無理のないクラウド移行を可能にする「リフト&シフト」

アフターコロナ・ウィズコロナ時代は、ICT活用やDXの推進が欠かせないと言われています。その際に求められるクラウドへ移行を無理なく実現する方法について紹介します。

無理のないクラウド移行を可能にする「リフト&シフト」:アフターコロナ・ウィズコロナ時代は、ICT活用やDXの推進が欠かせないと言われています。その際に求められるクラウドへ移行を無理なく実現する方法について紹介します。
お疲れさまです。社長アフターコロナ・ウィズコロナはどうしますか?え?ICT活用やDXの推進が欠かせないと言われてるじゃないですか。そのためにはクラウドへの移行は不可欠ですよ。そうなのか…アジャイル開発とPaasの活用が鍵になると考えています。アジャイル開発とPaasの活用って?
これまでDX関連のシステム・サービス開発は図のようなウォーターフォール型でした。そうだな。一方アジャイル開発は短いサイクルで設計や実装、テストを繰り返しシステムやサービスの完成を目指す手法のことです。つまり変化に柔軟に対応するってこと?そうです。そのアジャイル開発をすすめるうえで最適なプラットフォームPaas、仮想サーバーを提供するlaaSをつかってシステムを開発する場合OSTのインストールや開発実行環境の構築さらにミドルウェアのセットアップなど開発の前にさまざまな作業が発生します。しかし!
Paasであればそれらがサービスとして用意されているのでユーザー側で手間をかけてセットアップする必要がないんですよ。それはすごいじゃないか。さらにOSやミドルウェアの運用が基本的にサービス提供側で行われるため運用管理の負担を軽減できることもメリットです。けど俺らのサービスはオンプレミスだとアプリケーションをそのままPaaSに移行することは難しいんじゃないか?はい!既存システムをクラウド化する方法もあるんですよ!そうなの?それがリフト&シフトです。既存システムをいきなりPaaSで実行できるように作り変えるのではなくまずオンプレミスから移行しやすいlaasを使ってクラウド化する(リフト)そしてlaaSを用いてクラウド化したシステムをPaasを用いて再構築します(シフト)
ありがとう。うちもすぐにクラウドに移行だ!待ってください!!場当たり的に既存システムをクラウド移行すると思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあります!NTT ComがAmazon Web Servicesへ移行を支援するコンサルティングソリューションを提供しているんですよ。へぇそんなソリューションがあるのか!うちもノウハウがないので利用しましょう!そうだな!専門家の知見を活用して安全にクラウド化へ移行できいるんだからな!
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DXで鍵となるアジャイル開発とPaaSの活用:アフターコロナ・ウィズコロナ時代は、ICT活用やDXの推進が欠かせないと言われています。その際に求められるクラウドへ移行を無理なく実現する方法について紹介します。

新型コロナウイルス(COVID-19)は多くの企業に深刻な影響を与えているが、一方でDXに関しては追い風となっている実態が調査結果により明らかとなった。

ICT関連の市場調査およびコンサルティング事業を手がける株式会社アイ・ティ・アールの発表によれば、『新型コロナウイルス感染拡大に伴う活動自粛が自社IT戦略の遂行に及ぼす影響』について調査したところ、27%の企業が「大いに加速すると思う」、44%が「やや加速すると思う」と回答した一方、「やや減速すると思う」は5%、「大いに減速すると思う」は2%に過ぎなかった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業の経営環境を取り巻く状況は大きく変化している。この危機を脱し、ウィズコロナ、アフターコロナの時代に生き残っていくためには、ICTの活用、そしてDXが欠かせないと多くの企業が考えているということだろう。

なお、試行錯誤を繰り返しつつシステムをブラッシュアップすることが一般的なDX関連のシステム開発やサービス開発では、事前に要件をしっかり固めてプロジェクトを進めるウォーターフォール型はそぐわない。そこで、広まっているのがアジャイル開発である。

アジャイル開発とは、開発する途中で仕様や設計の変更が発生することを前提として、短いサイクルで設計や実装(開発)、テストを繰り返し、システムやサービスの完成を目指す開発手法だ。たとえば新たなサービスを提供するためのシステムを開発する際、プロジェクトの途中でサービスを取り巻く情勢が変化した、あるいは競合がより魅力的なサービスの提供を開始したなどといった事態が起こることは十分に想定できるだろう。アジャイル開発であれば、こうした変化に柔軟に対応することが可能である。

このアジャイル開発を進めるうえで最適なプラットフォームとして、昨今広まりつつあるのが「PaaS」(Platform as a Service)だ。これはシステムの開発環境や実行環境、データベースをはじめとするミドルウェアなど、システムを開発して実行するためのプラットフォームを提供するクラウドサービスである。

PaaSと既存システムのギャップを埋める「リフト&シフト」

仮想サーバーを提供する「IaaS」(Infrastructure as a Service)を使ってシステムを開発する場合、OSのインストールや開発・実行環境の構築、さらにミドルウェアのセットアップなど、開発の前にさまざまな作業が発生する。しかしPaaSであれば、それらがサービスとして用意されているため、ユーザー側で手間をかけてセットアップを行う必要がない。これによって、迅速な開発が可能になるというメリットが得られる。さらにPaaSではOSやミドルウェアの運用が基本的にサービス提供者側で行われるため、運用管理の負担を軽減できることもメリットである。

このようにPaaSにはさまざまなメリットがある。一方、そのサービスで提供されている開発・実行環境やミドルウェアに合わせてシステムを開発する必要があり、オンプレミスなどで運用しているアプリケーションをそのままPaaSに移行することは難しい。そこでキーワードとなっているのが「リフト&シフト」と呼ばれる、既存システムをクラウド化する方法論だ。

具体的には、既存システムをいきなりPaaSで実行できるように作り替えるのではなく、まずオンプレミスから移行しやすいIaaSを使ってクラウド化する(リフト)。IaaSであればOSやミドルウェアの選択肢が広いため、既存システムにそれほど手を加えずクラウド化できる可能性が高い。

このようにIaaSを用いてクラウド化したシステムを、PaaSを用いて再構築する(シフト)。こうして段階的にクラウドに最適化することで、前述した運用コストの削減、あるいはPaaSなどとして提供される最新のテクノロジーを取り込みやすくなるわけだ。

適切なクラウド移行と運用の最適化でDXを加速

ただリフト&シフトに限らず、実際にオンプレミスで運用しているシステムをクラウド化するうえでは、現状のアセスメントや移行計画の策定を欠かすことはできない。場当たり的に既存システムをクラウドに移行すれば、思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあるためだ。

そこでNTT Comでは、特にAWSへの移行を支援するコンサルティングソリューションを提供している。アセスメントツールを用いたIT環境のグランドデザインの策定やシステム特性に合わせた移行計画の立案を行うというもので、専門家の知見を活用してクラウドに安全に移行できる。

またオンプレミスも含めたハイブリッド環境を一元的に管理する、監視運用ソリューションも提供している。既存システムの運用負荷を軽減できれば、その分ICT部門のリソースをDXに向けた取り組みに振り分けられるだろう。

このほかにも、セキュリティ対策やネットワークインフラの最適化など、AWSを利用したクラウド化を支援するメニューが用意されている。クラウド化を推し進めたいが社内にノウハウがない、あるいはクラウド移行プロジェクトが思うように進んでいないといった課題を抱えているのであれば、ぜひこうしたサービスの活用を検討したい。

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