国土交通省 四国地方整備局 四国山地砂防事務所は、雨量監視のためのシステムに利用していた衛星電話を「ワイドスターII」に更改した。それに伴い、遠隔監視制御システムも汎用品で刷新。システム構築費を抑えながらも、セキュリティが高く、複数拠点と同時通信できる雨量監視システムが実現した。
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導入前・導入後の比較
導入前の課題 | 導入後の成果 | ||
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1 | データ通信に回線交換方式を採用していたため、雨量データ伝送にかかる通信料は安くなかった | 1 | 「ワイドスターII」の導入により通信方式を回線交換方式からパケット交換方式に切り替え、通信料を大幅に削減できた |
2 | 携帯電話の不感エリアに雨量計を設置し、衛星電話機を利用している観測局では、複数拠点からの同時通信ができなかった | 2 | 「ワイドスターII」と「ダイレクトコネクトサービス」によって、セキュリティを確保しつつ複数拠点からの同時通信を可能にした |
3 | 観測局と事務所の間に中継局を設けて事務所に雨量データを伝送するという複雑なシステム構成を採用していた | 3 | 「ダイレクトコネクトサービス」により中継局の設置が不要になり、衛星電話の台数削減、システム構成の簡易化ができた |
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お客さまの声
「『ワイドスターII』を導入して通信料を大幅に削減」
土砂災害対策を目的に、雨量計を設置して、雨量データなどを監視しています。雨量計の設置場所は主に山間部で携帯電話の不感エリアが多いため、衛星電話回線を利用したデータ通信を行っていました。
従来の衛星電話サービスの終了を機に、衛星電話サービス「ワイドスターII」を導入しました。このサービスのメリットは「ダイレクトコネクトサービス」という「ワイドスターII」の専用回線を使ってデータ通信できるサービスが活用できることです。これによって、中継局を経由することなく、複数拠点からの同時通信が可能になり、セキュリティも向上しました。また、中継局が不要になったので設備の設置や運用コストを削減。通信方式をパケット交換方式に切り替えたことで、通信料も大幅に削減することができました。
「汎用品を採用し、従来同様の機能を備えるシステムを実現」
「ワイドスターII」の導入にあたり、課題は従来の遠隔監視制御システムが使えなくなり、システムを新しく作ると開発費も含めて膨大な費用がかかることでした。
そこで汎用の遠隔監視制御システムである、「コルソス CSDX」と「TELESS(テレス)」を採用することによって、費用を抑えて、従来同様の機能を備える遠隔監視制御システムが構築できました。「TELESS(テレス)」の定期チェック機能もあり、安定性も向上しました。
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導入システム
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導入サービス
国土交通省 四国地方整備局 四国山地砂防事務所さま
業種 | 公共機関 |
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エリア | 四国 |
※ 導入事例内に表記している金額は、取材当時のものです。
※ 掲載内容は2022年7月以前の情報です。