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「ArcstarグローバルIP-VPN」 IPv6デュアルの提供開始について
~日系通信事業者で初、国際IP-VPNでのIPv4/IPv6デュアルスタック対応~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、企業向けVPNサービス「ArcstarグローバルIP-VPN」において、MPLS技術を用いた国際IP-VPNサービスとしては日系通信事業者で初めてIPv6*1の本格対応となる、IPv6デュアルの申込受付を2010年4月15日より開始します。「ArcstarグローバルIP-VPN」が、IPv4/IPv6デュアルスタック*2に対応することで、企業におけるIPv6導入のハードルをコスト面と運用面で大きく下げることができます。
「ArcstarグローバルIP-VPN」は今後もグローバル通信サービスをリードし、先進技術を積極的に取り入れながら、次世代のVPNサービスを具現化する取り組みを継続することで、お客さまに付加価値の高いサービスを提供していきます。
1.提供背景
IPv4アドレスにおける枯渇問題への懸念などから、インターネットでのIPv6対応が進む中、海外に進出する企業が利用する閉域網においても、IPv6対応への必要性が今後高まると予想されます。
NTT Comは2001年に世界で初めて商用グローバルIPv6バックボーンの運用を開始し、インターネットにおけるIPv6サービスの提供をしています。さらに2009年3月には、日本国内で提供するArcstar IP-VPNにおいても、IPv6対応を進めてまいりました。今回、「ArcstarグローバルIP-VPN」がIPv6へ本格対応することで、グローバル展開している企業の社内ネットワークにおいて、IPv4からIPv6環境への移行過渡期に見込まれるコスト面、運用面でのハードルを軽減し、既存のIPv4環境を生かしながらIPv6環境へのスムーズな移行をサポートします。
2.特長
(1) IPv4/IPv6デュアルスタックで簡単かつ低コストに導入・利用が可能
1つの回線上にIPv4とIPv6両方のプロトコルを混在させることが可能であるため、既存のIPv4環境を並存できます。また、IPv6対応回線を別に用意する必要が無いため、簡単かつ低コストに利用できます。
(2) 「ArcstarグローバルIP-VPN」のオプションサービスも利用可能
優先制御、ロードシェアリング、トラフィックレポートなど「ArcstarグローバルIP-VPN」のオプション機能を、IPv4通信上で提供するため、現在利用中のオプション機能を継続して利用できます。*3
(3) SLAの設定
IPv6デュアルにSLA(サービス品質保証制度)を設定し、高い信頼性と品質を約束します。
3.サービス提供イメージ (別紙)
- IPv4/v6デュアルスタック利用拠点同士のIPv4、IPv6通信が可能
- IPv4/v6デュアルスタック利用拠点とIPv4利用拠点とのIPv4通信が可能
- IPv4端末とIPv6端末との通信は不可
(ただし、お客さまにてトランスレータ機能を実装する場合は可能です)
4.利用可能アクセス回線
「ArcstarグローバルIP-VPN」の以下のアクセス回線で本サービスを提供します。
- STMタイプ
- Ethernetタイプ
- 構内コネクティビティ
5.利用料金
拠点所在地および帯域により異なりますので、利用料金の詳細は弊社営業担当者へお問い合わせください。
6.提供エリア
日本、韓国、台湾、香港、シンガポールを始め、順次拡大していく予定です。
7.申込受付開始日
2010年4月15日
*2:IPv4ネットワークとIPv6ネットワークを1本の回線で共存利用できる形式です。それぞれを論理的に別のネットワークとして構成するので、IPv4とIPv6とをシームレスに利用できます。
*3:オプションによっては、IPv6では提供出来ないものがあります。