2021年1月1日
新春のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けておられる方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、感染症の一日も早い収束をお祈りいたします。
2020年、社会は新型コロナウイルスの感染拡大により急速な変容を余儀なくされました。ニューノーマルの社会においては、リモートワークやオンライン授業のように、距離を越えて人々や、モノ・コトをつなぐことの重要性が急速に高まり、遠隔でもコミュニケーションやコラボレーションが可能なサービスやソリューションが必要不可欠になりました。また自然災害が増加し、いかに早急に社会活動を回復するかというレジリエンスの重要性も強調されています。ICTによってこれからのデジタル社会を支え、貢献していくことが私たちのミッションである、との思いを強くした一年でした。
また昨年は、弊社が不正アクセスを受け、お客さまに多大なご心配とご迷惑をおかけいたしました。安心・安全なサービス提供が全ての基本であることをあらためて認識し、セキュリティ対策をより一層強化してまいります。
2021年のNTTコミュニケーションズグループは、このようなニューノーマルにおけるミッションを果たすために、中期的な新事業ビジョンとして「Re-connect X」を掲げました。
「X」とはEverythingです。DXによるデジタル化の進展によって、個人、地域、産業、社会など、あらゆるものがデータとしてつながる対象になり得ますので、何と何を「Re-connect」するのか、その可能性は無限大です。お客さまやパートナーの皆さまと共に、安心・安全かつ柔軟にそれらをつなぎ、あるいはつなぎ直し、データを収集、蓄積、分析、還元することで、サステナブルな未来の実現に貢献することを目指します。
また今年の夏頃に、NTT コミュニケーションズはNTTコムウェアと共にNTTドコモの子会社となり、新生ドコモグループの一員となる予定です。ドコモグループは、モバイル通信と固定通信の両方を手掛ける総合ICT企業へ進化していきます。その中で、NTT コミュニケーションズはグローバルレベルでの法人事業を担います。これまでの固定通信に加え、5Gなどのモバイル通信サービスやIoTを融合したソリューションをご提供し、スピーディーなDXの実現に貢献してまいります。
また、私たちはICTサービスやソリューションをご提供しながら、お客さまやパートナーの皆さまとの共創を進めてきました。例えば、スタートアップ企業とのオープンイノベーションプログラムから、新しいサービスが生まれつつあります。また、製造業のパートナー企業の皆さまと共に、同業界のDXを支援するためのクラウドプラットフォームビジネスを担う新会社を設立するなど、共創案件が具体化しています。
私たちは、これからも新生ドコモグループだけではなく、NTTグループ全体が有する国内外のさまざまなリソースやナレッジを皆さまとつないで、お客さまのDXやSmart Worldの実現といったテーマに取り組み、社会的課題の解決を目指してまいります。
今年の夏には東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される予定です。まだ新型コロナウイルスの影響は拡大していますが、早期に収束することを願いながら、明るい話題が溢れるような一年になればと思います。
皆さまのご期待にお応えできるよう一層努めてまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
NTTコミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長