AR(Augmented Reality)とは、仮想空間の情報やコンテンツを現実世界に重ね合わせて表示することなどにより、現実を拡張する技術や仕組みを指します。日本語では拡張現実と呼ばれます。
分かりやすい例として挙げられるのが、スマートフォンの位置情報を使ったゲームです。特定の場所に行ってカメラをかざすと、現実世界の映像に架空のキャラクターを合成して表示するといった内容で、あたかも現実の中に架空のキャラクターが表れたかのような感覚が得られます。
そのほかにもARの技術はさまざまな分野で利用されています。たとえばスマートフォンのカメラで山を移すと、その山の名前を映像に表示するアプリ、あるいは購入予定の家具を部屋に置いたときの状況を確認できるアプリなどが登場しています。
ARグラスやスマートグラスなどと呼ばれる、眼鏡型デバイスも登場しています。これはレンズ部分にコンテンツを表示してARを実現するデバイスであり、製品の組み立て作業などを行う際に手順を表示する、あるいは倉庫内でのピッキング作業において、目的の製品がある場所をガイドするなど、幅広い用途での利用が想定されています。