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グローバルIPネットワークサービスにて
「トラフィック解析ツール・ネットワーク型」の提供開始
~検知メールと専用Webポータルで、DDoS攻撃の防御を可能に~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、グローバルTier 1*1 IPバックボーンを利用した「グローバルIPネットワークサービス」にて、IP網を経由しお客さまのサーバーなどを攻撃するDDoS攻撃*2 を防御するサービス「トラフィック解析ツール・ネットワーク型」の提供を平成21年7月6日より開始します。
1.サービスの概要(別紙1参照)
トラフィック解析ツール・ネットワーク型は、グローバルTier 1バックボーン上に設置したトラフィック解析ツールとDDoS対策装置によって、DDoS攻撃の検知と防御を実行します。
お客さまは不正なトラフィックを専用のWeb管理画面から選択して防御を実行することで、サーバーやルーターなどに対するDDoS攻撃を止めることができるほか、平常時のトラフィック状況や過去の傾向を調べ、お客さまネットワークのセキュリティ対策に役立てることができます。
2.提供対象サービス
「グローバルIPネットワークサービス」における以下のサービスを対象に、オプションサービスとして利用可能です。
(1)提供対象サービス
・ トランジットサービス(※)
・ コロケーション向けトランジットサービス(※)
※IPv4のトラフィックが対象となります。IPv6のトラフィックは対象外となります。
3.特徴
(1) DDoS対策にかかるコスト低減
DDoS攻撃の検知・防御を行うための解析装置とDDoS対策装置をNTT Comで設置・運用するため、お客さまの投資コスト、オペレーションコストを低減することが可能です。
(2) 検知メールによるDDoS攻撃の注意喚起
トラフィック異常を検知する閾値をあらかじめ設定し、お客さまのトラフィックをNTT ComのグローバルTier 1 IPバックボーン上で監視します。トラフィックが閾値を超えると、DDoS攻撃に対する注意喚起の検知メールを指定のメールアドレスに送付します。
(3) 専用Webポータルの提供による可視化・解析機能
お客さま専用のWeb管理画面からDDoS攻撃の状況をリアルタイムに確認でき、平常時のトラフィック解析も行うことができます。
4.サービスメニュー(別紙2参照)
お客さまの利用目的に合わせてベーシック、スタンダード、アドバンスの3つのサービスメニューを提供します。
・ベーシック: トラフィック解析機能
・スタンダード: トラフィック解析機能、DDoS攻撃検知機能
・アドバンス: トラフィック解析機能、DDoS攻撃検知機能、DDoS攻撃防御機能
5.料金
別紙2参照
6.受付開始日
平成21年7月6日より
7.提供エリア
日本国内で提供します。
8.今後の展開
本サービスではDDoS攻撃の最新動向を踏まえ、今後も設備面、サービス面からDDoS攻撃防御の強化を検討していきます。またユーザーニーズを踏まえ、海外での提供も検討します。
NTT Comは、今後もIPネットワークにおいて高いセキュリティと安定運用を可能にするサービスを提供できるよう努めてまいります。
インターネットの品質を上流のプロバイダーに頼らずに、自らコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループのこと。
*2:DDoS攻撃(ディー・ドス コウゲキ・Distributed Denial of Service Attack)インターネット上の複数の第三者のパソコン、サーバーに攻撃プログラムを仕掛け、特定のサーバーを標的に大量の情報を送りつけサービス不能に陥れる攻撃。単純なサービス妨害(DoS攻撃)に対して、分散サービス妨害ともいわれています。