【マンガ付きコラム】
なぜネットワークアウトソーシングが必要なのか
”ネットワーク運用” やや時代遅れ感漂うこのワードから何が連想されるでしょうか?文字通りに捉えると、”通信網の運用”であるが、ためしに、「最近考えてみたことがあるでしょうか?」と問いかけたとすれば、おそらく大半の人は「ノー」と答えるでしょう。 しかし、少なくともクラウドが脚光を浴び始める10年前であれば、状況はちがったはずです。データ通信、音声通話に代表されるように、社会や産業基盤を支えるネットワークは100年以上も前から不可欠になっており、そして今もその状況に変わりはないでしょう。
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”ネットワーク運用” ――やや時代遅れ感漂うこのワードから、何を連想されるだろう?額面通りに受け取れば”通信網の運用”という意味になる。しかし、そう言われてもピンとこない方が多いのではないだろうか。「最近、ネットワーク運用について考えたことがありますか」と聞かれたら、おそらく大半の人が「ノー」と答えるはずだ。いわゆる「クラウド」が脚光を浴び始める10年前であれば、状況は違ったかもしれない。データ通信、音声通話に代表されるように、社会や産業基盤を支えるネットワークは100年以上も前から我々の生活に不可欠なものとなっていた。そのネットワークを支える運用の仕事は、企業にとって非常に重要なものであったからだ。
もちろん、現在もそうした状況は本質的に変わっていない。ただ、クラウドのような便利なサービスが、ネットワーク運用の仕事を我々の目の届きにくいところに隠してしまったのである。
大規模災害とネットワーク
「使えて当たりまえ」であるがゆえに、普段は改めて意識することの少ないネットワーク。しかし、時として不足の災害や事故等でそのネットワークがダウンすると、、想像を絶するダメージをもたらし、パニックを引き起こしてしまうこともある。2011年の東日本大震災の際には、約28,000本の電柱が損壊、約150万回線が7週間にわたり影響を受けた。また、記憶に新しいところでは、2018年の西日本豪雨においては、NTT西日本が20回にも及ぶ報道発表を行った。通信ビルの水没などにより、実に12万もの回線に影響が出たためだ。
こうした非常事態に備えているのは、何も国や通信会社だけではない。多くの企業がマルチキャリアや衛星を活用するなどの工夫をしている。
そして昨今では、SD-WAN(Software Defined WAN)のようなネットワーク仮想化が普及しつつあり、インターネットを基盤としてソフトウェアで制御されたWANによる拠点間通信が行われるケースが多くなってきている。拠点追加時などネットワーク機器に対し、複雑な設定を手動で行う必要がなく、大幅な構築納期の短縮にも繋がり、さらにWANに接続されている機器の一元管理が格段に容易となったためだ。
ネットワーク運用ではマルチベンダー、マルチキャリア、マルチクラウドが当たり前に
これらによりIT運用担当者が抱えるネットワーク保守の負荷は大きく軽減されたように思える。
まさに救世主、ハッピーエンド、と言いたいところであるが、そう手放しで喜ぶわけにもいかない。ネットワーク運用の仕事は、傍から見て想像するよりもずっと奥が深いものであるからだ。
疑わしいと思うのなら、Googleで「ネットワーク運用」と検索してもらいたい。利用者の環境により多少違いはあるだろうが、検索時には、『自動化』や『課題』『保守』などでのキーワードがサジェストされるのではないだろうか?更に、「ネットワーク運用」のキーワード検索ボリュームは、国内で月500件を超える。ネットワークの仮想化がまだ定着しっていないこともその背景にあるかもしれないが、理由はそれだけでもなさそうだ。
例えば、エンドツーエンドの通信を考えてみよう。先述の大規模自然災害とまではいかなくとも、ICTやネットワークそのものがビジネスと表裏一体である以上、それらが止まればビジネス上の機会損失やリスクに直結することは言うまでもない。
企業ネットワークがある程度の規模やクリティカル度合いが増してくると、ネットワークを冗長化したり、1系A社、2系B社といった形でマルチキャリアにしたりするのが企業の取る一般的な対応策だ。加えて、それらのネットワークの配下にはオンプレミス環境、そして延長線上には、AWS(Amazon Web Services)やAzureに代表されるパブリッククラウドがフル稼働してさまざまなビジネスシーンを支えることになる。それらを多くの顧客や従業員が、ほぼ無意識に利用している。このようにエンドツーエンドでは、マルチベンダー、マルチキャリア、マルチクラウドが当たり前になってきているのである。
ネットワーク運用担当者の負担は増加
こうした状況を頭に描きながら、イメージをワールドワイドに広げていただきたい。――「自分がIT部門の担当者ではなくて本当によかった……」と、胸をなでおろしている読者の方々も少なくないのではなかろうか。
社会に複雑かつ広範に広がり、人知れず機能提供し続けているネットワーク。そのネットワークが停止することのないよう、全身全霊をかけて運用にあたっているのがIT担当者だが、残念ながらエンドユーザーから「今日もITシステムを動かしていてくれてありがとう」などと感謝されることは滅多にない。逆に、トラブルによりネットワークがほんの数分でもストップしようものなら、耳を塞ぎたくなるようなクレームの嵐に晒される。これがネットワーク運用の見えざる姿なのである。
X Managedでネットワーク運用をアウトソーシング
ネットワークにまつわる『課題』と日々向き合い、保守・運用やトラブル対応に奔走するIT部門担当者。『自動化』したい!「できれば誰かにアウトソースしたい!」というのが、彼らの嘘偽りないホンネなのではないだろうか。
NTTコミュニケーションズのマネージドサービス「X Managed®」では、広範に複雑化するICT環境の運用・監視・保守をお客さまIT部門のパートナーとして、グローバルにワンストップでサポートします。
X Managed®では、お客さまのICT環境に精通することのできるサービスマネージャー(SM)を抜擢。お客さまに寄り添い運用保守業務にあたり、ICT環境のトラブル未然防止や安定運用、ネットワーク最適化など、さまざまな側面からお客さまビジネスの成功を全力で支援します。