導入に至る背景と課題
導入に至る背景
- 従来はドクターが往診中など、病状経緯などの確認のため院内のカルテ確認が必要な際は病院に戻り都度確認をしていた。
出張や学会出席時なども含め、出先で必要な時にすぐにカルテが確認出来ないことや、戻る時間や移動費などを削減出来ないかとの方法も含めて模索していた。 - 新たな感染症の拡大により、病院スタッフが自宅待機となった場合でも院内の電子カルテを閲覧する必要に迫られた際の対応に苦慮していた。
- ドクターならびにスタッフが災害時で病院へ行けなくなった際も院内の電子カルテを閲覧出来ず、対応に苦慮したことがあった。
解決するべき課題
- ① 院外でも院内と同じ様なレスポンスで電子カルテが閲覧できるようにすること
- ② VPNを利用したセキュリティを確保したネットワークであること
- ③ 外部から電源、通信が確保されている限り、院内の電子カルテを閲覧できるようにすること
- ④ 院内⇔院外のWeb会議頻度増にともなう”品質”、”通信データ量の増加”を見越した対策であること
対策
対策の概要
訪問医療でドクターが往診用(リモート)PCから院内のシステム(電子カルテ)を閲覧できるようにするため、NTT Comの安心品質のArcstar Universal One =VPNに直接接続する、オプションの「Arcstar Universal Oneモバイル」により課題を解決
具体的に行ったこと
- ① Arcstar Universal Oneに=VPNに直接接続することで インターネットを経由せず、セキュアにリモート接続が可能に
- ② ID/PASS/発信番号による認証に加えて、IMEI認証を実施。 許可されていない端末を使った接続を事前にブロックすることで堅固なセキュリティを確保
効果
- 往診用だけでなく、学会参加中の遠方からでも電子カルテを閲覧、指示などが来院せずとも可能で、広く働き改革の一助となった。
- 院内のPCを外出先などからアクセスができることによってシステム管理者が来院しなくても通信障害時におけるヘルプ、メンテナンスなどを行える様になり、より早くレスポンス対応することも可能になった。
- 時間外の当番医が専門医の判断を必要とした場合、ドクターが来院しなくてもコンサルが可能となり、時間短縮かつサービス向上へとつながった。
- ビジネスポータルから必要なタイミングで都度容量追加など変更や設定ができるため、ストレスなく使用できるようになった。
NTT Comを選んだ理由
導入の手軽さやコストに魅力を感じて頂けた
- 医療機関への不正アクセスやサイバー攻撃が増加していたことで安全性の確保が必要と判断したこと、情報系の専門部署がなく兼務となっており、導入においてアプリケーションのインストールなど不要で簡易なこと、また出先でトラブルが発生した場合、職員ではサポートが困難なことが予想されため、一元保守サポート(365day/24h)も重要なポイントとなり、当初導入予定だったインターネットVPNから方針を変更し、NTT ComのVPNを利用することとなった。
- 今後病院間の連携を考慮すると将来クラウドサービスへ直結するサービスが必要になると考え、 当院でのデータ使用量は多くないと予測したうえで他社と比較し、比較的コストが低いと判断頂いたため。
- 複数のベンダーを介さず、ワンストップ(=SIMとキッティング済PC)で導入が可能であったため。
お客さまの声
- 現在、院内端末と同等のレスポンスで運用できていると思います。
- キッティング済みのため届いたその日から使用できるPC端末は便利です。
- 導入したキッティング済の端末は軽量であり、ドクターの評価も上々です。
- ビジネスポータルにて、利用中の回線の通信規制状態、容量シェアグループ・回線の利用状況などをグラフ化して表示されているので一目で利用率が高い回線が分かって大変便利です。
- データ通信容量が足りなくなってもビジネスポータルから簡単に設定変更・申し込み可能なため短期間に端末追加も可能なのでタイムリーに対応できます。