2022年5月23日
360°デジタルアーカイブソリューション「Beamo™」をバーチャル教育に活用
~NTT ComとJAL Innovation Labの取り組み~
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、日本航空株式会社のイノベーション組織JAL Innovation Lab(以下JAL Innovation Lab)※1と共同で、市販の360°カメラとスマートフォンにより、誰でも簡単に3D画像をデジタルアーカイブできるソリューション「Beamo™(ビーモ)」※2を航空関連業務で活用する実証(以下 本実証)を行いました。「Beamo™」を活用して飛行機内をストリートビュー化した教材を簡単に作成でき、客室乗務員とともに本実証の有効性を確認しました。
1.背景
NTT ComとJAL Innovation Labは、両社の知見を持ち寄ったオープンイノベーションによる価値創出活動「ラボ・アライアンス」に取り組んでおり、その一環として先端技術を航空関連業務に適用する実証を進めています。
2.本実証の内容と成果
本実証では、飛行機内をストリートビュー化できる「Beamo™」を活用することで客室乗務員用教材を短期間で作成し、一部の客室乗務員教育でトライアル活用しました。
「Beamo™」は、市販の360°カメラとスマートフォンで簡単に3D画像をデジタルアーカイブできるソリューションです。高価な専用機材は不要で、撮影した映像データをクラウドにアップロードするだけで機内をストリートビュー化できます。
また、乗務中に利用する備品など機内で留意すべき箇所に空間タグを埋め込み、タグを押すことで説明が表示されます。客室乗務員が飛行機内の動線や設備情報など必要な情報を事前習得できる教材としました。
3.本実証の結果
本実証参加者の84%が「とても使いやすい」または「使いやすい」と回答し、「自分の見たいものを、見たい方向で見ることができ分かりやすい」「久しぶりに乗務する場合、重要な機材を3D-Viewで乗務前に再確認できることはとてもよい」などのフィードバックを得ることができました。
日本航空株式会社 デジタルイノベーション本部
イノベーション推進部長 斎藤 勝さまのコメント
NTTコミュニケーションズさまとはこれまでも様々な技術について共同で実証してきており、今回もその一環で大変有意義な実証ができました。
今後もNTTコミュニケーションズさまと共同で価値創出に取り組んでいきたいと考えています。
4.今後について
NTT Comは、本実証で得た知見を活かし、他の分野、業界においてもリモートから現場の様子や実際の設備を体感できる環境づくりを通じて、お客さまのDXに貢献します。
関連リンク
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X®」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
※1:JAL Innovation
Labは、社内外の知見を活かして新しい付加価値やビジネスを創出する”オープンイノベーション“の活動拠点です。詳しい紹介はこちらをご覧ください。
https://www.jal.com/ja/innovation_lab/
※2:「Beamo™」は、NTT Comが保有するサービス、技術、インフラ、データなどの豊富なリソースを活用し、新たな価値を共創するオープンイノベーションプログラム「ExTorch」から生まれたサービスです。NTTコミュニケーションズグループのエヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社が提供します。
https://www.nttbiz.com/solution/vss/service/beamo/
本件に関するお問い合わせ先
2022-R043