ニュースリリース
国際データ通信における顧客満足度向上に向けた取組みについて
~海外キャリア17社との品質向上会議を開催~
NTTコミュニケーションズ(略称: NTT Com)は、「Arcstar Carrier Forum 2009」(アークスター・キャリア・フォーラム2009、略称:ACF2009)を、平成21年2月24日から2月26日にかけて東京にて開催し、NTT Comの国際ネットワークサービス「Arcstarグローバルネットワークサービス*」の品質改善施策について、海外大手通信事業者17社と議論・協議しました。
1.ACF2009の概要
本フォーラムは、NTT Comの主催により「Arcstarグローバルネットワークサービス」における全体的なオペレーションおよびデリバリー品質の改善・向上を目的として、各国でアクセス回線等を提供するパートナー通信事業者が参加する会議です。NTT Comは年間を通じて各通信事業者との品質改善活動に取組んでいますが、年1回パートナー各社が一同に会し、結果の共有や事例の水平展開、具体的な施策について議論する場を設けています。平成12年に第1回目の会議を開催して以来、改善施策を議論するだけでなく、次期の目標を共同で設定し、お客さまの品質に対する満足度の向上を図って参りました。
今回からは、故障や構築の問題への対処方法だけでなく、問題発生を未然に防ぐ為のインフラネットワーク設計・構築プロセス、問題を迅速に分析・解決するためのオペレーションサポートシステム、エンド-エンドの品質向上を目指すローカルアクセスキャリアマネジメントなど、バリューチェーン上の関連プロセスにまで踏み込んだ活発な議論を実施しました。議論の結果、今後の継続的な品質改善活動として、キャリア別に関連プロセスを含めた本質的な改善施策について合意しました。
また、新たに欧米キャリア3社を加え、アジア・中東・ロシアの通信事業者を中心に展開していた活動の対象地域を拡大し、世界規模でICT基盤を支えるグローバルネットワークの全体的なレベルアップを図っています。
更に、全米最大の先物取引所であるCMEグループ (Chicago Mercantile Exchange、シカゴ先物取引所)様よりKevin Fortcamp氏をスピーカーに迎え、国際ネットワーク品質の重要性について講演していただきました。グローバル企業の声を直接届けることにより、参加事業者の運用・保守責任者が本活動の意義と目的について再確認することとなりました。
2.ACF2009の協議内容
●テーマ「お客さまの事業継続を支える高信頼性オペレーション」【合意事項】
- アベイラビリティ(可用性)の向上
- 故障発生率の低減
- 長時間故障の削減
- デリバリー納期の短縮
3.参加通信事業者
- 中国電信集団公司(中国本土)
- 中国聯合網絡通信有限公司(中国本土)
- 中華電信(台湾)
- KT(韓国)
- CAT Telecom Public Company (タイ)
- Indosat(インドネシア)
- PLDT(Philippine Long Distance Telephone Company、 フィリピン)
- VNPT ( Vietnam Posts and Telecommunications、ベトナム)
- VDC(Vietnam Datacommunication Company、ベトナム)
- Bac Ninh Telecommunications (ベトナム)
- Telecom Malaysia(マレーシア)
- Tata Communications(インド)
- Etisalat(UAE)
- TransTeleCom Company(ロシア)
- Interoute Communications(イギリス)
- Sprint Nextel(アメリカ)
- Telefonica International Wholesale Services(スペイン)
4.今後の取組み
NTT Comでは日本品質をグローバルに提供するため、継続してグローバルネットワークの品質向上に取組んでいきます。
Arcstarグローバルネットワークサービスとは、「ArcstarグローバルIP-VPN」、「Arcstarグローバル専用サービス」、「ArcstarグローバルATMサービス」、「グローバルe-VLAN」を指します。