2015年7月21日
日本語学習オンラインサービス・アプリ
「Visual Learning .Japanese (VLJ)」に、
外国人社員向けの自習型eラーニングプログラムを追加
~6ヵ月間で初級日本語を習得できるVLJ Basic 1を提供~
NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、オンラインやスマートフォンアプリを通じて日本語を学べるクラウド型日本語学習サービス「Visual Learning .Japanese (略称:VLJ)」*1に、企業で働く外国人社員向けの完全自習型メニューを追加し、2015年7月21日より提供を開始します。
NTT Comは2013年10月から「Visual Learning .Japanese」を、通学制の日本語学校と連携して提供してきました。これは、新宿日本語学校の教育メソッドをもとに、スマートフォンなどを使った自主学習と、学校での授業とを組み合わせることで効果の最大化を図る、ブレンド型プログラムです。
このたび新たに、通学する時間のない方でも、効果的な学習ができるようにコンテンツを最適化した、企業向けの研修用eラーニングプログラムを追加します。
本プログラムは、まず初学者向けの「Visual Learning .Japanese Basic 1 (略称:VLJ Basic 1)」コースの提供を開始します。
1.背景
2020年の東京オリンピック開催に向けて日本への関心が高まる昨今、海外と日本を日本語で結ぶブリッジとなる人材のニーズが高まっています。また、企業ではグローバル化が進展し、増加する外国人社員に対する日本語トレーニングのニーズも増加してきました。
NTT Comはこの様な状況を踏まえ、現在提供中の「VLJ」を自己学習型に進化させ、企業で働く忙しい外国人社員でも、効率的に日本語が学習できる企業向けeラーニングプログラムを開発しました。
2.「VLJ Basic 1」の特長
「VLJ Basic 1」は、日本語初学者が、自己学習のみでも日本語基礎レベル(日本語能力試験5級相当)を6ヵ月間で学べるよう工夫されています。日本の企業に勤める外国人社員や海外の日系企業に勤める外国人社員などの日本語習得研修に最適です。
(1) 短期間で効率的に日本語の基礎がマスターできる
「VLJ Basic 1」は、Webサイトやスマートフォンアプリのリッチでインタラクティブなコンテンツを通して学習することにより、短期間かつ低コストで日本語を習得できる革新的なプログラムです。1日1レッスン15分からのオンライン学習によって、日本語初級レベル(日本語能力試験5級相当)の96レッスンを6ヵ月間で学べるよう設計されており、ビジネスに必要不可欠な「自己紹介」「電話応答」「敬語」などの表現ができるようになります。また、それぞれのUNITごとに学習目標が設定されており、学習者は学習サイト上で自分の到達度を確認しながら学習を進めることができます。
(2) 視覚に訴える、理解しやすい日本語教育メソッド
日本語学習者、とくに初学者にとって難しいポイントを、論理的かつ視覚的に整理・理解できる画期的な学習法(江副メソッド)を採用しています。品詞ごとに色分けされたカードとジェスチャーを使い、誰でも分かりやすく日本語の特徴を体得できます。
[別紙1 江副メソッドの特徴]
(3) 自己学習をサポートする学習ガイド
教師がいない状況で学習を進めるのは難しいことですが、本プログラムは、テキストが「先生役」の機能を果たすように設計されています。テキストには「学習ガイド」欄があり、理解を深めるための文法説明動画やスマートフォンアプリを見るべきタイミングを指導します。
[別紙2 「VLJ Basic 1」自己学習の仕組み]
(4) 企業の育成部門に負担をかけず、簡単に導入可能
「VLJ Basic 1」は講師や教室を必要としない自己学習型のプログラムであるため、企業の人事育成部門などが導入する際の稼働を抑えることができます。
また、管理者は各受講者のプログラム進捗状況を把握できるため、社員の育成を確実に進めることができます。
3.「VLJ Basic 1」コース概要
コース内容 | 日本語初級レベル(日本語能力試験5級相当) 96レッスン |
教材の構成 | テキスト (PDF形式)、学習サイト(動画・クイズ)、スマホアプリ(文法・単語帳) |
利用料金 | 1IDあたり、29,800円(税別)*2 |
利用可能期間 | eラーニングのご利用可能開始日より6ヵ月間 |
標準学習期間 | 6ヵ月間 |
オプション | スクーリングサービス(日本語講師による集合研修/遠隔研修 [別料金])*3 |
[別紙3 「VLJ Basic 1」の構成と詳細]
4.今後の展開
上級レベルのコースや、ビジネス用の日本語などのコースを拡充するとともに、オンライン日本語会話サービスなどの展開も行っていく予定です。
関連リンク
- Visual Learning .Japanese
- (報道発表) カードとジェスチャーで視覚的に分かりやすく学べる
クラウド型日本語教育サービス「Visual Learning .Japanese」の提供開始について
(2013年10月29日)
*1: カードとジェスチャーで視覚的かつ体系的に日本語文法を“見える化”することを目指したメソッド(新宿日本語学校より提供)を採用し、NTT Comが開発した短期間で正しい日本語を使えるようになるオンライン型の教育サービスです。
*2: 日本国内における販売価格です。販売国により価格が異なります。詳細はお問い合わせください。
*3: 「VLJ Basic 1」によるオンライントレーニングと講師による授業を組み合わせた「反転型授業」(オンライントレーニングなどで事前に知識を習得し、授業では実践的な演習などを行う、近年注目を浴びている学習スタイル)です。