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2018年10月16日

イギリスにおけるデータセンター供給能力を2.4倍に拡大

〜8番目の大型データセンターをロンドン東部に建設〜

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、欧州のグループ会社e-shelterを通じて、「イギリス ロンドン 1 データセンター」を建設し、イギリスにおけるデータセンター供給能力を拡大します。本データセンターは、NTT Comとして、イギリスに保有する8番目のデータセンターであり、ロンドン東部のバーキング・アンド・ダグナム・ロンドン特別区のダグナム地区において、2019年12月にサーバールーム面積約4,000m2(1,600ラック相当)の提供を開始します。今後需要に応じて、最大約24,000m2(9,600ラック相当)、総電力供給容量60MWまで拡張していく予定です。

1. 背景

欧州のデータセンター主要市場であるFLAP(フランクフルト、ロンドン、アムステルダム、パリ)では、毎年前年比20%超の堅調な市場拡大が続いています。それらの需要の約半分はロンドンにあり、特にICTサービス、メディア、通信業界を中心としたグローバルサービスプロバイダーの需要が市場をリードしています。

NTT Comは、欧州では6カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン)でデータセンターサービスを展開しており、現在オランダにも新データセンターを建設しています。今回、イギリス(ロンドン)における旺盛な需要に応えるため、本データセンターを建設して、欧州のデータセンターサービスをさらに拡充します。これにより、イギリスにおけるデータセンター供給能力を最大2.4倍※1に拡大します。

別紙]欧州のデータセンター

「イギリス ロンドン 1 データセンター」の外観イメージ
イメージ

2. データセンターの概要、特長

本データセンターが建設されるエリアは、地下鉄の駅やロンドン・シティ空港からも近い利便性の高いダグナムの市街地にあり、近隣には巨大な映画・TVスタジオの建設が予定されているなど、デジタル特区を目指した大規模な再開発が進んでいます。NTT Comは、約57,000m2の敷地に全長212m、地上3階建てのデータセンター専用施設を需要に応じて最大3棟建設し、グローバルに展開するクラウド事業者をはじめ、今後同エリアで集積が見込まれるメディアやICTサービス事業者などのお客さまを対象にサービス提供します。

(1) 高い信頼性を備えた施設と安全な立地

本データセンターは、NTT Comの「Nexcenter™」※2が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、業界最高水準の高信頼かつ高効率な設備を採用することにより、高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化やお客さまの拡張需要へ柔軟に対応します。データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備は、すべて冗長化することにより、24時間365日にわたり、極めて高い信頼性を求めるお客さまの要求に応える安全な環境を安定的に提供します。

(2) 厳格なオペレーションとセキュリティ対策

本データセンターでは、自社スタッフが24時間365日、重要インフラの監視やセキュリティプロセスをダブルチェックするなど、リスクマネジメントを徹底し、標準化されたオペレーションプロセスにより、お客さま企業のシステムを安全に守ります。

また、サーバールームなど重要施設への入室は、多段階の非接触ICカードによる入室制限を基本としており、生体認証装置の設置運用など、さらに高度なセキュリティ対策を講じるカスタマイズも可能です。また、建物内外の監視カメラに加え、建物周辺の防犯センサー、車両進入路への侵入防止ゲートの設置など、充実した不正侵入防止策で万全のセキュリティを確保します。

(3) 優れたネットワーク環境

データセンター建物には、複数の主要通信事業者の回線を異経路で引き込みます。各通信事業者の回線を相互接続するミートミールームやサーバールームへの配管、ネットワークラックへの配線は、すべて二重化します。これにより、お客さまのご要望に応じて、最高100Gbpsのインターネット回線や豊富なネットワークを、キャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できます。

3. 今後の展開

NTT Comは、更なる成長が期待される欧州市場の需要に対応するため、データセンター基盤の継続的な拡大を引き続き実施していきます。

※1:サーバールーム面積比

※2:「Nexcenter™」は、NTT Comのデータセンターサービスブランドです。
世界20以上の国・地域で、高品質データセンターサービスを提供しています。

(参考)e-shelter社について

e-shelter(CEO:Rupprecht Rittweger)は、2000年に設立し、2015年にNTT Comが子会社した、ドイツ最大のデータセンター事業者です。2015年にNTT Comが株式取得し、金融、通信、クラウドサービスなどのICTサービス事業者、政府機関などに対して高品質サービスを提供しています。

2018-R094

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