IT運用アウトソーシングの最新動向と企業選定のポイント

複雑化するICTシステム、複数ベンダーの情報統合、社内のあちらこちらから殺到するシステムに関する問い合わせや、トラブル発生時の切り分け・対処――思いつくままに列挙してみただけでも、IT運用担当者の負荷がますます重くなっていることが容易に見て取れます。こうした負荷を軽減し、トラブルを未然に防止するとともにトラブル発生時にできるだけ早く必要な情報収集・対処を実施して早期に解決する上で、ICT運用管理業務のアウトソーシングは今や常識になっていると言ってよいでしょう。

IT運用アウトソーシングの最新動向と企業選定のポイント:複雑化するICTシステム、複数ベンダーの情報統合、社内のあちらこちらから殺到するシステムに関する問い合わせや、トラブル発生時の切り分け・対処――思いつくままに列挙してみただけでも、IT運用担当者の負荷がますます重くなっていることが容易に見て取れます。こうした負荷を軽減し、トラブルを未然に防止するとともにトラブル発生時にできるだけ早く必要な情報収集・対処を実施して早期に解決する上で、ICT運用管理業務のアウトソーシングは今や常識になっていると言ってよいでしょう。
突然だけどICT運用担当者の役割が変わってきているらしいよ。え?そうなんですか?昔と比べて企業内の全般的な業務がICT化されてきた影響が理由とされているんだよ。確かにいろいろ変わってきますね。最近だとリモート勤務を推奨する企業が増えていたりしますもんね。そう!そしてついに弊社でもすべての職種でリモート対応の検討するよう業務指示がくだりました。えええええええ!!無理無理絶対無理ですよ!そもそもオンプレの基幹システムは社外からアクセスすらできないです!確かに今の業務をしながら全職種のリモート対応を検討するのは到底無理だよな。そ、そうですけど…
変化の激しい近年のビジネス環境ではICT運用が重大な課題といわれていて今より柔軟にシステムを運用や改修することが求められているんだよ リモート環境の構築以外にもDX推進などの対応も求められるしIOT運用担当者への期待も大きくなっているんだよ やれる?ひゃぁ無理ですぅ負担が大きすぎますよ!今後の柔軟なリソースの拡充に向けて既存の基幹システムをクラウドへ移行することも検討が必要だしそうなるとセキュリティ環境の見直しだって発信するんじゃないですか!それにシステム運用に対してのお問い合わせだって殺到するけど今の業務をやりながら対応なんて物理的に無理ですよ!うん。時間があってもスキル面でも不安があるから無理ですよー!はっはっは確かに僕らだけじゃ到底無理だね。ね?そんな課題を解決するために近年ではICT運用のアウトソーシングが注目を浴びているんだ。え?
リモート対応の検討にあたっていろいろと調べてみたけど自社で対応するには専門的な課題が多くてね…最初から言ってくださいよ…もしかしたらまだ可能性があるかと思って聞いてみたんだ 絶対に私たちだけじゃ無理ってわかってるじゃないですか!今までのアウトソーシングの主流はこんな感じだったんだ 社内システムの運用・保守、サーバーの運用・保守、ネットワークの運用・保守 それが複雑化するICT運用に合わせてより幅広い範囲や複雑な業務へと変わってきたんだ。それってつまりICT運用担当者の業務が増えてるってことですね!その通り だからこそアウトソーシングのパートナー探しは複雑なICT環境に対して横ぐしをさせる技術力をもった企業を選ぶことが重要とされているんだ。そんなマルチな対応が可能なベンダーなんているんですか?
オススメはNTT ComのマネージドサービスX Managed®なら複雑化するICT環境に関わる運用・監視・保守をワンステップで対応可能だし常にサービスを監視しトラブル発生時の必要な情報収集・対処を実施して早急に解決してくれるんだ。ICT運用の重要性からもトラブルへの対応力が高いのは安心ですね!本当ですね。もちろんアウトソーシングすることで技術が社内で貯まらないなんてことが無いようにノウハウを蓄積させる仕組みの整備も相談できるんだよ。外部の高い技術力を自社に蓄積することも可能なんですね。まずは全社のリモート導入から相談してみよう!
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企業内の全般的な業務のICT化に伴い、情報システム部が担当する領域は拡大の一途をたどっている。複雑化するICTシステム、複数ベンダーの情報統合、社内のあちらこちらから殺到するシステムに関する問い合わせや、トラブル発生時の切り分け・対処――思いつくままに列挙してみただけでも、IT運用担当者の負荷がますます重くなっていることが容易に見て取れる。

こうした負荷を軽減し、トラブルを未然に防止するとともにトラブル発生時にできるだけ早く必要な情報収集・対処を実施して早期に解決する上で、ICT運用管理業務のアウトソーシングは今や常識になっていると言ってよい。

ITアウトソーシングの最新動向

シャドーITの表面化

ICT運用業務のアウトソーシングというと、従前は、サーバー・ネットワークなどレイヤの低いアウトソーシング、およびスクラッチ開発したオンプレミスのシステム運用・保守のアウトソーシングなどが主流であった。しかし、近年になってクラウドの活用が進み、いわゆるシャドーIT(※1)の存在があちこちで表面化しつつある。こうしたオンプレミスとクラウドのハイブリッド環境上で多様なアプリケーションが稼働していることを踏まえて、ITアウトソーシングの目的やレイヤも大きく変化している。
※1:シャドーIT:企業側が把握していない状態で、従業員が企業のITを活用すること。スマホやタブレットの普及、企業システムのクラウド化などによりシャドーITに伴うリスクが増加しつつある。

海外企業のM&Aや新規拠点立ち上げの増加

他方、多くの企業において海外企業のM&A・新規拠点立ち上げなどが積極的に行われている中で、いち早く新規拠点へ既存システムを組み込み、本社のICT環境と連動させることも重要な課題となっている。このような局面においては、例えば安価に早くVPN(Virtual Private Network)を構築する目的でSD-WAN(Software Defined WAN)の導入を検討したり、本社および外部インターネットへのセキュアで安定的な接続を確保したりする必要がある。

人材不足・働き方改革によるIT部門のリソース不足

一般にIT部門は専門知識と最新技術へのキャッチアップを求められがちであるが、近年の人材不足に伴う慢性的なリソース不足により、専門性の高い要員を確保するのは年々難しくなりつつある。目まぐるしいスピードで進化を続ける最新技術をキャッチアップするのも容易なことではない。このような事情から、IT運用の内製化に関して、二の足を踏んでいる企業が少なくないというのが現状だ。

こうしたリソース不足やICT環境の高度化・複雑化の問題に加えて、近年、国家レベルで推進されている「働き方改革」に伴うさまざまな変化も大きな課題の一つと言えるだろう。テレワークの普及等により、企業の外部からITシステムにアクセスして業務を行うシーンも増加しつつある。セキュリティを含む高い技術やノウハウを持つスペシャリストを育成・確保していくことは、あらゆる産業分野における共通課題となっている。

ITアウトソーシングのメリット

個別業務単位での利用・フルアウトソーシングのどちらも可能

こうした課題を抱えた企業にとって、ITアウトソーシングは強力な味方となり得る。とりわけ、プロバイダーが提供する運用管理メニューから自社の課題に応じて必要なものを選択することができれば非常に魅力的である。社内のICTに関するさまざまな問い合わせやトラブル申告に、一元対応するヘルプデスク/コンタクトセンターサービスの設置・運営、よりコスト面を重視した選択肢としてのオフショアリングといった、個別業務単位でITアウトソーシングを利用することもできるし、全てのIT運用管理業務を一括で委託するフルアウトソーシングの形で利用することも可能である。

プロジェクト運用の安定化・ノウハウの吸収

ITアウトソーシングには、さまざまなメリットがある。外部の専門家集団の高い技術やリソースを活用することでより安定したプロジェクト運用が実現可能になるほか、プロジェクトを通じてノウハウを吸収し、技術やメソッド、ツールの内部化などに役立てることもできるだろう。ITアウトソーシングに際しては技術の空洞化が懸念されるが、ノウハウ蓄積のためのスキームを整備しておくことにより、こうしたリスクに対応することは十分に可能である。

自社のリソースをコア業務に集中

変化の激しい近年のビジネス環境において、自社のITをスピーディーかつ柔軟に対応させていくことは、何よりも重要な課題の一つであるといっても過言ではない。全ての運用管理業務を自社で行うのではなく、頼りになるアウトソーサーとタッグを組むことで、それが可能となるだろう。既存の業務は彼らに任せ、自社のリソースをより戦略的な分野やコアコンピタンスに振っていくことが企業としての競争力の源泉となり、持続的成長を叶えるIT戦略として極めて重要になっていくはずだ。

アウトソーシング先の企業選定のポイント

最後に、アウトソーシングパートナーの選定において、ぜひ念頭に置いておきたいポイントを一つご紹介する。アウトソーシングの範囲に関わらず留意すべきなのは、そのパートナーが、複雑なICT環境に対し横串を刺せるマルチベンダー、マルチキャリア、マルチクラウド対応であるかどうかという点である。多くの海外拠点を持つ企業であれば、そこに「マルチリンガル性」という要素も加わるだろう。

技術力に裏打ちされたリソースを有し、自社担当者と円滑なコミュニケーションを取りつつ、信頼のおける責任体制が組めるパートナーとなりうるか――従来からの取引関係の有無だけではなく、こうした視点からアウトソーシングパートナーを選ぶよう心がけて頂きたい。

NTTコミュニケーションズのマネージドサービス「X Managed®」では、複雑化するICT環境に関わる運用・監視・保守のアウトソーシングニーズにワンストップでお応えします。

X Managed®では、お客さまのICT環境に精通することのできるサービスマネージャー(SM)を抜擢。お客さまに寄り添い運用保守業務にあたり、ICT環境の最適化によりお客さまビジネスの革新と成功を全力でサポートします。

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