加入者を特定するID番号が記録されたSIMカードには複数のサイズがあります。そのサイズの1つがnanoSIMで、SIMの中でもっとも小さい8.8×12.3×0.67mmになります。
nanoSIM以外のサイズには、標準のSIM(15×25×0.76mm)と、microSIM(12×15×0.76mm)があります。
ただサイズは異なっていても、SIMとしての基本的な機能や役割に違いはありません。MVNOなどが提供しているSIMの中には、切れ目が入った標準のSIMがあり、切れ目から折り取ることでmicroSIMやnanoSIMにできるものもあります。
SIMが小さければ、SIMカードを収める部分(スロット)を小さくできるメリットがあり、それ以外の部品にスペースを使えるようになります。このため、昨今のスマートフォンでは、もっとも小さいnanoSIMを使う製品が主流となっています。