Webサイトのすべてのページを暗号化してHTTPSにする「常時SSL化」の動きが、今、世界的に加速しています。
インターネット全体に占めるHTTPS通信の割合は66%(2018年7月時点)と過半数に達しており、数年以内には常時SSL化していないと「セキュリティ意識が低い会社」とみなされ、企業イメージに悪影響を及ぼす恐れもあります。
企業サイトにおける「常時SSL化」対応では、まず、適切なSSL証明書を選択することが大切です。企業として、サイトの信頼性・安全性を確保できるよう、組織の実在性を証明できるSSL証明書(企業認証SSLまたはEV SSL)を導入するとよいでしょう。
企業認証SSLとEV SSLの大きな違いは、EV SSLではブラウザーのアドレスバーに「運営組織名が表示されること」にあります。さらに、ブラウザーによっては緑色のアドレスバーで表示されるので、閲覧者にサイトの安全性を視覚的にアピールすることが可能です。
EV SSL証明書の場合、組織の法的・物理的な実在性の確認から申請責任者の在籍確認・電話確認に至るまで、世界標準の認証ガイドラインに基づいて厳格な審査が行われます。企業認証SSL証明書に比べて認証項目が多い分、費用は高くなりますが、最も認証レベルの高いSSL証明書として金融機関やECサイト、ブランドイメージが大切な企業サイトで導入されています。
悪意のある第三者が、本物そっくりのサイトで個人情報を不正に取得する「フィッシング詐欺・なりすまし」は、今もなお数多く報告されています。EV SSL証明書を導入するとサイトの運営組織を明示できるので、こうしたフィッシング詐欺・なりすましサイトの対策として有効です。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が提供する「SSL/TLS暗号設定ガイドライン」でも、サイト運営組織の実在性が確認できることや、緑色のアドレスバーによる視認性が高いことが優位点として挙げられており、EV SSL証明書は「利用者が一番安心できるサーバー証明書」として、その利用が推奨されています。
サイトの安全性をアピールしたい方、企業イメージの維持・向上を図りたい方は、EV SSL証明書の導入をご検討ください。
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