地域課題解決 5G docomo 5G DX AWARDS in大阪 最終選考会 詳細レポート 地域課題解決 5G docomo 5G DX AWARDS in大阪 最終選考会 詳細レポート

左から JMACS 株式会社 製造技術本部 技術部 BS 技術課 主任研究員 磯貝信一氏 近畿大学生物理工学部 田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さんグループ TST ジャパン株式会社 代表取締役 古田兼三氏
左から
JMACS 株式会社 製造技術本部 技術部 BS 技術課 主任研究員 磯貝信一氏
近畿大学生物理工学部 田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さんグループ
TST ジャパン株式会社 代表取締役 古田兼三氏

学校法人近畿大学(以下、近畿大学)と株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、近畿大学のもつアセットとドコモの5Gインフラと組み合わせることで地域社会・地域産業の課題解決に貢献するアセット・アイデアを募集するコンテスト「地域課題解決 5G DX AWARDS 2021 in 大阪」(以下、本アワード)の最終選考会を2021年11月27日(土)に行いました。

本アワードは企業を対象とした「一般部門・アセットコンテスト」「一般部門・アイデアコンテスト」と、近畿大学の学生を対象にした「近畿大学在学生部門・アイデアコンテスト」で構成されており、2021年6月1日(火)の募集開始以降、バラエティに富んだ様々なアセット・アイデアをご応募いただきました。

近畿大学東大阪キャンパスの実学ホールにて開催された最終選考会では、一次選考を通過した企業6社と学生3グループがプレゼンテーションを行い、一般部門・アセット賞は「AI製品検査システム MAIS」について発表したJMACS株式会社、一般部門・アイデア賞は「多数接続から限定接続への切換えによる低遅延伝送」について発表したTSTジャパン株式会社、近畿大学在学生部門・アイデア賞は「生体情報SNS」について発表した田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さんのグループがそれぞれ受賞いたしました。

ご挨拶

池田 健一郎
株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 第一法人営業部 地域協創・ICT推進室長

2020年11月に近畿大学とNTTグループは包括連携協定を締結いたしました。
その協定での取組として、ドコモは5Gの推進、「スマートシティ・スマートキャンパス」創造をめざしています。

包括連携協定の一環として行われる本アワードは、地域課題の解決、地域産業の振興が期待できる特徴的な技術、プロダクト、サービス、アイデアの発掘を推進し、5Gでの新たなソリューション創出に向けた取り組みをさらに加速させるものでございます。
さらに、学生部門を設け、近畿大学の在学生のみなさまのアイデアをもとに、新たなソリューション創出の可能性を見出していきたいと思っております。

ぜひ大阪や関西地域を盛り上げる魅力あるファイナリストプレゼンテーションをお楽しみください。

選考結果

一般部門・アセットコンテスト
最優秀賞
JMACS株式会社AI製品検査システム MAIS
一般部門・アイデアコンテスト
最優秀賞
TSTジャパン株式会社多数接続から限定接続への切換えによる低遅延伝送
近畿大学在学生部門・
アイデアコンテスト 最優秀賞
田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さん生体情報SNS

一般部門・アセットコンテスト最優秀賞
JMACS株式会社
「AI製品検査システム MAIS」

JMACS株式会社主任研究員 磯貝 信一氏が発表した「AI製品検査システム MAIS」は、数値化が困難かつ口頭での伝承が困難な作業者の感覚的判断基準を分析、デジタル保存することが出来るアセットです。

作業者の判断基準をAI画像認識技術を用いて機械学習させることで、人手不足や人材育成、後継者不足といった課題を解決することが可能です。藤盛 清記選考委員は「現場に寄り添った足元を見つめたサービスに魅力を感じた。5Gの特徴を生かしたサービスであり、日本中の現場の課題を解決出来ると思う。今後大阪の現場で一緒に展開していきたい」と期待を語りました。
磯貝氏は「このコンテストを通して5Gとの連携を構想し、様々なアイデアを出すことが出来た。今までの4Gの環境で取り逃がした案件も5Gでどんどん追っていきたい。また、その他にも5Gとの親和性の高い製品がたくさんあるので、そちらも対応を進めたい」とコメントしました。

一般部門・アセットコンテスト最優秀賞 JMACS株式会社 「AI製品検査システム MAIS」

一般部門・アイデアコンテスト
TSTジャパン株式会社
「多数接続から限定接続への切換えによる低遅延伝送I製品検査システム」

TSTジャパン株式会社 代表取締役 古田 兼三氏は、平常時と変化時(災害時)の自動判断とネットワークの自動切換えによりユーザーの体感時間短縮を図るアイデア「多数接続から限定接続への切換えによる低遅延伝送」を発表しました。
西日本には土砂災害注意地域が多く存在しており、重要な地域課題だと認識されています。
エッジデバイスが平常時の状況を把握・学習し、災害が発生した際に変化を自動判断。変化を感知した際にエッジデバイスのサンプリング時間や間隔を自動で切り替えることで、災害時の低遅延・高信頼通信の実現が可能だと考えています。

池田選考委員は「地域の課題である災害に対し、迅速に検知・解決することが出来、様々なエリアや場面に活用できる。ぜひ様々な活用方法について、検討を進めていただきたい」とコメントしました。
古田氏は「今回のコンテストに当たって5Gのことを改めて勉強し、いろんな可能性があることを発見した。皆さんと連携しながら新しいものを作りたい」と意欲を語りました。

一般部門一般部門・アイデアコンテスト TSTジャパン株式会社 「多数接続から限定接続への切換えによる低遅延伝送I製品検査システム MAIS」

近畿大学在学生部門・アイデアコンテスト
田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さん
「生体情報SNS」

田中さん、中条さん、殿垣内さんが発表した「生体情報SNS」は、社会問題となりつつある孤独死の対策として考えられたアイデアです。
触れた人の生体情報を読み込むことができるチップを埋め込んだシートを部屋中、街中に設置し、個人の特定と健康状態の解析や家族、医療機関への通知をめざしています。
カメラを使用しない本アイデアは、個人のプライバシーを守りつつ、健康状態をリアルタイム把握することが出来、一人一人の健康を見守ることが可能だと考えています。

井口 信和選考委員は「生体情報を使った健康見守りサービスは、多くの人が関心を寄せており、さらに地域の課題も解決出来るという点が素晴らしかった。ぜひアイデアにとどまらず、何かかたちになるように目指してほしい」との講評を述べました。
グループ代表者の田中さんは「5Gを使ったら何でも出来ると思った。今回私のグループやその他の方々が提案したアイデアが実現する未来になってほしい」とコメントしました。

近畿大学在学生部門・アイデアコンテスト 田中寿美礼さん、中条貴裕さん、殿垣内尚杜さん「生体情報SNS」

総括

夏野 剛
近畿大学 情報学研究所 所長

この数年間国内外にて政府を挙げて5Gの普及が重要なテーマとされてきましたが、その一方で5Gが普及して何が良いのか分からないという声も聞かれます。そんな中で今回ご登壇いただいた皆様からクリエイティブなアイデア、現実的なアセットをプレゼンいただき、これからの社会を作っていくうえで非常に重要な提案をしていただいたと思っております。
学生の皆さまからは本当に発想豊かなアイデアを多くいただきました。是非今後は技術の実装に向けてその課題を深堀していただきたいです。10年先を見据え、その課題を抽出して克服していければ、皆さんの提案してくれたアイデアは本当に実現できると思います。
一般部門の皆さまはさすがプロの方といった地に足の着いたリアルな発表をいただきました。
多くの発表が公衆回線よりもローカル回線を利用した方がうまく活用できるアセット・アイデアであった印象です。
皆様にいただいた6つのアセット・アイデアはどれも技術的に実装できるものであると思います。近畿大学としてもドコモとしても色々と出来ることはあると思いますので、皆様と一緒に現実化させていきたいと思います。
通信やインターネットのテクノロジーはものすごく技術の進化が速いわりに、誰かが地道に社会実装していかないと社会の変化が起こらないものです。社会実装の一歩として、今回ご応募いただいた皆様には改めて感謝申し上げます。

近畿大学とドコモは、本アワードの取り組みを通して、新たな5G協創ソリューションの創出をめざしてまいります。
近畿大学とドコモ、そして今回の受賞企業、登壇企業の取り組みに今後もご期待ください。

※「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」「docomo 5G DX AWARDS」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※掲載されている企業名、サービス名は、各社の商標又は登録商標です。

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