広告媒体の種類と特徴を一覧で紹介!選ぶ際の注意点も解説

広告媒体の種類は多く、選び方で効果が大きく変わることも少なくありません。この記事では、広告媒体の概要、インターネット媒体、マス媒体、SP(セールスプロモーション)媒体の各特徴やメリットについて解説します。また、目的別におすすめの広告媒体や選定する際の注意点も紹介します。

広告媒体とは

広告媒体とは、自社商品やサービスなどの情報を消費者へ伝えるために使われるメディアを指します。さまざまな種類がありますが、「マス広告媒体」「インターネット広告媒体」「セールスプロモーション媒体」の3つに分けることが可能です。
広告媒体を使うと、ブランド力強化や認知拡大が期待できます。より多くの人に商品やサービスの魅力を伝え購買促進につなげるためには、なくてはならないものと考えられています。

広告媒体の種類一覧

広告媒体の種類やその特徴を知ったうえで、適切な媒体を選ぶことが、購買促進を図るためのカギとなります。

インターネット媒体

インターネット媒体は、商品やサービスを紹介するためにサイト、検索エンジン、SNSなどを活用する方法です。インターネットの普及とともに、このような広告手法は急激に広まりました。

リスティング広告・ディスプレイ広告

リスティング広告とは、検索エンジンなどでユーザーが検索したキーワードをもとに、関連した商品やサービスの広告を検索画面へ表示するものです。一方、ディスプレイ広告とは、サイトやアプリ上の広告枠に表示される広告です。
これらはユーザーの検索履歴や閲覧履歴にもとづいて配信されます。ターゲットになるユーザー層に合わせて広告配信できるのがメリットです。

SNS広告(X(旧Twitter)・Instagram・Facebook)

SNS広告とは、SNS内で配信できる広告媒体です。広告主は、SNSを使っているユーザーの年齢や性別の属性を入手できるほか、フォローしているユーザーによって趣味や嗜好、ライフスタイルなどがわかります。そのため、ターゲット層を絞って広告配信できるのが特徴です。
また、インターネットやモバイルデバイスの浸透によって、SNSの利用率は年々右肩上がりになっています。より多くの人の目に留まりやすくなっていることから、今後も有効な広告媒体として期待されています。

動画広告

インターネット広告はテキストや画像(静止画)ベースのみならず、動画ベースのものも多く見られるようになりました。YouTubeなど動画配信サイト全体の閲覧ユーザー数は、年々増加傾向にあります。またあらゆるジャンルの動画がアップされていることから、ユーザーの年齢層は非常に幅広く、多くの人の目に触れやすい媒体です。
動画はテキストなどと比べて心理的に大きなインパクトを与えられることもあり、広告媒体としての人気が高まっています。

記事・バナー広告

記事・バナー広告とは、サイトの一角に設けられた広告枠を企業が購入することで、一定期間にわたり自社広告を掲載できるものです。形式はテキストのほか画像、動画などもあります。
この広告手法を選ぶ際には、どのようなWebメディアの広告枠に出稿するのかが重要です。たとえばアクセス数が多い、人気のあるWebメディアの広告枠なら、より多くの人に閲覧される可能性が高まります。ひいては購買促進効果をより望めるのがメリットです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、以下のようなケースで広告主がサイト運営者に対して報酬を支払う仕組みです。

  • サイトに訪れたユーザーが、サイト上に表示された広告をクリックするなどして購入にいたった場合
  • 広告主があらかじめ設定した成果(コンバージョン)を達成できた場合など

つまり、サイトに関連した広告を掲載することで、閲覧したユーザーが興味を持ち、商品やサービスに触れて購入までたどりつくことを目標とした広告媒体です。ただし、サイトで広告をどのように掲載するのかがカギとなります。購入意欲をかき立てられれば、これまで関心の低かった層や購買潜在層にもアプローチが可能です。

マス媒体

マス媒体の「マス」とは「マスメディア」の略であり、テレビやラジオ、新聞、雑誌などを指します。広告を掲載する媒体によってアプローチできるユーザーの属性が異なるため、それぞれの特徴を把握することが重要です。

雑誌

雑誌にはファッション、釣り、旅行、子育てなどさまざまなジャンルがあり、特定のテーマに興味のある読者層を取り込んでいます。したがって、明確なターゲットがある場合はそれに合った雑誌へ広告を出すのがおすすめです。
雑誌の広告には、主に「編集タイアップ広告」と「純広告」の2種類があります。とくに前者は雑誌コンテンツの1部として、雑誌編集者により作成されるのが特徴です。そのためあまり広告感はなく、自然な形で読者へ受け入れられやすくなっています。

インターネット広告とは異なり、基本的に雑誌は実際に手に取った人しか見られないことから、不特定多数へのアプローチは不得手です。ただし、一度購入されるとすぐには捨てられず、そのまま比較的長期保管される傾向にあります。その意味では、目に留まるタイミングは多いと考えられます。

新聞

新聞は、政治や経済、社会、文化といったあらゆる分野のさまざまな情報をカバーしているのが特徴で、広告スペースも多く設けられています。
新聞媒体のよいところは、まず校閲がしっかり行われており社会的な信頼性が高い点です。加えて、購読者は自分の好きなタイミングやペースで読めることから、広告欄にも目を通しやすい傾向にあります。
広告主としては、さまざまな年齢層へアプローチできるのも魅力です。

テレビ

テレビ広告であるCMは不特定多数をターゲットとしてアプローチするのに向いている手法です。特定の商品やサービスを訴求する広告もあれば、企業ブランドの認知度やブランドを向上させるための広告も見られます。
CMは音声と映像を使ったものが基本の形式で、1つの広告につき15秒から30秒ほどの長さで制作するのが一般的です。

ラジオ

ラジオ広告は音声のみの媒体であり、番組の途中や前後などに流してリスナーへアピールできます。ラジオの主な特徴として、時間帯によってリスナー層が入れ替わることが挙げられます。たとえば朝は通勤途中の会社員や学生、日中は主婦層、夜間は学生や夜勤に向かう人といったイメージです。ただ、全体的に高齢者のリスナーが多い傾向にあります。なお、社会的信頼性も高くはありますが、これはマス媒体全体に共通していえることです。

SP(セールスプロモーション)媒体

SP媒体とは、消費者の購買意欲を高めることによる販売促進を目的とした広告媒体を指します。

フリーペーパー

フリーペーパーとは、消費者にとって有益な情報を掲載した冊子のことで、駅やコンビニ・美容室・飲食店などで配布されています。
雑誌とは異なり、在庫があれば無料で入手できるのが大きな特徴です。扱うテーマが明確かつ読者層の興味や関心に合ったものなら、広告よりも1コンテンツとして自然に読んでもらえます。また、購買への後押しとして割引クーポンを発行することもおすすめです。

会員誌・ダイレクトメール(DM)

会員誌とは、会員登録しているメンバーに対し発行する情報誌のことです。一方ダイレクトメールは、郵便や宅配便を利用して直接個人宅や事業所に送付する広告を指します。
いずれもターゲットを絞って興味のある情報を伝えられるのが魅力です。コラムなどの読み物、新商品の紹介、業界トレンド情報など、読者にとって有益な情報を載せることでブランディングや購買促進へスムーズにつなげられます。

折込チラシ

折込チラシは、商品やサービスを掲載したチラシを新聞にはさむ広告手法です。新聞自体の信頼性が高いことから同封される折込チラシの信頼性もおのずと高まります。新聞を購読している高齢者や主婦層、ファミリー層にアピールしやすいのが魅力です。

交通広告

交通広告は、電車やバス、タクシーなどの交通機関において掲載する広告です。近年はラッピングバスなど、車体への広告掲載も人気があります。通勤時や通学時など毎日のように広告を目にするタイミングがあり、反復訴求効果に期待できるのがメリットです。

屋外広告

屋外広告とは、建物の壁面や電柱、自立式の看板など、屋外に設置される広告全般を指します。どのような場所に設置するかにより、ターゲットをある程度絞ることが可能です。また普段よく通りかかるユーザーには反復訴求効果を望めます。

ブランドの認知度を高めたい企業におすすめの広告媒体

ブランドの認知度を高めるには、人の目につきやすい以下の広告媒体がおすすめです。

  • ディスプレイ広告
  • 動画広告
  • 交通広告

広告の視覚的効果を最大限活用することで、経営方針や自社がめざしている姿などをアピールできます。直接すぐに購買へつながらずとも、ブランドの認知度を上げやすいのが特徴です。ただ、それぞれの媒体によってターゲット層は異なります。自社のブランドイメージやターゲット層、予算などを確認しながら、最適な媒体を選びましょう。

商品・サービスの購買促進を狙う企業におすすめの広告媒体

商品・サービスの購買促進には、ターゲットを絞りやすい以下の広告媒体がおすすめです。

  • リスティング広告
  • 会員誌・ダイレクトメール(DM)
  • SNS広告

とくにリスティング広告は、ユーザーがすでに特定のニーズを持ってキーワードを検索しています。購買意欲の比較的高い顕在層にアプローチでき、効果を上げやすいのが魅力です。

自社にあった広告媒体を選ぶ際の注意点

どの広告媒体を選べばよいかわからないといった場合には、ぜひ以下のポイントに注目してみましょう。

目的とターゲットを明確にする

まず、自社が「なぜ広告を出稿するのか」「どのようなターゲットを狙うのか」といったように目的とターゲットをはっきりさせることが大切です。

たとえば認知度を向上させたいのか、ある商品の販売数を上げたいのかによって適した広告媒体は変わります。前者なら広範囲にアピールできるSNS広告やディスプレイ広告などがおすすめです。一方、後者のように購買促進を図りたい商品が決まっている場合は、検索意図の高いユーザーへアプローチ可能なリスティング広告が有効です。また、広範囲かつさまざまなユーザーにアプローチできるマス媒体も効果的と考えられます。
いずれも、ターゲットが明確に決まっているのか、広く不特定多数なのかで、おのずと候補が絞られてきます。

広告媒体の特性を理解する

  • リスティング広告:検索意図が高い顕在層に向けて訴求できる
  • SNS広告:特定の興味やデモグラフィックにもとづいてターゲットを絞り込める

このように広告媒体が持つ特性をしっかり理解して使い分けることで、ターゲット層へよりアプローチしやすくなります。

商品やサービスの訴求内容を確立する

特定の商品やサービスについて広告を検討している場合、それらにどのような魅力があり何を伝えたいのかを明確化することも重要です。訴求内容が確立されていると、求めるターゲット層に適したメッセージを伝えられます。
どのような訴求内容にすればよいか迷った際には、ターゲット層のニーズや関心を探ってみましょう。それらに合わせた内容にすることで、広告を出稿した際に関心度や反応率をより高められます。

広告の費用対効果を考える

「費用対効果」を考慮して広告を出稿すると、その効果は上がりやすくなります。費用対効果の高さを確認するためには、指標化するのがおすすめです。どの広告媒体が最も効果的であったかを把握できるほか、広告に投じた費用が適切であったのかどうかを客観的に測定できます。それによって企業の予算配分を適正化し、利益向上にもつなげられます。

ドコモ広告サービスならドコモ運営メディアの独自ユーザーに配信可能

ドコモビジネスが提供するドコモ広告サービスは、ドコモユーザーの契約者情報※や属性データ※などを活用し、ターゲットを絞って広告を配信することができます。また、ドコモが独自に提供している各種メディアにおけるユーザーの中には、ほかのメディアを利用していないユーザーが存在します。そうしたほかのメディア広告では届かないユーザーへも、ドコモ広告サービスならアプローチすることができ、より効果的な広告の提供へとつながります。
※個人の特定につながる情報は含まれません。

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