2015年3月24日
WebRTCプラットフォーム「SkyWay」と
体験型のエデュケーショナルロボット「Romo」を組み合わせた
親子向けトライアルイベントを日本科学未来館で開催
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、WebRTC*1技術を活用できる無償プラットフォーム「SkyWay*2」と体感型のエデュケーショナルロボット「Romo(ロモ)*3」を組み合わせた親子向けトライアルイベントを、2015年4月2日から、日本科学未来館と共催します。本トライアルは国内における科学館として初めてのWebRTCを利用したイベントです。
1.背景
WebRTCの主な利用シーンとしてはテレビ会議などが挙げられますが、WebRTCの特長でもあるマルチプラットフォーム環境での動作やPeer to Peerの通信を活用した新しい利用シーンも期待されています。現在、「SkyWay」はブラウザなどのJavaScriptが動作する環境でのみ利用可能となっており、スマートフォンのネイティブアプリでも「SkyWay」を利用したいという要望が寄せられていました。
また、W3C*4の一部グループ*5では、IoTの発展的概念であるWebとモノの連携(Web of Things:WoT)に関する検討が始まっており 、NTT Comではこれまでも、これらのグループに参加し、標準化提案活動を行ってきました。
2.イベント概要
ブラウザとスマートフォンのネイティブアプリ間でのマルチプラットフォームにおいて「SkyWay」を動作させ、エデュケーショナルロボット「Romo」と連携したテレプレゼンス機能を利用することで、WoTの一例となるシステムを実現します。
<システムイメージ>
<クリックして拡大表示>
日本科学未来館の「“おや?”っこひろば」に来場された親子から希望者を対象に、体験イベントを実施します。「Romo」を遠隔から親が操作し、ロボットを通じて子どもと対話する、子どもの行動を親が遠隔からいつもとは異なる視点で見守るなど、親子間で楽しく新しいコミュニケーションを体験して頂くことが可能です。
期間:4月2日(木)初回実施(6月中旬まで不定期開催予定)
場所:日本科学未来館 “おや?”っこひろば (東京都江東区青海2-3-6)
タイトル:「オタメシサイセンタン!-Romoでみつける!子どもの表情」
初回日時:4月2日(木)
1回目10:10~10:45/2回目13:00~13:45/3回目16:00~16:45
定員:各回2家族ずつ
参加費:無料
参加方法:当日予約券を「“おや?”っこひろば」の入口で配布します
主催:日本科学未来館
共催:NTTコミュニケーションズ
協力:セールス・オンデマンド株式会社
日本科学未来館 イベント告知ページ:http://www.miraikan.jst.go.jp/event/
3.今後の展望
NTT Comは、本イベントで得られた親子間のコミュニケーションに関する知見をもとに、「SkyWay」の新たなユースケースの提案や、WoT分野における様々な利用シーンやサービスを実現していきます。また、本イベントで得られた技術的な課題は、W3Cなどの国際標準化団体へフィードバックしていくことで、WoTの標準化推進にも貢献していきます。
4.参考
NTT Comは、2013年7月よりHTML5を活用した新たなICTサービスの開発を推進するプロジェクト「NTTコミュニケーションズ HTML5ラボ(以下、HTML5ラボ)」を展開しています。「SkyWay」は、HTML5ラボの取り組みです。
関連リンク
*1:Web Real-Time Communicationsの略。パソコンやスマートフォンのブラウザやネイティブアプリで、サーバーを介さないPeer to Peerのリアルタイム通信(音声・データ)を実現するオープン技術。広義のHTML5の一つとして、W3CとIETFで標準化が進められている。
*2:NTT Comが無償提供する、WebRTC技術を活用するために開発したプラットフォーム。ソフトウェア開発支援サービスGitHub上でライブラリ・ソースコードも公開している。
*3:Romo(ロモ)はiPhoneアプリから様々な感情や動きを制御でき、プログラミング学習やオンラインビデオ通話機能など、様々な機能が利用可能な体感型のエデュケーショナル(知育)ロボット。
*4:World Wide Web Consortiumの略。WWW(Web、ウェブ)で利用される技術の標準化をすすめる国際的な非営利団体。
*5:Web of Things Interest Group, Second Screen Presentation Community Group