今、求められる
「セミパブリックのデザイン」

医療や福祉、教育領域での担い手不足。
公共施設やインフラ設備の老朽化。
地域をはじめとした公共交通機関網の縮小。

人口減少や少子高齢化に伴い、これまで国や地方自治体が担ってきた公共サービスの継続が難しくなっています。
今、求められているのは、公共領域の課題に様々な立場から取り組むことではないでしょうか。

私たちは、事業者の立場から公共課題へのアプローチを必要とする領域を「セミパブリック」と位置付け、その解決の手がかりを見つけるためにこのプロジェクトを立ち上げました。

セミブリック図

セミパブリックの課題解決において特に重要なのは、公共性と経済性の両立です。
それはどのように達成できるのか。

例えば、課題の当事者だけでなく、サービスの提供者を巻き込む仕組み。
例えば、民間だけでなく行政やアカデミアなど様々な視点を掛け合わせていくチャレンジ。
例えば、トップダウンではなく、各プレイヤーが解くべき課題に自律的かつ持続的に向き合う方法。

これらの事例はあくまで仮説であり、私たちも答えを持っていません。プロジェクトを通して、皆さんと一緒に解決の手がかりを考えたいと思っています。

ただ、ひとつ明らかなのは、社会課題が複雑化している中で、その解決のためには、多様な立場の人たちの共創が必要だということです。

セミパブリックは、今後私たちが向き合っていかなければならない領域です。
これからの暮らしをより豊かにするような新しいインフラのある社会を、共につくっていきましょう。

Contents

エディター稲生雅裕(KESIKI)
リサーチディレクター中村寛(KESIKI)、 棈木緑(KOEL)
エディトリアルディレクター九法崇雄(KESIKI)、 福岡陽(KOEL)
デザイナー豊田修平(KOEL)
プロデューサー田中友美子(KOEL)、 石川俊祐(KESIKI)

NTTコミュニケーションズのデザインスタジオ「KOEL Design Studio」は、公共性とビジネスの両立が求められる「セミパブリック」領域での新しい社会インフラ実現のため、人間中心のデザインや社内のデザイナー育成、他社・行政との共創支援により、ヘルスケアや教育分野など、さまざまな領域における社会課題解決を推進している。

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パーパスドリブンなブランディング、新規事業創出、社会を動かすナラティブ策定などを通じて企業を創造的に変革する、日本のデザインコンサルティングファーム。「やさしさがめぐる経済をデザインする」をパーパスに掲げ、中央官庁から大企業、中小企業、スタートアップ、地方創生まで、デザインアプローチを用いて、複雑な課題の解決や価値の創造を共創する。

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