確定申告の提出期間は決まっている?できる限り期限内に収めよう

確定申告の提出期間は決まっている?できる限り期限内に収めよう

公開日:2023/9/1

会社員の年末調整と同様に、個人事業主やフリーランスは確定申告を行う必要があります。また、確定申告には提出期限が定められており、仮に提出期限に間に合わなかった場合には 延滞金を科せられることになります。では、確定申告の提出期間はどのように設定されているのでしょうか。

そこで、本記事では確定申告の提出期間と出来る限り期限内に収めるためのポイントについて解説していきます。

確定申告とはどういうものか

確定申告は、簡潔にいえば、1年間の所得を明確にした上で どの程度の税金を支払うのかを報告するための手続きです。ただし、報告内容によっては税金を納める必要はなく、還付金として返還されるケースもあります。

会社員の立場として、年末に行う年末調整も確定申告の役割を果たすものであり、税金を払い過ぎた場合は還付金として返還される点は同様です。また、会社員だったとしても以下のような場合は確定申告が必要となる点は知っておきましょう。

・年間の給与所得が2000万円を超える場合
・給料以外の所得が20万円を超える場合
・医療費や住宅ローン控除を適用したい場合

基本的には1年単位

確定申告の対象期間は、前年の 1月1日から12月31日までと決まっています。対象となる期間が変更となることはないため、個人事業主や会社員といった就業形態の違いがあっても問題はありません。

ただし、提出期限については2月16から3月15日(土日祝であれば翌営業日)までと決まっているものの、社会的に影響のある災害や疾病などによって期限が伸びるケースもあります。

確定申告の期間における注意点

ここからは、確定申告における注意点についてみていきましょう。とくに期限が定められていることから、それまでに対応出来なければ罰則がある、期限までに間に合わなかったあとの対処によってペナルティが変化することは知っておくことを推奨します。

全ての手続きに期限がある

事業がカウントされる期間と確定申告を行う期間は、事前に定められています。 そのため、スケジュールを立てて進めていく必要があるといえるでしょう。仮に、所得税の納付が3月15日に出来なかった場合、2分の1を納税期日に納付すれば5月31日までに支払い期限が延長されます。

また、確定申告を通して、個人に科される税金(住民税や消費税)が期日まで支払わなければ、延滞金を支払う必要がある点も知っておきましょう。

労働者であればほぼ対象となる

1年間の所得が48万円以下、副業の所得が20万円以下など一定の条件であれば、確定申告の必要はないものの、個人事業主や会社員であれば確定申告(年末調整)は必須だといえます。

また、個人事業主の場合は最大65万円が控除される青色申告も選択できる点も含めて、より細かい収支報告が求められます。そのため、日ごろから確定申告の必要がある労働者として経費精算や日々のお金の動きを把握しておかなければなりません。

期限後の申請は罰則がある

確定申告における期限後の申請では、次のような罰則があります。

・無申告加算税(納めるべき金額が 50万円以内であれば15%、それ以上では20%加算。税務署の私的前であれば5%)
・重加算税(無申告の内容が悪質な場合、35から40%の税金加算)
・延滞税(国が計算し、2か月目までは2.4%、以降は8.7%加算)

確定申告は、期間を守って申告することが大切です。仮に、青色申告であれば罰則を受ける状態となった場合は、控除を10万円までしか受けられなくなってしまう・取り消される可能性がある点も知っておきましょう。

確定申告を期限内に行うためのポイント

ここでは、確定申告を期限内に行うためのポイントについて解説していきます。 対象となる期間と提出する時期がほぼ変わらないため、事前の準備によって対処することも可能です。

日ごろから帳簿をつけておく

会計ソフトやエクセルでも問題ないため、事前に日々のお金の動きや月のお金の動きをまとめておくことを意識しましょう。対象となる期間が12月31日であり、確定申告の提出期限までには2ヶ月ほどの時間があります。

しかし、日々業務を行っている場合、1年間分の収支をまとめる猶予がないケースも多いため、事前にまとめておくことで期限内での確定申告が行いやすくなります。

経費精算ツールやソフトを利用する

人の手ではどうしても経費や情報をまとめるのに時間がかかるケース が多いといえます。そのため、経費精算ツールや会計ソフトを利用することで、人的リソースを削減しつつ、間違いが起こりにくい環境を作ることが大切です。

たとえば、次のような工夫を行っていればスムーズな計算が可能となるでしょう。

・領収書やレシートを整理しておく
・請求書の内容を分けておく

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まとめ

確定申告は対象となる期間や提出する期間が明確に決まっています。 仮に、提出期間中に書類を提出できなければ罰則も考えられるといえるでしょう。しかし、事前に準備しておけば、確定申告の手間を削減できるだけでなく、罰則の心配もなくなります。

確定申告の対象となっている場合は、決まった期日などに 領収書や レシートを整理する、請求書を分けておく などの対処が大切です。

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