別紙3
(1) 九州大学遠隔指導、遠隔手術を実施する際のネットワークシステム構成、コミュニケーション用映像・音声機器の特性・品質、遠隔指導時のICTツールなどの基本要素技術を検証し、その有効性を確認しました。特に、映像の圧縮符号化を行う低遅延CODECは、遠隔指導、遠隔手術などの操作性に大きな影響を与えないことを確認しました。
(2) NTT Com国際間遠隔医療の実現に際し、内視鏡テレインストラクションなどの遠隔指導に必要なネットワーク構成、帯域、遅延時間などに関する知見を得ました。
(3)NTT◎ 各種CODECの国際間遅延特性の検証
国際間ネットワーク遅延を含んだ構成系で、従来のMPEG2ベースのCODECと、H.264ベースの低遅延CODECの国際間遅延特性を検証し、低遅延性を確認しました。
◎ テレメディスン・テレサージャリに必要な内視鏡画像の最適エンコードレートの明確化遠隔診断、遠隔手術を実施する際に必要な映像品質に関して、内視鏡映像を用いた主観評価実験を実施し、MPEG2、H.264それぞれのCODECで、内視鏡手術に必要となるエンコードレートを明らかにしました。
◎ テレインストラクション実現に有用なアノテーションシステムの開発テレインストラクションにおける適切な指導を実現する上で、医師と研修医の間で共有する動画像情報に対し、必要な指示情報を適切なタイミングで表示するテレアノテーションシステムを開発し、実験にて有用性を確認しました。
◎ テレインストラクションに必要な情報の蓄積・配信システムの開発テレインストラクションにおいて、指導時の映像を複数拠点に同時に配信し、かつ映像を適切にコントロールするシステムを開発しました。アノテーションシステムと合わせて用いることで、テレインストラクションを実施する上で非常に有用であることを検証しました。