(報道発表資料)
2015年6月16日
Box Inc.
NTTコミュニケーションズ株式会社
Box Inc.とNTTコミュニケーションズが提携
セキュアなネットワーク環境でオンラインコンテンツ管理ツール「Box」が
利用できる「Box over VPN」の提供に合意
Box Inc.(ボックス、以下:Box)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com)は、NTT Comの企業向けネットワークと、コンテンツシェア・コラボレーションのためのクラウドサービスBoxを組み合わせたサービス「Box over VPN powered by NTT Communications (以下、Box over VPN)」を共同で開発し、NTT Comが提供することで、2015年6月15日に合意しました。
NTT Comは2015年内に、高いセキュリティ・信頼性を誇り、世界196カ国/地域に展開する企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One*1」上でBoxを利用できる「Box over VPN」を、日本で唯一の事業者として、アジアで初めて提供開始する予定です。
Boxは、本提携により新たにセキュアな閉域網からの接続が可能となるVPN*2対応サービスがラインアップに加わることにより、官公庁や地方自治体、金融機関など、より多くの企業にBox採用の機会を拡大していきます。
<Box over VPN サービスイメージ>
1.「Box over VPN」の特長
(1)「Box」のサービスをセキュアな閉域網で利用することが可能に
インターネット上のパブリッククラウドサービスの利用が、セキュリティポリシー上難しい企業のお客さまも、「Box over VPN」を利用することで、インターネット上をデータが通る事なくBoxサービスの利用が可能になります。
また、インターネット環境とは完全に切り離されたネットワークをデータが通るため、インターネット上での重要情報の盗聴や漏えいを心配する必要がなくなり、エンドポイント・エンドユーザのセキュリティレベルも向上します。
(2)エンド・ツー・エンドで一元保守体制を構築。トラブル時も迅速に対応
NTT Comが「Box over VPN」のネットワークを常時監視します。また、Boxのサービスも含む一元保守対応を提供します。
(3)ファイル管理に関わるトータルコストの削減
無制限のファイルストレージ容量を持つBoxと、Salesforceなどの他社提供SaaSやお客さまのオンプレミスシステム、NTT Comのクラウドサービスなどを、セキュアな閉域網内で連携する事で、例えば基幹系システムやIoTを見据えたビッグデータ処理のためのシステムなど、非常に大きなデータを扱うシステムであっても、ファイルストレージ容量を気にすることなくシステム設計や運用が可能です。また、従来、常に最新のブラウザやOSに対応するために必要であったシステム管理リソースを、他の目的のために利用できます。
2.プランおよび利用料金(予定)
プラン | 料金(月額・税抜) |
Business ○無制限ストレージ ○ファイルサイズ:5GBまで ○社外ユーザーライセンス:有償 ○他SaaS連携ソリューション:1連携まで |
2,400円/ID~ |
Enterprise ○無制限ストレージ ○ファイルサイズ:5GBまで ○社外ユーザーライセンス:無償 ○他SaaS連携ソリューション:無制限 ○セキュリティレポート(利用ログなど)の発行 |
4,980円/ID~ |
3.提供開始予定時期
2015年内
4.両社からのコメント
・Box CEO Aaron Levie
NTT Comとの協業により、あらゆる業界の日本企業の革新的ソフトウェア制作をサポートできること非常に嬉しく思います。この提携によって、堅牢な管理に対するIT要件を満たし、複数の地域にまたがる安全なコラボレーションとコンテンツマネジメントを実現する技術向上によって、さらに多くの企業が全く新しい働き方の恩恵を享受できるようになります。
・NTT Com アプリケーション&コンテンツサービス部長 菅原 英宗
NTT Comの得意とするネットワーク・セキュリティ分野の付加価値をBoxサービスに加える事で、より日本企業に幅広くBoxサービスを提供して参ります。また今回の提携を通して、NTT Comが提供中の「ID Federation*3」 や「Salesforce over VPN*4」とBoxのオンラインストレージとを組み合わせるなど、大企業向けファイルコラボレーション分野のビジネスを一層強化してまいります。
5.Boxについて
Boxのオンラインサービスは、シングルサインオンおよびマイクロソフト社のActive DirectoryおよびLDAPをサポートします。これらのサービスは堅牢なセキュリティを担保し、一般企業、医療機関、公共サービスを含むあらゆる業種での使用を可能にし、SSAE16SOC-1, Type II, HIPAA, Safe Harborなどのセキュリティ仕様にも準拠しています。ISMS認証で不可欠なファイルへのアクセス履歴を管理することでモニタリングをサポートするだけでなく、誤って上書きしてしまった場合にファイル履歴管理によって以前のバージョンのファイルを回復することができます。
Box (NYSE: Box)は、2005年に設立され、人々や組織の働き方を変革させることで、目標の達成に寄与してきました。世界をリードするコンテンツコラボレーション向けエンタープライズソフトウェアプラットフォームとして、様々な業界におけるあらゆる規模の企業がクラウド上で重要な情報に安全にアクセスし、管理するための支援を行っています。Boxは、カリフォルニア州ロスアルトスに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。Boxの詳細は、https://www.box.com/ja_JP/ にてご覧ください。
6.Arcstar Universal Oneについて
様々なサービスやクラウド環境を活用するお客さまのICT環境を支えるべく、NTT Com自身が提供するサービスに加え「Salesforce」といったSaaSや、Iaas/PaaSの「Microsoft Azure」、「Amazon Web Services」といったIaaSへも、「Arcstar Universal One」より安価かつ迅速に接続できる環境をグローバルに展開していきます。
※本リリースに記載されているその他の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
関連リンク
*1: 企業内のデータ通信などに用いるNTT Comのネットワークサービス。複数の契約者でバックボーン回線を共有することによって費用を抑えつつ、バックボーン回線上に契約者ごとの仮想的な専用ネットワークを確立することで、セキュリティの高い通信サービスを提供します。
*2: Virtual Private Network の略。仮想的に構築された専用線のような環境を利用できる。
*3: ID Federation。お客さまが業務に利用するNTT Comおよび他社が提供する各種業務アプリケーションを1つのIDで利用できる(シングルサインオン)企業向けIDaaSサービス
*4: Salesforce over VPN。2008年よりサービスを開始した、Arcstar Universal One経由でSalesforceが利用可能なサービス。
NTTコミュニケーションズ株式会社
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株式会社ボックスジャパン広報代理 エデルマン・ジャパン株式会社
安達沙織、田中千春、中田清光
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