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ニュース

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2015-R009

2015年1月28日

日本取引所-シンガポール取引所のコロケーション間を最低遅延で接続する
「JPX-SGX コロケーション・ダイレクト」の提供を開始
~投資家は、より安価な最低遅延のICTインフラで、
日本とシンガポール間の高頻度取引が可能に~

NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、株式会社日本取引所グループ(以下、JPX)のコロケーション*1とシンガポール取引所(以下、SGX)のコロケーションを業界最低遅延の国際回線で接続するコネクティビティサービス「JPX-SGXコロケーション・ダイレクト」を提供することについて、1月28日、両社にて合意しました。本サービスは、2015年4月からの提供開始を予定しています。

NTT Comは、日本-シンガポール間を最短ルートで接続する海底ケーブル「Asia Submarine Cable Express 」(以下、ASE)の提供事業者としての強みと、JPXおよびSGXとの強固なリレーションシップを生かし、本サービスの提供を実現しました。

「JPX-SGXコロケーション・ダイレクト」の利用により、JPXおよびSGXにおける取引環境間を最低遅延かつより安価に接続することが可能になります。このため、グローバルに活躍するキャピタルマーケットプレイヤー(投資家)は、HFT(高頻度取引)などにおける競争力強化が実現できます。

1.背景

市場構造の複雑化や各国における金融規制の変化などにより、金融市場におけるグローバルな競争がますます激化していく中で、特に高頻度のアルゴリズム取引を行う投資家にとって、各国主要取引所へ高速接続できるICTインフラを活用する重要性が増しています。

NTT Comは、2013年4月よりJPXとの協業サービスである「arrownet-Global」*2により、北米やアジア圏を中心とした海外拠点と「JPXコロケーション(all)」*3を結ぶ超低遅延かつワンストップ接続のニーズへのソリューションを提供してきた実績があります。この度、新たに提供する「JPX-SGXコロケーション・ダイレクト」は、今後更なる取引の活性化が期待できる両取引所間のコネクティビティにおいて、更なる低価格化と利便性向上を実現し、利用者の競争力強化に貢献するとともに、両国における市場活性化へ寄与します。

2.サービスの概要、特長

イメージ

(1) 安定したビジネスを支える、高品質・高信頼ネットワーク

NTT Comは、ASEの提供事業者としての強みを生かし、日本およびシンガポールのデータセンター間を業界最低遅延でつなぐ本サービスを実現し、利用者のビジネス競争力向上に貢献します。またシンガポール国内のネットワークについては、SGXコロケーションフロアにNTT Comのネットワーク設備を持ち、シンガポールの通信事業者のサービスを利用せずNTT Com自前の設備のみを利用することで信頼性向上と、リードタイム短縮を実現します。

(2) コロケーションや運用サービスを含め、ワンストップで提供

NTT Comは、新たにJPXから「JPXコロケーション(all)」を提供できる「コロケーションサポートベンダ」の認定を取得しました。これにより、両取引所間のコネクティビティサービスに加え、日本側におけるコロケーション*4、日本とシンガポールにおける機器のサービス提供、リモートハンズサービス*5、監視サービスおよびそれらを一元的に受け付けるバイリンガル窓口の提供が可能となりました。

なおNTT Comは、ASEケーブル、PC-1ケーブルなどの低遅延国際回線や、シンガポールのセラングーンや香港のFDCなど、主要取引市場に近接するグローバルデータセンター(Nexcenter)を有することから、シンガポールを含むアジア市場におけるトレーディングビジネスを幅広く支援することができます。

(3) JPXおよびSGXとの協業によるコストメリット

JPXおよびSGXとのビジネス連携により、エンドーエンドでの価格低減を実現し、利用者の投資対効果の更なる向上を目指します。

3.JPXからのウェルカムコメント

東京証券取引所 執行役員 横山隆介さまより、以下のウェルカムコメントをいただいています。

「JPXとNTT Comは、日本国内のネットワークおよびデータセンターの提供を通じ、日本のマーケットインフラを支える重要なパートナーとして、長きに渡り関係を築いてきました。

今回のグローバル展開にあたり、NTT Comの持つ最低遅延国際回線および海外取引所のプロキシミティデータセンター*6、世界各国に敷かれた厚い体制などの豊富なリソースによって、JPXと海外取引所を接続する投資家の利便性が高まったことを心から歓迎するとともに、更なる利用者満足向上に向け、パートナーとして強く期待しております。」


*1: ここでは、取引所が運用する売買系システムなどの諸システムと同じロケーションに、取引者の売買プログラムなどを設置することで、取引の通信にかかるレイテンシー(遅延)を極小化するサービスのこと。

*2: JPXコロケーション(all) と日本国外の拠点の直接接続が可能なコネクティビティサービス。

*3: JPXが提供および運営する、取引システムへの直接接続が可能なコロケーションサービス。

*4: 「JPXコロケーション(all)」サービスの利用には、別途契約が必要です。

*5: 緊急時などに、データセンター内にあるお客さま設備の保守作業を現地で代行するサービス。

*6: 取引所へのアクセスポイントが設置されているデータセンターで、取引所のシステムに低遅延で接続ができる。複数市場へのコネクティビティを重視する際にメリットがある。

本件に関するお問い合わせ先

第三営業本部 金融営業グループ

藤原、大石、轟

+81-3-6733-7055

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