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ニュース

2010-R027
2010年4月13日

「ArcstarグローバルIP-VPN」 IPv6デュアルの提供開始について
~日系通信事業者で初、国際IP-VPNでのIPv4/IPv6デュアルスタック対応~

NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、企業向けVPNサービス「ArcstarグローバルIP-VPN」において、MPLS技術を用いた国際IP-VPNサービスとしては日系通信事業者で初めてIPv6*1の本格対応となる、IPv6デュアルの申込受付を2010年4月15日より開始します。「ArcstarグローバルIP-VPN」が、IPv4/IPv6デュアルスタック*2に対応することで、企業におけるIPv6導入のハードルをコスト面と運用面で大きく下げることができます。

「ArcstarグローバルIP-VPN」は今後もグローバル通信サービスをリードし、先進技術を積極的に取り入れながら、次世代のVPNサービスを具現化する取り組みを継続することで、お客さまに付加価値の高いサービスを提供していきます。

1.提供背景

IPv4アドレスにおける枯渇問題への懸念などから、インターネットでのIPv6対応が進む中、海外に進出する企業が利用する閉域網においても、IPv6対応への必要性が今後高まると予想されます。

NTT Comは2001年に世界で初めて商用グローバルIPv6バックボーンの運用を開始し、インターネットにおけるIPv6サービスの提供をしています。さらに2009年3月には、日本国内で提供するArcstar IP-VPNにおいても、IPv6対応を進めてまいりました。今回、「ArcstarグローバルIP-VPN」がIPv6へ本格対応することで、グローバル展開している企業の社内ネットワークにおいて、IPv4からIPv6環境への移行過渡期に見込まれるコスト面、運用面でのハードルを軽減し、既存のIPv4環境を生かしながらIPv6環境へのスムーズな移行をサポートします。

2.特長

(1) IPv4/IPv6デュアルスタックで簡単かつ低コストに導入・利用が可能

1つの回線上にIPv4とIPv6両方のプロトコルを混在させることが可能であるため、既存のIPv4環境を並存できます。また、IPv6対応回線を別に用意する必要が無いため、簡単かつ低コストに利用できます。

(2) 「ArcstarグローバルIP-VPN」のオプションサービスも利用可能

優先制御、ロードシェアリング、トラフィックレポートなど「ArcstarグローバルIP-VPN」のオプション機能を、IPv4通信上で提供するため、現在利用中のオプション機能を継続して利用できます。*3

(3) SLAの設定

IPv6デュアルにSLA(サービス品質保証制度)を設定し、高い信頼性と品質を約束します。

3.サービス提供イメージ (別紙)

  • IPv4/v6デュアルスタック利用拠点同士のIPv4、IPv6通信が可能
  • IPv4/v6デュアルスタック利用拠点とIPv4利用拠点とのIPv4通信が可能
  • IPv4端末とIPv6端末との通信は不可
    (ただし、お客さまにてトランスレータ機能を実装する場合は可能です)

4.利用可能アクセス回線

「ArcstarグローバルIP-VPN」の以下のアクセス回線で本サービスを提供します。

  • STMタイプ
  • Ethernetタイプ
  • 構内コネクティビティ

5.利用料金

拠点所在地および帯域により異なりますので、利用料金の詳細は弊社営業担当者へお問い合わせください。

6.提供エリア

日本、韓国、台湾、香港、シンガポールを始め、順次拡大していく予定です。

7.申込受付開始日

2010年4月15日

*1:IPv6は、現在広く用いられているインターネットプロトコルIPバージョン4(IPv4)の次世代版 (バージョン6) となる通信プロトコルです。豊富なアドレス空間を持つため、枯渇が心配されているIPv4にかわる次世代インターネットプロトコルとして期待されているほか、セキュリティ機能の標準実装や、アドレス潤沢性などのIPv6の特徴を活かした新しいアプリケーション開発や利用形態の可能性に注目が集まっています。

*2:IPv4ネットワークとIPv6ネットワークを1本の回線で共存利用できる形式です。それぞれを論理的に別のネットワークとして構成するので、IPv4とIPv6とをシームレスに利用できます。

*3:オプションによっては、IPv6では提供出来ないものがあります。

<本件に関するお問い合わせ先>




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