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国際データ通信における品質向上に向けた取組みについて
~海外キャリア19社との品質向上会議を開催~
NTTコミュニケーションズ(略称: NTT Com)は、「Arcstar Carrier Forum 2010」(アークスター・キャリア・フォーラム2010、略称:ACF2010)を、2010年3月2日から3月4日にかけて東京にて開催し、NTT Comの国際ネットワークサービス「Arcstarグローバルネットワークサービス*」の品質改善施策について、海外大手通信事業者19社と議論・協議しました。
1.ACF2010の概要
本フォーラムは、NTT Comが2000年より主催し、Arcstarグローバルネットワークサービスの更なる品質向上を目指して、継続的に開催している国際会議です。この取り組みはアジアのパートナー通信事業者の現場レベルの品質管理担当者が一堂に会し、ネットワーク品質の向上について現場レベルの具体的ディスカッションをする場としてスタートしました。故障や構築の問題への対処方法から始まって、問題発生を未然に防ぐ為のインフラ設計や構築プロセス、迅速な問題分析・解決を可能にする運用サポートシステムなど、本質的なインフラ品質の向上を目指す為の議論にまで取り組みを広げてきました。
今回はこれまでのプロセスに対する取り組みに加えて、品質保証・信頼性の高いインフラの設計・品質改善をキーワードに、人の体制まで含めたオペレーションプロセスを視野に入れたディスカッションを実施し、インフラ品質の向上に向けた取り組みについて合意しました。
更に、フランスに本社を置く大手物流会社のSDV Logistique Internationale様よりLaurent Karoly氏をスピーカーに迎え、国際ネットワーク品質の重要性について講演していただきました。グローバル企業の声を直接届けることにより、参加事業者の運用・保守責任者が本活動の意義と目的について再確認することとなりました。
2.ACF2010の協議内容
●テー マ a) Quality & Efficiency (品質と効率)~日本品質をグローバルへ~
b) グローバルなカイゼンマインドの醸成
【合意事項】
- アベイラビリティ(可用性)の向上
- 故障発生率の低減
- 長時間故障の削減
- デリバリー納期の短縮
3.参加通信事業者
- 中国電信集団公司 (中国本土)
- 上海電信公司 (中国本土)
- 広東電信公司 (中国本土)
- 中国聯合網絡通信有限公司 (中国本土)
- KT Corporation (韓国)
- CAT Telecom Public Company (タイ)
- Indosat(インドネシア)
- PLDT (Philippine Long Distance Telephone Company、フィリピン)
- StarHub Ltd (シンガポール)
- VDC(Vietnam Datacommunication Company、ベトナム)
- Hanoi Telecommunications(ベトナム)
- Bac Ninh Telecommunications (ベトナム)
- Telecom Malaysia (マレーシア)
- Tata Communications (インド)
- TransTeleCom Company CJSC (ロシア)
- Level 3 Communications, Inc. (米国)
- COLT Telecommunications (英国)
- Interoute Communications (英国)
- Sprint Nextel (米国)
4.今後の取組み
NTT Comでは日本品質をグローバルに提供するため、継続してグローバルネットワークの品質向上に取組んでいきます。
Arcstarグローバルネットワークサービスとは、「ArcstarグローバルIP-VPNサービス」、「Arcstarグローバル専用サービス」、「ArcstarグローバルATMサービス」、「グローバルe-VLANサービス」を指します。