重く捉え、社員の健康意識の醸成に向けてさまざまな施策を講じてきました。
パーソナルジムのトレーナーを招いて全社で実施した減量メソッドを伝えるセミナーや内臓脂肪測定会などは、その一例です。しかし、これらは社員に一時的な「気づき」を与える一方で、多くの社員の行動変容を促すには至らず、効果は必ずしも十分とは言えませんでした。そこで、心身両面の「リスク層の健康層への移行&健康層のリスク層への流入予防」という明確な目標設定の下、「社員の自律的な健康アクションを促す仕組みづくり」に注力しました。
組織一丸で健康増進に取り組む「Com-Walk 2019」の実施
手応えを感じられたのが、2019年11月に1カ月にわたり実施した「Com-Walk 2019」です。NTTドコモグループのICTサービスを活用したこの取り組みは、社員の自主的な行動を促すべく工夫をこらしました。
実施にあたっては個人部門に加えて参加率賞や平均歩数賞など部署・会社ごとの組織部門を設け、チーム一丸で健康増進に取り組めるプログラムを採用。また、1日8,000歩という“少し高め”の目標設定は、スマホアプリで随時順位などを確認できるようにすることで、参加者の意欲向上をもたらしました。
期間中、社員の健康意識は高まり、「節酒を始めた」「通勤時に1駅分歩いている」といった声も挙がるなど行動にも表れました。一定の成果を得た「Com-Walk」は、コロナ禍で社員の運動不足が指摘されている現状もあり、今後も継続的に実施していく予定です。
社員が心身の健康を維持できれば、労働生産性の向上が見込めます。今後も「健康で明るくいきいきと働き続けられる」会社を目指し、引き続き健康経営を支える取り組みを推進していきます。
◆ 「Com-Walk 2019」実績
参加率賞を受賞し景品の米俵(健康米)を獲得した財務部NTT CommunicationsのSDGsチャレンジ
NTTコミュニケーションズグループは、ICTを駆使した革新的なサービスの提供を通じてSDGsに貢献するとともに、その先を見据えたチャレンジも続けていきます。
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すべての人に健康と福祉を
健康経営を継続的に実践することで、社員の心身両面での健康増進やその意識の醸成が図れます。生活習慣病発症や想定外の休職のリスクは減少し、集中力・モチベーションの向上にもつながります。
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ジェンダー平等を実現しよう
組織長をはじめとした各社・各組織の幹部を含めた正社員と派遣社員が分け隔てなく参加できる社内イベントは、組織の一体化をもたらすのみならず、社員のジェンダー平等に対する意識の醸成にも寄与します。
健康経営を通じたSDGsへの貢献
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働きがいも経済成長も
社員が健康で明るくいきいきと働き続けられる職場環境の整備を進めることで、離職率は低下し労働力の維持につながるほか、労働生産性の向上が見込めます。結果として会社の持続的な発展を促す土壌を育みます。