VOICE FROM docomo@kumamotoICTを教育の現場へ
ドコモが果たすべきこと
教育現場へのICT導入をご支援するなかで、必ずといっていいほど突き当たるのは、学校の先生方の不安であり、戸惑いです。
ゆえに、私たちは、ICT機器やネットワーク環境を提供するだけで、教育ICT導入の支援が完了するとは考えていません。大切なのは、優れたテクノロジーを提供するのと併せて、教育現場で日々子どもたちと向き合っているすべての先生方に、教育ICT活用に対する戸惑いや不安、疑問を解消していただき、それぞれの教育にICTをフルにご活用いただくことです。
こうした考えから、ドコモでは、ICT機器やネットワーク環境の導入を完了させたのちのアフターフォローとして、先生方に対する教育ICT研修のプログラムを展開しています。
それは、熊本市の教育ICTプロジェクトについても同様です。このプロジェクトは、市内にある全公立小中学校(134校)を対象にした大規模な取組みですが、2018年9月1日には、先行24校への教育ICT環境の導入が完了し、その先生方を対象にした研修プログラムをスタートしています。
不安への答え
ICTへの不安を
解消するために
最初の一歩
教育ICTへの理解を深める
教育現場にICTの活用を根づかせることは、教育ICTプロジェクトにおける大きなテーマです。その課題の解決を支援するために、ドコモでは、熊本市教育委員会の方々と検討を重ね、有識者やパートナー各社の協力を仰ぎながら、大きく3つの研修プログラムを展開しています。うち1つは、教育ICT環境の導入をすませた学校の全先生を対象にした「全教員向け研修(導入研修)」です。これは先生方に教育ICT活用のはじめの一歩を踏み出していただくための研修です。
2つ目の研修は、各校の校長先生や教頭先生などを対象にした「管理職向け研修」です。こちらは、教育ICTの効果や意義、さらには教育ICTを推進する上での管理者の役割に対する理解を深めていただくための研修です。
そして3つ目が、各校で教育ICTを推進する先生方を対象にした「推進チーム研修」です。この研修は、各校がそれぞれ選抜した3名程度の推進担当の先生にお集まりいただき、授業でのICTの活用法や活用のアイデアを学び、交換し、それを自校に持ち帰って水平展開していただくことを目的にしたものです。
このように、3つの研修は、教育ICTの使い方に対する全先生の基本的な理解と、教育ICTの必要性に対する学校側の理解を促進しながら、一方で、教育ICTの推進役の先生に実践的なハウツーをつかんでいただく構成になっています。こうした総合的な研修によって、教育現場へのICTの定着が勢いよく進むと、ドコモでは考えています。
熊本市の教育ICTプロジェクトでは、先行24校に続き2019年4月1日には全小学校への教育ICT導入が完了し、翌2020年4月には全中学校への導入が完了する予定です。そのスケジュールに沿った形で各校の先生方への研修がスタートを切ります。このなかでドコモが果たすべき大きな役割は、効果の高い研修を展開し続けることです。その実現に向けて本社・支社が一丸となって取組む体制を築いていますし、有識者の方やパートナー各社と連携しながら、先生方にとって有益な研修プログラムを提供することに力を注いでいきます。
研修の効果
創意工夫が高い
評価を生む
熊本市ですでに展開した研修に対しては、参加された先生方から「非常に役に立った」とのご評価をいただいています。たとえば、全先生に向けた導入研修では、グループワークの形式をとり、解説した機能を授業でどう使うかの議論を交わしていただきました。そうした創意工夫が、研修への高い評価につながったと確信しています。
また、校長先生や教頭先生などに向けた「管理職向け研修」についても、参加された方の実に95%が「非常にわかりやすく、ためになった」と満足感を示されています。
この研修では、校長経験のある有識者の方に講師を務めていただき、なぜ今、教育ICTを推進しなければならないかを説いていただきました。その言葉には説得力があり、参加された方の多くが感銘を受け、教育ICT推進の意志を一層強く持たれたようです。
協創の水平展開
経験をすべての地域へ
熊本市の教育ICTプロジェクトにおいても、また、他の教育ICTプロジェクトにおいても、ドコモでは、お客さまやパートナー各社との密接な連携、そして協創をソリューションの中心に置いています。
このスタンスは、ドコモと熊本市、熊本大学、および熊本県立大学という産学官の連携協定の締結にもつながっています。この協定のもと、熊本大学では、ICTを活用した新しいモデルカリキュラムの開発に乗り出しています。また、熊本県立大学では、小中学校用のプログラミング教育教材の開発を進めています。
このような協創の取組みや研修プログラムの展開を含め、熊本市の大規模教育ICTプロジェクトを通じて、ドコモにはさまざまな成果やノウハウが蓄積されています。これからは、こうした成果とノウハウを、日本全国に水平展開していくことにも力を注いでいきたいと考えています。仮に、熊本市と同様の教育ICTプロジェクトを推進したいというお客さまがあれば、日本全国どの地域でも、同じソリューションを提供できるのが、ドコモです。そうしたドコモならではの強みと経験を活かして、日本全国の教育ICTプロジェクトを後押ししていくのが、ドコモの役割だと考えています。
ICTの進化を、教育の進化へと結びつけ、熊本市の発展、ひいては社会全体の発展へとつなげていくことは、市の教育ICTプロジェクトにかかわるドコモの使命です。
また、熊本市は、今回のプロジェクトを通じて、非常に数多くのタブレットを導入しています。その導入を直接支援した当事者としては、ぜひ、すべての先生方にタブレットを使いこなしていただき、子どもたちのより深い学び、主体性を持った学びに役立てていただきたいと願っています。
教育ICTプロジェクトは子どもたちの未来を創る取組みです。それを推進する先生方の責任は重く、それを支援する私たちの役割もまた重大です。一日でも早くすべての先生方に教育ICTを使いこなしていただけるよう、これからも全力を尽くします。
想いをともに
教育ICTにかける期待
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