店舗での遠隔監視に適したカメラとは?遠隔監視のメリットや注意点も解説

アパレル店内の監視カメラ

近年、飲食店や小売店などの店舗で、遠隔監視を実施しているケースが増えてきています。特にチェーン店は複数の店舗の管理が必要なことから遠隔監視の活用が業務効率化につながるといわれています。では、実際に遠隔監視を行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、店舗での遠隔監視に適したカメラや、遠隔監視のメリット・注意点を解説します。

チェーン店などの店舗で遠隔監視を行うメリット

チェーン店など複数の店舗を構えている場合、遠隔監視を行うことでさまざまなメリットがあります。

見回りの負荷軽減・効率化

遠隔監視を行うことで、映像をどこからでも確認することが可能です。そのため、複数の店舗を経営している経営者やチェーン店の本部社員などによる店舗の見回りを、現地に行かずに実施できます。現地に行く手間が減るため、担当者の負荷を軽減すると共に、効率化・省人化が期待できます。

商品管理・発注計画に活用できる

遠隔監視カメラは、来店した顧客数のカウントやPOSレジと連携できるものもあります。陳列棚の商品の売れ行きや補充状況をカメラで確認し、発注計画などを立てる参考情報することができます。そのため、バックヤードの商品管理も可能です。

従業員の意識向上・人材教育への活用

遠隔監視カメラを設置する際は、従業員にも周知します。業務中の様子を監視カメラで撮影することで、従業員に「見られている」という感覚が生まれます。人が見回りをする場合、緊張感が生まれるのは見回りをしている短い時間だけですが、監視カメラを設置することで常に緊張感を持って業務にあたることが期待できるでしょう。
また、接客の様子を撮影した映像を後でじっくりと確認することで、従業員の接客内容や表情だけでなく、来店客の反応やフロア全体の様子と合わせて確認できます。従業員と共に映像を確認しながら、接客の特に良かったポイントや改善点などを具体的にフィードバックすることもできるでしょう。

勤怠管理や人員調整に役立つ

遠隔監視で店舗の様子を見ることができるため、いつ誰が働いていて、どの時間帯にお客さまが集中するのかを確認することができます。従業員の出退勤の時刻把握や、混雑状況に合わせた人数調整などに役立てられます。

レジ周りの金銭トラブル対策

レジ

レジ周りにカメラを設置することで、レジを操作している従業員の手元を映すことが可能です。レジ締めで金額のズレが発生した際、どこで渡し忘れや金額の間違いがあったのかを、監視カメラの映像で確認することができます。そのため、釣り銭間違いや渡し忘れ、不正防止などの対策になるでしょう。
また、監視されていることで従業員がレジの中のお金を抜き取る横領を抑制する効果も望めます。

防犯対策や顧客分析にも活用できる

監視カメラの映像から、お客さまがどの時間帯に集中するのか、お客さまはどの商品やサービスを選ぶのかといったなど客層や動線を把握することができます。このようなデータはマーケティングの施策に活用することができます。
また、監視カメラがあることで不審者の侵入や万引き対策といった犯罪抑止の効果はもちろん、万が一犯罪が起こった場合、映像を証拠として残すことが可能です。

チェーン店などの店舗に遠隔監視用カメラを設置する際の注意点

店舗に遠隔監視用のカメラを設置する際、注意しておきたいことがあります。

設置箇所に掲示をする

カメラを設置していることを店舗内に掲示しましょう。カメラが作動していることをアピールすることで、犯罪防止抑制につながることがあります。
また、来店するお客さまにもプライバシーがあります。屋外にも設置する場合は近所の人たちも映り込む可能性があります。隠し撮りされたと思われないよう、カメラを設置していることを掲示しておくことが大切です。

なお、監視カメラ設置の周知は、自治体のガイドラインで定められている場合もあります。ガイドラインに明記されている場合は掲示が必須となるため、まずは店舗がある自治体のガイドラインを確認することをおすすめします。

従業員に事前に説明をする

遠隔監視カメラを導入する場合、従業員の顔なども記録されます。そのため、説明のないまま導入してしまうと不快に思われてしまうこともあるでしょう。遠隔監視カメラを導入する場合は事前に従業員へ周知することが大切です。

設置するカメラの種類や台数をよく検討する

カメラの台数が多ければ多いほど、導入費用や維持費がかかります。限られた予算の範囲内で死角を作らずにカメラを設置するためには、カメラの種類や設置場所についてよく吟味し、適宜見直しをしましょう。
例えば、360度の撮影が可能なカメラを使用すれば設置台数を少なくすることができます。また、レンズが飛び出していて見た目に存在感のあるカメラであれば設置による犯罪抑止効果も望めるため、店舗や事務所の出入り口には筒型・ガン型とも呼ばれるバレット型カメラを設置すると良いでしょう。

店舗の遠隔監視用カメラの種類

飲食店内の監視カメラ

遠隔監視を行うには、アナログカメラを使う方法と、ネットワークカメラ(IPカメラ)を使う方法の2つがあります。

アナログカメラ

アナログカメラとは、監視カメラとモニター・レコーダーをケーブルで接続して録画する方式の監視カメラのことです。アナログカメラのメリット・デメリットを解説します。

メリット

アナログカメラのメリットは、コストが比較的低いことです。シンプルな構造なので、基本的な機械の知識があれば設定やメンテナンスは自分で行うこともできます。
レコーダーが必須となるため導入コストはややかかりますが、ランニングコストがかからない分コストを抑えることができます。

デメリット

カメラ本体のほかにモニターやレコーダーが必要で、かつそれらの配線の引き回しが必要で電源工事を要するため、工事費がかさむ傾向にあります。
万が一レコーダーが壊されてしまうと録画データも消えてしまいます。強盗などが入って監視カメラやレコーダーを壊されたり盗まれたりした場合にデータが残らないといったデメリットがあります。
また、画質が荒く、広範囲の撮影が難しいといった点もデメリットとして挙げられます。

ネットワークカメラ(IPカメラ)

ネットワークカメラ(IPカメラ)とは、インターネットやLANなどのIPネットワークを介して、映像と音声データを通信することができるカメラです。録画データをクラウド上に保管する「クラウドカメラ」であれば、スマートフォンやPCから録画データを確認することができます。
ネットワークカメラにも、メリットとデメリットがあります。

メリット

設置工事が不要なため、すぐに設置できるのがメリットです。モニターやレコーダーの設置も不要なので、省スペースで管理メンテナンスの手間やコストが発生しない点もメリットといえるでしょう。
また、クラウドカメラなら、PCやスマホで映像確認を行うことができます。録画データはクラウド保存され、録画映像の保存にハードウェアを使用しないため、機器本体の故障や盗難によるデータ消失のリスクを回避することが可能です。例えば、強盗が入りカメラが壊されても、壊されるその瞬間までの映像はクラウド上に残ります。

デメリット

ネットワークカメラは、アナログカメラと比較するとコストがかかります。ただ、コストがかかる分、さまざまな活用ができるため費用効果は高いといえるでしょう。
また、録画映像をインターネット上に保存する場合は、不正アクセスへの対策が必要です。不正アクセスにより、録画が止められたり、映像が外部に流出したりといったトラブルに遭う可能性があるためです。
提供ベンダーによってサポート体制や録画データの取り扱いに違いがあるため、よく確認して検討しましょう。

店舗の遠隔監視にはネットワークカメラがおすすめ

見回りの代替手段や勤怠管理、レジ周りの確認のために遠隔監視を使用する場合は、高画質・広範囲の撮影が必要です。アナログカメラでは、遠隔でカメラの映像を確認することが困難なため、高画質・広範囲にも対応しているネットワークカメラの利用がおすすめです。

クラウド録画カメラサービス「coomonita (コーモニタ)」

coomonita (コーモニタ)は、カメラで撮影した映像をクラウド上で管理できるサービスです。クラウド上で保存、管理を行うため、PCやスマホからいつでもどこでも映像を確認できます。
高画質なHD映像で、セキュリティも外部からのカメラへの直接アクセスは遮断、アップロードの際の通信や保存した映像も暗号化しています。高度なセキュリティのネットワークと高機能なカメラで安心してご利用いただけるクラウド録画カメラサービスです。

また、映像は多店舗管理をするオーナーが一括で映像確認できるだけでなく、それぞれの映像をほかの人にシェアすることが可能です。各店舗の店長などと映像をシェアすることができます。
画像解析も実施できるため、人数カウントや、属性解析機能を活用して得たデータをマーケティングで活用することも可能です。混雑状況を分析・映像に映った人に匿名化加工を施して、飲食店などの集客目的に活用するなどの事例がございます。

まとめ

今回は、店舗での遠隔監視のメリットや注意点、遠隔監視に適したカメラをご紹介しました。
遠隔監視を導入することで、見回りの負担軽減やマーケティングへの活用など、さまざまなメリットが得られます。防犯対策やレジでの金銭トラブル対策としても活用することが可能です。
複数の店舗を持つオーナーの方は、遠隔監視の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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