サッポログループマネジメント株式会社
高信頼なVPNでデータセンター間を接続
ハイブリッドなIT基盤が経営革新を支える
Nexcenter/グローバルデータセンター間ネットワーク
Global Management One
サッポログループマネジメント株式会社
取締役
グループIT統括部長
石原 睦 氏
「今回実現したネットワーク環境は、我々が描 く“グローバルITのあるべき姿”に欠かせないもの。今後も、サッポログループの成長戦略を支える最適な提案を期待しています」
課題
個別最適化したシステムを脱却するため
ネットワークを含むIT環境の見直しに着手
「ヱビス」「黒ラベル」や「麦とホップ The gold」「極ZERO」など、多くのファンを持つビール・酒類で知られるサッポロビール。今年創業140周年を迎えるサッポログループは、国内酒類事業他、国際、食品・飲料や外食、不動産といった事業にもその知名度を広げ、“豊かな食と空間”を提供し続ける独自の「食品企業グループ」として成長を持続している。
サッポログループは現在、2016年を最終年度とした中期経営構想の下で事業改革に取り組んでいる。その中では、グローバルでのグループIT基盤の最適化が重要項目に掲げられ、この実現に向けてサッポログループマネジメントのグループIT統括部は、短期間でのIT基盤刷新に乗り出した。
「従来は、個社ごとにシステムの“サイロ化”が進行しており、OSやアプリケーションもばらばらな状態でした。そこで当社は、標準化を強力に進めるとともに、オンプレミス/クラウドを適材適所で使い分ける『ハイブリッド型』に移行することで、TCOを削減しようと考えました」とサッポログループマネジメントの石原睦氏は改革の基本方針を説明する。
この基本方針の下、基幹系システムをOSやアプリケーションを標準化した上でプライベートクラウドとオンプレミスの高集積サーバーに集約することにより、同社では従来35ラック保有していたサーバーラックを70%圧縮する。また開発環境など、短期的な利用が中心となるシステムは「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」などのパブリッククラウドを用いてコスト削減を実現した。
一方、こうしたハイブリッド環境を成り立たせるには、システム間をつなぐ「ネットワーク」がカギとなる。なぜなら、接続品質が低ければ、拠点によってアクセスできないシステムが生まれたり、通信遅延によって業務使用が難しいといった状況が起こり得るからだ。
「システムのあり方が大きく変わる中、既存のネットワークでは、均質な通信環境をグローバルで実現することは難しいと感じていました。そこで当社は、システムの再配置と並行して、ネットワークの最適化も進めていきました」と石原氏は振り返る。
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対策
グローバルなデータセンター間接続を評価
ワンストップの運用サービスも同時に採用
同社は、国内外の複数のITベンダーに提案を依頼。検討の結果、選択したのがNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)だった。
選定プロセスでは、特に次の3点が決め手になったという。
1つ目が、国内外に十分なデータセンター基盤を持ち、その間を高品質なバックボーンで接続していること。「例えば、シンガポールの子会社が、日本にあるシステムにアクセスしたい場合、現地子会社の最寄りのデータセンターと日本の間は、ベンダーのバックボーン経由でつなぐ仕組みにできれば、セキュリティや回線利用コストの面で望ましいと考えていました」(石原氏)。
その点NTT Comは、日本やアジア、欧米を含む世界30以上のデータセンター間を最大10Gbpsの大容量ネットワークで接続しているため、地域をまたぐシステムへのアクセスがセキュアかつ安価に行えると判断した。
2つ目が、多様な外部クラウドサービスと柔軟に接続できる点だ。
新たな環境が稼働すれば、AWS上の開発環境と基幹システムを接続し、テストを行うといったケースも多く発生する。そのため、様々なクラウドを柔軟につなぐ“ハブ”が必要となる。「その点、NTT Comのネットワークは、AWSや『Microsoft Azure』『Office 365』『Salesforce.com』といった多彩なサービスと接続できるマルチクラウドコネクトを実現しています。これは当社のハイブリッド環境の要となる、最適なサービスだと感じました」と石原氏は言う。
そして3つ目が、あらゆるIT基盤の運用管理を一元的に任せられる点だ。これを実現するのが、ワンストップITマネジメントサービス「Global Management One」である。
このサービスでは、ネットワークからサーバー、ミドルウェア、アプリケーションまで、グローバル対応の運用サポートを24時間365日体制で提供する。「海外拠点の問い合わせに対応する上で、多言語対応のヘルプデスクは必須。グローバルの豊富な知見を持つNTT Comなら、安心して任せられると考えました」(石原氏)。
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効果
高信頼なネットワークで拠点間をつなぐ
今後は運用支援サービスやOffice 365も活用
同社のIT基盤刷新プロジェクトは現在も進行中だ。基幹系システムの移行はこれからだが、先んじて約170の国内拠点とシンガポールの子会社のネットワークは、NTT Comのサービスへ切り替えが完了。高信頼なデータセンター間ネットワークにより、国をまたぐシステム利用も、安定して行えているという。
また、回線は高度にメッシュ化・冗長化されており、1つの回線にトラブルが起きても問題なく業務は継続できる。この点を評価し、同社はこれまで正副2キャリア使用していたネットワークをNTT Comに一本化。コストの大幅な削減に成功した。
今後は、グローバル各地域のネットワーク切り替えに順次着手するほか、Office 365も導入してマルチクラウドコネクトを活用する予 定だ。「工程が進むにつれ、適切なネットワーク設定や、GlobalManagement Oneに任せるべき運用範囲なども変わっていきます。NTT Comとは密なやりとりが実現できており、大型プロジェクトをともに進めるパートナーとしても心強いですね」と石原氏は語る。
今後も、IT領域の改革を主導することで、グループシナジーの最大化に貢献していくサッポログループマネジメント。その取り組みの一端をNTT Comが支えている。
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導入サービス
先進メニュー提供、品質向上、コスト効率化などを実現する、NTTコミュニケーションズの次世代グローバルデータセンターサービスです。
IT環境全体の管理を可能にし、グローバルにシームレスなワンストップマネジメントサービスを提供します。
インタビュー動画
インタビュー内容を動画でもご覧いただけます。
サッポログループマネジメント
株式会社
事業内容
サッポログループマネジメントは、グループの経営基盤となる共通機能(人事・総務・経理・IT・調達・物流)に関する豊富な知見を活かし、グループの構造改革とコスト改革を企画・策定し、グループ会社と協働して実現していく機能分担会社である。グループ成長戦略の推進機能等に特化するサッポロホールディングスと共に「グループ本社」の一角を担い、グループの成長に貢献している。
URL
http://www.sapporoholdings.jp/
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(掲載内容は2016年8月現在のものです。)
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