インフラからBASIS領域まで、運用窓口の一元化事例
- 多拠点SAPをクラウド基盤へ!-

オンプレミスからAWSへの移行の際、運用知見の豊富なベンダーに的確な対処をとのご要望にお応えし、クラウド、ネットワーク、LAN環境すべてをサポート範囲とし、導入の検討から運用に至るまでを一元的にサポート。

インフラからBASIS領域まで、運用窓口の一元化事例 - 多拠点SAPをクラウド基盤へ!- オンプレミスからAWSへの移行の際、運用知見の豊富なベンダーに的確な対処をとのご要望にお応えし、クラウド、ネットワーク、LAN環境すべてをサポート範囲とし、導入の検討から運用に至るまでを一元的にサポート。 ERP(SAP)
あれ?Z社との契約終了するんだ…部長、これって海外拠点も同様にってことですか?そうだとも!海外5拠点の基幹システムをステップに分けて順次クラウドに移行するそうだ。ということは一元化が目的ですよね 今後システムは何を使う予定なんでしょうか?それについてはAmazon Web Servicesの導入を予定している
やっぱり今の時代はクラウドなんですよね。クラウドサービスで一元管理ができるようになればこまで各拠点でSAPを管理・更新するために割いていた人員や費用をDXなどの新たな施策に回せるな。システムを入れ替えるということはまた新しいベンダーと契約するんですか?今までのマネージドサービスにおいてはそうするのが一般的なんだがそうなるとトラブル発生個所の切り分けなどで応対までに時間がかかるケースがあっただろう。契約が複雑になるんですね。その通り!だから我々は1つの会社にアウトソーシングすることにしたんだ
え?でもやることメチャクチャ多くないですか!?ネットワークの最適化、ITガバナンスの強化、構成管理、セキュリティ対策、運用の最適化 正直ここまでやってくれるって言われなかったらクラウド化に踏み出さなかったかもしれないな。しかしこれらをすべてまとめてやってくれるソリューションがある それがNTT Comが提供するソリューション「SAP マネージドサービス」なんだ。アウトソーシングをすることで何かあったときにNTT Comさんに連絡するだけで良くなるぞ。ややこしくなくて良いですね。ちなみに海外からのお問い合わせにも24時間体制で対応してくれる
NTT Comとクラウド化のおかげでうちも将来を見据えた設計を実現できるようになった。これから先どんどん進化して効率的に仕事ができるようになるといいですよね。うむ!ところで部長 さっきいれてたコーヒー、もう冷めてるんじゃないですか?冷たっ!部長は先を見据えるというよりも今をまっすぐに生きるタイプだよなぁ
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適用業界・分野

  • 製造業

導入用途

  • グローバル化、事業拡大に対応したSAP運用保守の最適化
  • オンプレからクラウド基盤への移行
  • グローバルサポート含めた窓口の一元化
  • 運用アウトソーシングによるIT運用の効率化

目的/効果

  • 各拠点毎に個別運用されていたSAPをクラウド基盤へ移行し一元管理、一元保守を実現
  • 複数のベンダーで構成されていたSOW(Statement Of Work:作業範囲記述書)を見直し、一元的なアウトソーシングとすることで運用の効率化、コストの見直しを実施
  • 日英24/365でのサービスデスク対応
  • アウトソーシングにより、自社IT担当者の日々のユーザーからのお問い合わせやインシデント対応から解放し、注力すべき業務へシフト

従来の課題

各拠点それぞれで最適化してきたSAP導入により、ビジネスの拡大をする上で、一元的な運用が課題となっていた。さらにオンプレミスの本社基幹系システム「SAP BW」の運用で顕在化した慢性的な人員・スキル不足の解消に向けて、クラウドへの移行や運用アウトソーシングの最適化を図りたいが、SAP周辺含めたクラウド移行へのノウハウがなく、躊躇していたクラウドへ移行するにあたっては、現行システムをそのまま移行するだけでなく、今後のビジネス拡大を見据えた、運用の最適化、ITガバナンスの強化、最新のアプリケーションの導入、ネットワークの最適化など、将来を見据えた構築、設計を行う必要もある。

解決手段/導入効果

SAP BWの保守満了に合わせて本社を皮切りに国内・海外5拠点の基幹系システムをステップに分けて、順次クラウドへ移行。合わせて従来マネージドサービスにおいては、アプリケーションとインフラをそれぞれのベンダーに分けてアウトソーシングするのが一般的だが、それらを一元的にアウトソーシングすることが可能な、NTT Comに運用領域を大幅にシフトすることで通常時のベンダー対応や、インシデント時の切り分けなど、運用稼働を大幅に削減することができた。

さらに既存のお客さま体制ではIT担当者の負担が大きかった、海外からの24/365での問い合わせを、NTT Comにて日英バイリンガルのサービスデスク機能で対応。緊急時にはアプリケーション運用もカバーする一元対応の実現により初動も劇的に改善。結果として運用品質が大幅に向上し、グローバルのITガバナンスも強化され、自社のIT担当者としては、新たなIT投資検討など本来取り組みたかった業務へのシフトも可能とした

クラウド、ネットワーク、LAN環境すべてをサポート範囲とし、導入の検討から運用に至るまでを一元的にサポート。

製造業S社さまの基幹系システム(SAP)全体像と提供内容

JAPAN(BW)SAP Basis/インフラ運用、EMEA Region 基幹系システム(ERP)、AP運用、インフラ運用、Japan 基幹系システム(BW)、Japan 基幹系システム(ERP)、SAPサポートコンサルタント、CN基幹系システム(ERP)、Asia Region基幹系システム(ERP)、U.S.Region 基幹系システム(ERP)、AP運用範囲…SAP ERPアプリ、SAP Basis(Japan基幹系システム(DW)はSAP DWのみ)、インフラ運用範囲…データセンター、オンプレミスサーバー(HW)、MW、OSなど

製造業S社さまの基幹系システム(SAP)は、日本にBWを設置し、日本を含む5拠点に展開をしています。NTT Comは、STEP1として日本のBWの基盤およびインフラ運用を提供しました。

将来像を描いた基盤運用最適化 SOWの変更

これまでのSOW、アプリケーション運用ベンダーがAP/Basis/OS/DBの運用を実施。インフラ運用ベンダーは仮想化以下インフラを担当、変更後のSOW、インフラ運用ベンダーがHANAを含めたBasisまで運用を実施。アプリケーション運用ベンダーのSOWはAPのみ。、HANAやBasisはユーザーの使用方法の違いが大きく反映されることがない、つまりコモディティ化されていることから、運用の最適化(=NTT Com)を実施をすることができ、最新のアプリケーションとの連携など、将来的な拡張性を見据えた設計ができるベンダーを選ぶことが必要

国内外拠点の基幹系システム運用において、コストメリットを享受するため、これまでのAP運用ベンダーとインフラ運用ベンダーのSOW変更を提案しました。

将来像を描いた基盤運用最適化 インフラ運用グローバル統合

EMEA Region (ERP)、Japan(ERP)、Japan(BW)、U.S Region(ERP)、Asia Region(ERP)、CN(ERP)、AP運用、SAP Application、Basis、HANA、OS、Cloud Service、Network、Data Center、SAP ERPのAPは各国の商習慣や法規制に合わせて開発するため、統合するのは現実的ではないが、インフラ(Basis以下)に関してはNTT Comのグローバルケイパビリティを活用して統合しガバナンスを強化することが可能。

将来像として、変更したSOWを海外の基幹系システムの運用に広げ、グローバル同一ベンダー(=NTT Com)が実施することによるICTガバナンスの強化や最適化を提案しました。

既存体制を生かした体制整備

SAP BWのこれまでの体制、海外拠点の受付を本社ICT部門が24/365、日/英で受け付けて対応を実施していたが、その対応に追われ、本来の業務に注力することができず・・・。、SAP BW体制整備後、24/365、日/英対応の一元的な対応が可能なサービスデスクを配備し、緊急時は夜間もAP運用の対応を実施。対応時間の短縮、運用品質の大幅な向上を実現。、ICT部門、OS以上、AP運用、SAP運用、インフラ運用、Basis、HANA、仮想化以下

SAP BWは、海外拠点からの問い合わせ対応も必要となりますが、NTT Comは既存体制に機能を追加し拡張することにより、ノウハウ有する受け付け体制を構築しました。

課題を解決したソリューションサービス

SAPマネージドサービス

NTT Comは国内外に複数のSAP BASISコンサルタントチームを保有し、 ネットワークからクラウド基盤を含めたBASIS運用業務を一元的にサポートします。

詳細はSAP マネージドサービスをご覧ください

一言ヒント!

BASISやHANAの使用方法は導入する企業によって大きく変化することはありません。非常にコモディティ化された領域であるため、運用コストの最適化を考えると共に、オンプレからクラウド環境への移行ノウハウや、実際の運用開始後の安定運用、またビジネス拡大における、拠点の増加や、最新のアプリケーションの導入など、将来を見据えた設計ができるベンダーを選ぶことが必要です。

SAP運用においてはアプリケーション側とインフラ側に窓口が分かれることが多いため、トラブル発生個所の切り分けなどの稼働に時間が割かれるケースがあります。ダウンタイムの発生は、ビジネスにも非常に大きなインパクトを与えるので、本事例のように窓口を一元化するサービスデスクの設置を実施し、初動対応を劇的に短縮するなどの対応が求められます。

NTT Comの提供する「SAPマネージドサービス」では、SAP運用にとどまらず、ネットワークなどインフラ環境含めた一元的なマネージドサービスのアウトソーシングが可能です。またSAP運用においても、グローバルスタンダードなサービス型のものや、個別での提供など、お客さまのニーズに合わせて提供可能です。

関連資料ダウンロード

【AWS運用】お客さまニーズを踏まえた運用カスタマイズ例(372KB)

AWS環境の導入に伴い、VM追加時の自動監視登録や運用ツールのカスタマイズを実施。
ネットワークを含めた運用体制を整備しお客さまの運用環境改善に貢献しました。

【AWS運用】AWS定期メンテナンスへの対応フロー整備事例(344KB)

お客さまシステムをオンプレミスからAWSに移行した場合に発生する、AWS側定期メンテナンスへの対応フローを整備、運用不安の解消に貢献しました。

【AWS運用】グローバルなハイブリッドクラウド(+ネットワーク)運用(558KB)

オンプレミス・AWSのハイブリッド環境の運用に加え、WANを含めたICTインフラをグローバルで一元的に運用することにより、運用品質の向上や運用対応時間の短縮化に貢献しました。

関連用語

SAP BW(SAP Business Warehouse)

全社規模で重要な情報を抽出、累積、統合できる安全性と拡張性に優れたデータウェアハウスプラットフォーム。 今日ではグローバル企業を中心に業種や業態を問わずに導入され、経営の迅速な意思決定を支援する企業業績管理、経営分析に必要なデータ庫として活用されている。

BASIS(SAP BASIS)

SAPの稼働に必要なミドルウェアコンポーネント。SAPのOS上にインストールして利用する。BASISの運用はアプリケーション層ではなく、OSやデータベースなどのプラットフォーム層に依存するため業種に左右されることなく運用できる。このためBASISの運用をアウトソーシングする企業は多い。

SOW

Statement Of Workの略で「作業範囲記述書」のこと。これはシステム開発プロジェクトなどの作業範囲を定義した文書であり、受注者と発注者の間での決まり事を文書化して合意するために作成する。具体的にはプロジェクトの目標、成果物の取り決め、スケジュール、作業内容、役割分担、権限などを定義することが多い。

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※Amazon Web Services、“Powered by Amazon Web Services”ロゴ、および当ウェブサイトで使用されるその他の AWS 商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。

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