docomo 5G DX AWARDS 2020 詳細レポート

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と株式会社NTTドコモ・ベンチャーズは、共催する5Gのソリューション創出コンテスト「docomo 5G DX AWARDS 2020」の最終選考を2020年9月15日(火)に行い、入賞企業を決定しました。

幅広いジャンルのパートナー企業が持つ特徴的な技術やプロダクト、サービスなど、5Gとシナジーの高いアセットを発掘・活用し、新たな協創ビジネスの実現を目指す同コンテストは、産業の高度化、働き方改革、街づくり、教育、ヘルスケアと、5つのテーマで募集を実施し、ベンチャー企業を中心とする86社から応募をいただきました。

この日行われた最終選考では、一次選考(8月上旬に実施)を通過した10社によるプレゼンテーションの結果を受け、スマートフォンによる簡易な多視点撮影やWeb上で自由視点映像を視聴できる特許技術「SwipeVideo」について発表したAMATELUS株式会社が最優秀賞を受賞しました。

ご挨拶

ドコモは5Gの商用サービス開始に先立ち『ドコモ5Gオープンパートナープログラム®』を用意し、3,400を上回る企業に5Gの拡販、そして新しい技術を兼ね備えたソリューション開発にご尽力いただいています。『docomo 5G DX AWARDS 2020』は86件のご応募があり、入賞は4社に絞らせていただきますが、これらのアセットはさらなるパートナーシップのもと早期にサービス化させていただきたいと思っています。2020年は『5G元年』ですが、今後もこうした協創プログラムを力強く継続し、5Gでどのように社会課題を解決していくかアイデアを出していただき、この新しいインフラのさらなる発展に、一緒に取り組みたいと考えています。

選考結果

最優秀賞AMATELUS株式会社自由視点映像の特許技術「SwipeVideo」
優秀賞Holoeyes株式会社Holoeyes MD
準優秀賞Kudan株式会社高度な自己位置推定と地図作成を可能とするKudan/ArtisenseによるSLAMソフトウェア
株式会社スマートロボティクステレワークロボット™

最優秀賞
AMATELUS株式会社
-自由視点映像の特許技術「SwipeVideo」-

スマートフォンを利用した簡易な多視点撮影、ならびに専用アプリを使用せずWeb ブラウザで手軽に自由視点映像を視聴できる特許技術「SwipeVideo」は、多機能な反面、使いにくくなりがちなソリューションが多い中、いろいろできて理解しやすいという点で高い支持を獲得。また、「人類の想いを残す」という印象的なキーワードを用いた熱意あるプレゼンも審査員を惹きつけ、「どういう夢を見られるか社会全体が求めているこの時代に、ひと言で未来を示され心が引き寄せられた。これからは『夢を作りたい』と願う人をドコモのような企業がサポートする時代。そんな時代の在り方を象徴していた。」と鶴谷武親審査員はコメントしました。代表取締役CEOの下城伸也氏は「5Gソリューションを作ると話した際、社内メンバーは疑問に感じていたようだが、2年間コツコツ実績を重ね賞をいただけたことで、開発内容に自信を持つことができると思う。」と喜びを語りました。

優秀賞
Holoeyes株式会社
-Holoeyes MD-

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」による外科手術の事前遠隔カンファレンス、術式の術中参照、医学部生・研修医等への教育支援サービスをテーマとしたアセットは、2次元の教材に苦労する研修医が多い医療の世界で、デジタルツインの立体映像で教材を制作するという先進性が高評価を受けました。また、ヘルスケアにとどまらず、産業を高度化させるという点でも評価され、坪谷寿一審査員は、「すでに多くのキャリアと話をされており、日本市場のみならずグローバル展開も示唆されているので、そこも評価させていただいた。」と講評。代表取締役の谷口直嗣氏は「5Gや弊社のサービスはスタートラインにあり、前途多難であるが、こうした協業により医療の中のデジタルツインを一緒に実現していきたい。」とコメントしました。

準優秀賞
Kudan株式会社
-高度な自己位置推定と地図作成を可能とするKudan/ArtisenseによるSLAMソフトウェア-

スマートファクトリーの発展やロボット自律走行、ARクラウドの発展を支えるSLAM(自己位置推定と環境地図作成)技術は、自己の位置情報を推定し地図を作り上げる技術や将来性が評価され、プロジェクトプロデューサーの中村旭宏氏は「ロボティクスはアフターコロナ、ウィズコロナの時代、非常に進んでいくものだと思います。ロボティクスハードウェアで参加されていた企業もありましたが、その技術をソフトウェアで支えるという気概で取り組みたい。」と語りました。

準優秀賞
株式会社スマートロボティクス
-テレワークロボット-

ヒトの代替となる、自動・自律化と遠隔操作に特化したテレワークロボットは、現場ごとにカスタマイズできる点が評価され、取締役CTOの服部秀男氏は「ロボット市場はこれからさらに広がっていく分野。5Gやクラウドを経由して繋がっていく世の中になることを、あらためて実感している。これからも実際の現場で活躍できるようなロボットを作っていきたい。」とコメントしました。

総括

非常にレベルが高いコンテストで審査は接戦となり、僅差で悩みながら4社を決めさせていただきました。産業の高度化、働き方改革、街づくり、教育、ヘルスケアというテーマは、データの価値をいかに出して使うかが非常に大きなポイントになっていたと思います。1870年代に電話事業が始まり、まだ150年しか経っていない歴史で通信というものが生まれ、スマートフォンでデータ通信ができるようになっている。そこへ来てコロナウイルスという外的要因からイノベーションが起こりました。遠隔で人が集まれない中でソリューションが形になっていったことが、各社のプレゼンでも明確に感じられました。今後はオンライン化という言葉がキーワードになり、その中で何をするかが重要になります。そんな時代のキーワードを捕らえながら、皆さんと一緒に新しい事業を作っていきたいと思います。

ドコモは、本アワードで各賞を受賞された各企業のアセットと、未体験の新しい世界を創出し人々の暮らしを便利で快適するサービス・5Gを組み合わせ、近い将来、新たな5G協創ソリューションとして発表することを目指してまいります。

※「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」「docomo 5G DX AWARDS」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

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