物が多い家の片付け、どこから始める?家事・仕事を効率アップする5つの方法を整理収納アドバイザーが解説

物が多い家の片付け、どこから始める?家事・仕事を効率アップする5つの方法を整理収納アドバイザーが解説

公開日:2023/3/1

キレイな部屋に住んでいると運気が上がるといいますが、決して迷信的な意味合いだけではありません。
部屋の中が片付いていると掃除がしやすいため衛生面も向上し、家事時間が短縮できるので時間を効率よく使えます。
また、無駄買い・二度買いをしなくなり、余計な支出を減らせるのでお金が溜まりやすくなるのも大きなメリットです。

そこで本記事では、一度片付けたら散らかりにくい「整理収納5つの鉄則」についてご紹介します。
ぜひ、仕事と家事の効率アップを通じ、有意義な人生の一助にして下さい。

一度片付けたら散らかりにくい「整理収納5つの鉄則」とは

「片付けても片付けても、なぜか再び部屋の中が散らかってしまう・・・。」
そんな場合は、そもそも片付けの仕方が適切でないのかもしれません。
ここでは、一度片付けたら散らかりにくい「整理収納5つの鉄則」について見ていきましょう。

鉄則1.適正量を決める

整理をする前に、まず家の中にあるモノの適正量を決める必要があります。
適正量は家族の人数やライフスタイルにより違いがあり、生活するのに必要な量を見極めなければなりません。
特に洋服、書類、日用品、ストック食品、食器などの管理に効果的です。

鉄則2.生活動線に合う場所に収納

モノの数を一定にしたら、次は生活動線に合っていて使いやすい場所に収納します。
生活動線というのは家の中を移動する経路のことであり、動線の流れがスムーズでないと家事を効率よくこなせません。

使ったものを元に戻す距離が長いと片付けるのが面倒になるため、そのまま放置してしまうことが多くなります。
したがって、使う場所と収納する場所はできるだけ近づけるのがポイントです。
片付けがラクなため、スッキリした状態をキープしやすくなります。

鉄則3.使用頻度別に収納

モノを使用頻度別に仕分けして、収納に適した場所を決めることも重要です。
この場合、以下のように5段階に分けて収納します。

使う頻度 モノの例
使用頻度1 毎日 携帯電話、財布、鍵、充電、バッグ
使用頻度2 2〜3日に一度 文房具、認印、各種カード
使用頻度3 週に一度 通帳、診察券
使用頻度4 月に一度 保険証、ホットプレート
使用頻度5 年に一度 雛人形、クリスマスツリー

ただ、1年に一度も使わない「使用頻度6」のモノがあるかもしれません。
使うことはないけれどすぐに捨てられないモノには、教科書、趣味のグッズ、読み終わった本などが挙げられます。すぐに処分できないモノは「使用頻度6」のボックスを用意して、1年間保管した後、必要であるかどうかを確認するのが良い方法です。

鉄則4.モノをグルーピング

グルーピングとは、1つの作業を複数でするモノをグループに分け、同じ場所に収納することです。
例えばアイロンをかける場合でも、アイロンとアイロン台、アイロンをかける服などが近くにあるほど取り掛かりやすくなります。

なるべく作業する場所に近いところにグルーピングしたものを収納すると、片付けるのも面倒になりません。

鉄則5.定位置管理を徹底

モノがそれぞれ決まった場所に置いてあれば、家の中が散らかることはありません。
整理収納のゴールは定位置管理を徹底することであるといえます。
それには、家族全員がモノのある場所を知っておくことが必要です。
例えば文房具の収納場所を母親しか知らないと、家族が書類を書くごとにいちいち聞いてくることが考えられます。みんなでモノの位置を共有することが大切です。

実際にやってみよう!5つの鉄則を活かした片付け方法

5つの鉄則を活かして収納すると、家の中を片付けやすくなります。
実際に試してみましょう。

適正量を決める【適正量】

モノ別の「増えてしまう原因」と「適正量」の一例は、概ね以下のように考えましょう。

アイテム モノが増える原因 適正量の決め方
洋服 ・枚数を考えないでどんどん購入する
・まだ着られるかもしれないと思ってしまう
・ブラウスやセーターなどの枚数を何枚までと決める
・新しい服を購入したら1枚捨てる
・引き出しに入る量だけをキープする
書類 ・子供のプリントなど、ついそのままにしてしまう
・書類や郵便物は毎日のように新しいものが入ってくる
・「仕事用」「子供用」「家庭用」などジャンル別にファイルボックス(縦型)を用意して仕分けをする
・ファイルボックス1個分が適正量と考える
日用品・ストック食品 ・セール品をまとめ買いしてしまう
・生鮮食品と違い長持ちするので気が緩みやすい
・在庫は「モノ別に1個まで」などとストック数を決める
・収納場所に入る量だけを購入する
食器 月に一度 保険証、ホットプレート
使用頻度5 何年も使わない食器でも今後使うかもしれないと思ってしまう ・使う食器だけを厳選する
・新たに購入する場合は購入した数だけ処分する

適正量を決めたら、それ以上モノを増やさないように、「1つ購入したら1つ減らす」ことを徹底するようにします。そうすればモノの量が一定化されるので、引き出しからモノがあふれる状態になりません。

適切な場所に置く【生活動線に合わせた収納】

動線を意識しながら収納場所を決めることもポイントです。
例えば洗濯物をたたんだ後、近くに衣類を収納するチェストがあると効率よく片付けられます。
家や車の鍵は、玄関の扉を開けたすぐ横に鍵専用のフックを設置すると使いやすくなります。片付ける場所を生活動線上につくりましょう。

よく使うモノは取り出しやすい位置にしまう【使用頻度別】

使用頻度別に収納する高さを指定します。
よく使うモノはそのまま立った状態ですぐに手に取れる高さにしまいましょう。
目線から腰高の位置にある高さが最も使いやすい場所といえます。
よく使うモノはワンアクションで出し入れできることも重要です。

あまり使わないモノは、台に乗らないと届かない高い場所が良いでしょう。
使いにくい位置のため、使用頻度が低いモノを収納します。
ただし、重いモノは禁物です。落下すると危険なので収納してはいけません。

一緒に使うモノはまとめて収納【グルーピング】

例えば、カフェセットとして、コーヒーや紅茶、コーヒーフィルター、砂糖などを一緒のケースに収納してキッチンカウンターの上に常備します。
飲みたくなったらサッと出せるので使いやすいのがメリットです。

他にも「朝食セット」「アイロンセット」「お弁当セット」など目的別にさまざまなパターンがあります。目的に沿わないモノは入れないように注意しましょう。

使ったら元の場所に必ず戻す【定位置管理】

モノの位置を正確に決めて、使ったら必ず元の場所に戻すことを徹底します。
家族全員がモノのある場所を知っておくことも必要です。

学校やオフィスの収納のように、家庭の中でも引き出しや収納ケースにラベルを貼るのをおすすめします。
最初は面倒かもしれませんが、一度ラベリングしておくと常に家族が分かりやすい状態になります。

整理収納することで得られるメリット

家の中がスッキリ片付いていると気持ち良く過ごせるようになります。
ここでは、整理収納することで得られるメリットをご紹介しましょう。

家事を効率化できる

動線に合う場所に収納すると、家事を効率よく行えます。
例えば買い物から帰った後、キッチン内にストック食品を収納するスペースがあればすぐにしまうことができ、料理をするときもサッと使えます。
動線をできるだけ短くするのがポイントです。

掃除がしやすいので家の中がキレイになる

床やテーブルの上などにモノがないので掃除しやすいのもメリットです。
モノの量が少なく、基本的に収納ケースの中にしまわれているので、ほこりや汚れもつきにくく、拭き掃除の手間もかかりません。掃除にかかる労力や時間が省けるため、こまめに部屋をキレイにするようになります。

無駄買いをしなくなる

整理収納でモノの量を把握できるようになると、無駄な買い物を防げます。
在庫の数が分かっていれば同じモノを二度買いすることもありません。
家計管理がしやすくなり無駄な出費を抑えられるため、お金が溜まりやすくなります。

探し物をする時間を減らせる

整理収納をすると、探し物をする時間を減らせるようになります。
定位置管理ができているとモノのある場所がすぐに分かるため、探し物をすることが少なくなるからです。時間を有効的に使えます。

精神的なゆとりを得られる

部屋の中がキレイに片付いていると精神的なゆとりを感じられます。
家の中が散らかっているとリラックスできないため、ストレスを抱えたまま生活するようになるでしょう。
リビングなどがキレイになることで家族団欒の時間も自然に増えていきます。

まとめ

整理収納を見直すことで、ラク家事ができるようになります。
収納の仕組みができれば後は元の場所に戻すだけなので、部屋が散らかりません。
余計なものが置いていないため掃除がしやすく、洗濯や料理も動線に沿った収納を設けることで効率良く行えます。
整理収納5つの鉄則を実践して、ストレスのない落ち着いた生活を手に入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

矢口 美加子

ライター・宅地建物取引士・整理収納アドバイザー。宅建・整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得済み。不動産・介護リフォーム・不動産投資・整理収納関連の記事を複数のメディアで執筆。ライター業の他に、家族が経営する投資用物件の入居者管理もこなす。

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