2021年6月3日
次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect」において、海外接続基盤の提供を開始
~国内のICTリソースと、海外のSaaSやデータセンターの一体的な運用を実現~
2023年10月17日追記
「Flexible InterConnect」の海外接続基盤の提供は2023年9月30日をもって終了しました。
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect」 (以下「FIC」) ※1の接続基盤を、2021年6月4日より順次、海外へと拡大します。
本サービスは、NTTグループの海外ビジネスを担うNTT Ltd.(本社:英国ロンドン、CEO:Abhijit Dubey)が世界各国で運用する海外データセンターやネットワークを活用することで実現しています。これにより、お客さまが海外で利用されるさまざまなクラウドサービスおよびデータセンターへの接続ポリシーの統一や、一体的な管理運用を可能にします。
1.背景
グローバル規模でビジネスを展開する企業においては、利用するクラウドサービスやデータセンターなどのICTリソースが国内外に散在し、リソースの数が増えていく傾向にあります。このような環境で一体的なシステムの構築や管理運用を行うためには、以下の課題があります。
- 各国の拠点からのクラウド接続ポリシーの統一化・ITガバナンスの強化
- ネットワーク機器を接続先ごとに用意するコストと時間の抑制
- ネットワーク構成の複雑化に伴うセキュリティリスクの低減
NTT Comはこのたびの海外接続基盤提供によって、これらの課題を解決し、グローバル規模でお客さまのDXの実現に貢献します。
2.概要と特長
「FIC」では、NTT Comが提供するクラウドサービスはもちろん、「Amazon Web Services (以下、AWS)」「Google Cloud」「Microsoft Azure(以下、Azure)」などのクラウドやデータセンター間を閉域接続し、一体的でセキュアな仮想プラットフォームを実現しています。
このたび海外に接続基盤を設けることにより、従来困難だった国や地域をまたぐ大容量のデータの送受やデータセンター間の接続も、「FIC」が提供する1G超の広帯域を利用してセキュアに行うことが可能になります。
さらに、接続先や利用するネットワーク帯域、セキュリティ設定などを、「FIC」のポータルサイトからオンデマンドで簡単に設定、一元的に管理することができます。
<イメージ図>
(1) 世界各国の拠点に対するITガバナンスの強化
グローバルに拠点を展開する企業においては、現地の拠点が本社とは異なる接続ポリシーでさまざまなクラウドサービスに接続している場合があります。これを、本社と同じ「FIC」を介した接続にすることが可能になるため、クラウドサービスへの接続ポリシーを統一し、セキュリティやITガバナンスを強化することができます。
(2) オンデマンドで一元管理
「FIC」利用者向けのポータルサイトから、接続先や利用するネットワーク帯域やセキュリティ設定を一元管理することができます。※2クラウドへの接続回線をオンデマンドで構築することで、リードタイムを大幅に短縮することが可能です。
(3) 接続構成のシンプル化
1つの物理ポートからクラウドサービスやデータセンターと接続することが可能なため、接続先のクラウドサービスやデータセンターごとに回線を用意する必要がありません。「FIC」で接続されたさまざまなICTリソース、例えばNTT Comの海外データセンター内サーバとクラウドサービス間などについても、新たな回線を追加することなく広帯域(1G超)でセキュアな相互接続※3を実現します。
3.提供開始日
2021年6月4日より順次
提供スケジュール
国/地域 | 接続ポイント展開データセンター | 提供開始時期 |
シンガポール | セラングーンデータセンター | 2021年6月4日 |
香港 | ファイナンシャルデータセンター(FDC1) | |
タイ | バンコク 1データセンター バンコク 2データセンター |
|
米国 | 検討中 | 2021年7月予定 |
英国 | 検討中 | |
ドイツ | 検討中 |
4.利用料金・お申し込み方法
NTT Com営業担当までお問い合わせください。
5.今後の展開
「FIC」では、今後も接続ポイントとなる国や地域を拡大していく予定です。また、接続先のクラウド事業者も拡大していきます。加えて、ポータルサイトからのオンデマンドプロビジョニング機能、FW/NATなどのソフトウェアコンポーネントの追加、L3接続機能やさまざまなネットワークへの接続対応など、機能の強化拡充を継続していきます。
NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X™」にもとづき、生活者・ビジネス・社会を、安心・安全かつ柔軟に「新たな価値でつなぎなおす」ICTサービス・ソリューションを提供し、ニューノーマルの世界におけるサステナブルな未来の実現に貢献していきます。
https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html
※1: 「FIC」は、クラウドサービスやデータセンターなどを広帯域の閉域網で繋いだネットワーク接続基盤です。さまざまなICTリソースへの安定・セキュアな接続を実現するNTT Comのサービスです。
また「FIC」は、「Smart Data Platform」におけるインターコネクト機能を提供しています。「Smart Data Platform」は、データ利活用に必要な収集・蓄積・管理分析におけるすべての機能を、ICTインフラも含めてワンストップで提供し、データ利活用によるDX実現を加速させるプラットフォームです。詳しくは下記Webサイトをご覧ください。
※2:2022年度以降を予定。
※3:2021年6月時点では、L2接続での提供となります。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ先
2021-R050