IoT(Internet of Things)は、あらゆるモノをインターネット(あるいはネットワーク)に接続する技術であり、日本語ではモノのインターネットと訳されます。
インターネットに接続されるモノとしては、従来はサービスを提供するためのサーバーや、そのサービスを利用するためのパソコンおよびスマートフォン、タブレット端末といったコンピューターが代表的な存在でした。しかしその後、さまざまなデバイスの操作や状態の取得、デバイス間の通信などといった用途でもインターネットが使われるようになり、IoTの考え方が急速に広まりました。
インターネットに接続されるモノは、すでに我々の身近に数多く存在しています。YouTubeなどインターネット上のコンテンツを視聴できるテレビや、インターネットで提供されている音楽配信サービスを利用できるスマートスピーカー、あるいはインターネット経由で映像を確認することができる監視カメラなどはその代表例でしょう。
また、製造現場で使われる各種機器、あるいはそれに取り付けるセンサーをインターネットやネットワークに接続し、それによって取得したデータをクラウド上で分析することにより、製造状況を分析したり機器の将来の故障を予測したりするといった用途も、IoTの代表的なユースケースとなっています。